はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

世の中、やっぱ・・・

2011-12-27 | 日記
美談のように思っていた太宰治の「走れメロス」だけど、そもそもの発端は、「妹の結婚式のために、親友が住んでいる町まで買い物に出掛けたものの、その町の王様に反抗(激怒)したため、死刑にされかけた」ためである。
しかも、あろうことかメロスは「妹の結婚式があるため『必ず3日後に戻ってくる』と言って親友を人質に差し出した」というわけだ。
そして、「往復の間にいろいろあったために、結局ギリギリになってしまった」ということだ。

つまり、メロスが走るハメに陥ったのは、「余計なことを王様に言ったため、死刑にされかけたが、親友を人質に差し出して窮地を脱したものの、再び戻ってくるまでに時間がかかったため」である。

・・・ということを、今日初めて知った。

これまでは、「走れメロス」なんて、書き出しが「メロスは激怒した」ということしかしらなかったのだけど、まさかこんな内容だったなんて。

何てメロスは「ヒドいヤツ」なんだ!と思ってしまうが、そのあたりを太宰治は小説としてうまくまとめているのだと思う。

<ご参考>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%B0%E3%82%8C%E3%83%A1%E3%83%AD%E3%82%B9


まあ、小説の内容をあんまり一言でまとめるもんじゃない!?


さて・・・

ソフトバンクの杉内のFAによる巨人入りが決まった。

これに対して、「ソフトバンクの対応・査定方法が気に入らなかったとか何とか言いながら、結局は金かよ」という非難の声も挙がっているとか。

別にプロスポーツの選手が、「金」のために動いてもおかしいとは思わない。
彼らは、そのために働いているわけだから。
「ファンのため」とは、あくまでも方便であり、金の高い方になびくのは仕方のないことだと思う。

ただ、お世話になったチームに対して「後ろ足で砂をかける」ような言動はどうかと思う。

報道などでは、「昨年FAを制限した時に、当時の編成・育成担当の小林取締役がヒドいことを言った」ということになっている。

小林氏の発言内容というのが、「FA宣言をしても、取ってくれる球団なんかないよ」ということらしい。
しかし、この報道の時から、「そんなヒドいことをいうヤツがいるかね」と思っていた。

言うまでもなく、杉内投手はソフトバンク優勝の立役者の一人である。
そんな選手に対して「欲しいと思わない球団」があるとは思えないし、自身も投手出身である小林氏に、それがわからないはずがない。
東大出身ということだけで話題になったものの、まったく実績を残せなかった自分と比べて、たとえ嫉妬したとしても、そんなバカな発言をするとは到底思えないからだ。

これに対して、当の小林氏は「そういう言い方ではない。『君を取るのに大金を出せるような球団はないよ』という意味で言ったのだ」と反論している。

私は、むしろこちらの方が真実に近いと思っている。

ただ、その時の言い方がどうであったかはわからない。
小林氏自身、かなり評判も悪いみたいだし・・・
だけど、たとえ杉内投手が「お前なんか取ってくれる球団はない、と言われた」と解釈したとしても、それは「去年」の話である。
今さら、何を蒸し返しているのだろうか、という気がする。

もともと、球団に対して「選手の査定方法について改善を求めて」いたのだから、球団が改善をするのであれば本来残留するつもりだったところが、巨人の提示した金額に驚いて、急に気が変わったとしてもムリはない。
だったら、正直にそう言えばいいものを、今まで「今の査定方法では、若手のためにならない」などといいカッコをしていたため、気まずくなったのか、人のせいにするのはどうなんだろう。

まっ、あくまでも推測でしかないけど・・・

そんなことより、部下である小林氏を庇うどころか、真意の確認もしないで、いきなりツイッターで「厳しく処分する」などと宣言して、実際クビにした孫正義の対応の方が清清しすぎて笑える。

来年は、杉内のほかに、川崎や和田もいなくなることだし、ソフトバンクも、会社とともに、そろそろ終わりに近づいたのだろうか?


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