アフガニスタンで、日本人医師・中村哲氏がテロリストに銃撃されて亡くなった。
彼は、長年にわたって医療支援活動だけでなく、農地の開発等で現地に貢献されていた、ということだ。
痛ましい事件ではある。
ただ、亡くなった人を貶めるわけではないが、この方アフガニスタンという地域に長年滞在していたにもかかわらず、その地域の特性をよく理解していなかったようだ。
2008年にある雑誌での対談で、次のように述べていたらしい。(一部抜粋)
①「日本の平和的なイメージが非常な好印象を、アフガンの人たちに与えていることは事実です。日本人だけは、別格なんですよ。極端なことを言えば、欧米人に対してはまったく躊躇がない。白人をみれば「やっちゃえ」という感覚はありますよ。でもね、そういう日本人への見方というのも、最近はずいぶん変わってきたんです。
②武器など絶対に使用しないで、平和を具現化する。それが具体的な形として存在しているのが日本という国の平和憲法、9条ですよ。それを、現地の人たちも分かってくれているんです。だから、政府側も反政府側も、タリバンだって我々には手を出さない。むしろ、守ってくれているんです。9条があるから、海外ではこれまで絶対に銃を撃たなかった日本。それが、ほんとうの日本の強味なんですよ。
③ようやく流れ始めた用水路を、誰が破壊しますか。緑色に復活した農地に、誰が爆弾を撃ち込みたいと思いますか。それを造ったのが日本人だと分かれば、少し失われた親日感情はすぐに戻ってきます。それが、ほんとうの外交じゃないかと、僕は確信しているんですが。
http://www.magazine9.jp/interv/tetsu/tetsu.php
まず、①について言えば・・・
「日本人だけは別格」と言うが、では中東の人たちは、どうやって日本人と判断するのだろう。
シナ人やチョーセン人との違いがわかるのだろうか。
そもそも、この言い方だと「欧米人でなければ襲われることはない」と言っているようにも取れるが、同じ中東同士でも争いがあるというのに、そう簡単に言えることではないだろう。
②について言えば・・・
「武器を使用しないで平和を具現化している」と言うが、では拉致被害者や竹島の略奪は、いったいどう解釈しているのだろうか。
「この程度では戦争とは言えない」というのであれば、この人の発言すべてを信用するわけにはいかない。
だいたい「現地の人も分かってくれている」などと言うが、彼らに日本人の特性を説明するのに、いちいち「憲法第9条」を持ち出しているのだろうか。
③について言えば・・・
もちろん用水路や農地を利用する人たちであれば、それを破壊したりはしないだろう。
だけど、「使用しない人」つまり「そんなのは関係ない人たち」にとって、ようやく流れ始めた用水路や、緑色に復活した農地など、どうでもいいことだろう。
強盗に入る人間が、「ここの庭はきれいに整備されているから足で踏みにじったりするのはやめよう」などと思うわけがない。
とにかく、この人の頭の中はお花が咲いているのだろう。
でも、「憲法第9条があれば襲われることはない」と言いながら、当日も自分の乗る車の前後にボディーガードがついていたそうだ。
これって、自分たちは武器も持たない(といいつつ、自衛隊がある)けど、日本列島には米軍の基地がたくさんある、という状況とまったく一緒じゃないの?
このあたりを、自分自身でどう解釈していたのか知りたい。
とは言え、生来の真面目さに加えて、このノー天気さがあるからこそ、中東で長い間活躍できたのだろうとは思う。
「プロ人質家」である安田純平などと違って、現地の人たちのために尽力していた人だけに、思いは複雑である。
こういう事件が起こると、憲法第9条ってホントに厄介だなあ、と改めて思った。
彼は、長年にわたって医療支援活動だけでなく、農地の開発等で現地に貢献されていた、ということだ。
痛ましい事件ではある。
ただ、亡くなった人を貶めるわけではないが、この方アフガニスタンという地域に長年滞在していたにもかかわらず、その地域の特性をよく理解していなかったようだ。
2008年にある雑誌での対談で、次のように述べていたらしい。(一部抜粋)
①「日本の平和的なイメージが非常な好印象を、アフガンの人たちに与えていることは事実です。日本人だけは、別格なんですよ。極端なことを言えば、欧米人に対してはまったく躊躇がない。白人をみれば「やっちゃえ」という感覚はありますよ。でもね、そういう日本人への見方というのも、最近はずいぶん変わってきたんです。
②武器など絶対に使用しないで、平和を具現化する。それが具体的な形として存在しているのが日本という国の平和憲法、9条ですよ。それを、現地の人たちも分かってくれているんです。だから、政府側も反政府側も、タリバンだって我々には手を出さない。むしろ、守ってくれているんです。9条があるから、海外ではこれまで絶対に銃を撃たなかった日本。それが、ほんとうの日本の強味なんですよ。
③ようやく流れ始めた用水路を、誰が破壊しますか。緑色に復活した農地に、誰が爆弾を撃ち込みたいと思いますか。それを造ったのが日本人だと分かれば、少し失われた親日感情はすぐに戻ってきます。それが、ほんとうの外交じゃないかと、僕は確信しているんですが。
http://www.magazine9.jp/interv/tetsu/tetsu.php
まず、①について言えば・・・
「日本人だけは別格」と言うが、では中東の人たちは、どうやって日本人と判断するのだろう。
シナ人やチョーセン人との違いがわかるのだろうか。
そもそも、この言い方だと「欧米人でなければ襲われることはない」と言っているようにも取れるが、同じ中東同士でも争いがあるというのに、そう簡単に言えることではないだろう。
②について言えば・・・
「武器を使用しないで平和を具現化している」と言うが、では拉致被害者や竹島の略奪は、いったいどう解釈しているのだろうか。
「この程度では戦争とは言えない」というのであれば、この人の発言すべてを信用するわけにはいかない。
だいたい「現地の人も分かってくれている」などと言うが、彼らに日本人の特性を説明するのに、いちいち「憲法第9条」を持ち出しているのだろうか。
③について言えば・・・
もちろん用水路や農地を利用する人たちであれば、それを破壊したりはしないだろう。
だけど、「使用しない人」つまり「そんなのは関係ない人たち」にとって、ようやく流れ始めた用水路や、緑色に復活した農地など、どうでもいいことだろう。
強盗に入る人間が、「ここの庭はきれいに整備されているから足で踏みにじったりするのはやめよう」などと思うわけがない。
とにかく、この人の頭の中はお花が咲いているのだろう。
でも、「憲法第9条があれば襲われることはない」と言いながら、当日も自分の乗る車の前後にボディーガードがついていたそうだ。
これって、自分たちは武器も持たない(といいつつ、自衛隊がある)けど、日本列島には米軍の基地がたくさんある、という状況とまったく一緒じゃないの?
このあたりを、自分自身でどう解釈していたのか知りたい。
とは言え、生来の真面目さに加えて、このノー天気さがあるからこそ、中東で長い間活躍できたのだろうとは思う。
「プロ人質家」である安田純平などと違って、現地の人たちのために尽力していた人だけに、思いは複雑である。
こういう事件が起こると、憲法第9条ってホントに厄介だなあ、と改めて思った。
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