はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
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(旧:はぶて日記)

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2011-12-26 | 日記
「もしドラ」の作者・岩崎夏海という人は、結構変わった人らしい。
というか、人間的にかなり偏ったおっさんのようだ。

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1686338.html

この人のブログを見てみても、結構電波を飛ばしまくっている。


そもそも、この「もしドラ」こと「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」をビジネス本として推奨している人がいるのに驚く。
これは、単なる「小説」であって、ドラッカーの「マネジメント」は、その題材に使われたにすぎない。

だいたい、「高校野球の弱小チームが、マネージャーが『マネジメント』を実践しただけで、いきなり大会で優勝してしまった」などという安易な発想で小説を書いている時点で、そんな作者の小説なんか読みたいとも思わない。
しかも、それを「ビジネス本」だと思っているなんて、ホントに読んだのだろうか。


私が以前勤めていた会社でも、ある部門のエラい人が、「これを読め」と言って、配下の管理者全員に、この「もしドラ」を買わせた、ということがあった。
おそらく、自分で読んでみて「これはすばらしい!」と思ったのだろう。

だけど、「ビジネス本(この場合は小説だけど)を人に読ませる」ということ自体、私は好きではない。

どんな本であれ、読んでみて「これはすばらしい(面白い)」と思うのは構わない。
しかし、自分が「すばらしい」と思った本であっても、書いてある内容すべてが「すばらしい」とは限らない。

だから、もしそういう本を読んで「これは、管理職にはゼヒ実践してほしい」と思うのであれば、それを「自分の言葉」に置き換えて伝えればいい。
当然のことながら、その方が伝わりやすいはずだ。
それができないということは、言い換えれば「自分のものになっていない」ということだから、そもそも「すばらしい」と思ったのかどうかさえ疑わしい。


しかし、世の中では相変わらず「ビジネス本」が売れている(流行っている?)らしい。

2011年上期のビジネス本ランキングを見てみた。


1位 マネジメント 基本と原則(ドラッカー)
2位 伝える力「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える
3位 本当に頭がよくなる1分間勉強法
4位 心を整える
5位 9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方
6位 人生がときめく片づけの魔法
7位 働く君に贈る25の言葉
8位 「20代」でやっておきたいこと
9位 誰からも「気がきく」と言われる45の習慣
10位 稼ぐ人は、なぜ長財布を使うのか


言うまでもないことだが、ビジネス本のタイトルには「数字」を入れるといい、と言われる。

これは、講演や研修などで講師として話をする場合にも言えることだ。
話すことの整理にもなるし、何よりも聞いている方がメモを取りやすい。
つまり、要点をまとめやすい、ということだ。

ただ、本のタイトルに数字を入れるのは、単に「売らんがため」という理由の方が大きいと思うのだが・・・


それにしても、第10位の「稼ぐ人は、なぜ長財布を使うのか」
こんな本を読もうとする人がいるのが信じられない。
いったい、どこに惹かれたのだろうか。

普通に考えれば、「高額な長財布を使っているから稼げるようになる」のではなく、「稼いでいるから高額な長財布を持つようになる」と考えるだろうに。
これを読んで「よし、オレも長財布を持とう」と思う人がいるのだろうか。

しかも、書評を見てみると、「持っている財布の値段の200倍が、その人の年収になります」とか「ポイントカードで財布が膨らんでいると、お金が逃げます」とか書いてあるらしい。

買う前に、ちょっとは中を見てみろよ、と言いたい。


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