はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1145 ~ スターシップ・トゥルーパーズ(CS)

2024-03-17 | 映画評
今日は「スターシップ・トゥルーパーズ(CS)」です。

「ロボコップ」のポール・バーホーベン監督がロバート・A・ハインラインの小説「宇宙の戦士」を実写映画化し、昆虫型宇宙生物と人類の戦いを過激描写満載で描いたSF戦争アクション。

主演:キャスパー・バン・ディーン
共演:ディナ・メイヤー、デニース・リチャーズ、ジェイク・ビジー、ニール・パトリック・ハリス、パトリック・マルドゥーン、マイケル・アイアンサイドなど

<ストーリー>
未来の地球。民主主義崩壊後、人類は地球連邦政府の支配下に置かれ、兵役を経た者だけが市民権を得ることが出来た。ブエノスアイレスの高校を卒業した青年リコは、宇宙軍のパイロットを目指す恋人カルメンに影響されて軍に入隊する。最も過酷な機動歩兵部隊に配属された彼は、猛訓練の日々を経て分隊長に任命されるが、訓練中に仲間を死なせてしまい除隊を決意する。そんな矢先、昆虫型宇宙生物アラクニド=バグスの襲撃によって故郷が壊滅したことを知った彼は、仲間たちとともに壮絶な戦いに身を投じていく。


1998年の作品だけど、昆虫とのバトルが何となく気持ち悪くて見なかった覚えがある。

それを今回見ようと思ったのは、あちこちの映画評サイトで「最低のB級映画」とか「低能おバカ映画」とか散々言われていて、中には「低脳お下劣激萌え青春バイオレンス風刺SFアクション映画の金字塔」とまで言う人がいるくらいヒドい作品らしいので、なぜか見てみたくなったからである。

とにかく「バトルが壮絶」とか、「映像の迫力がスゴい」とか、そういう感想が一切出てこないくらい、内容・展開はムチャクチャだ。

まず、2時間ちょっとある上映時間のうち、前半は半分まるまる「青春おバカ・ラブコメ」映画であって、この後昆虫との大バトルが展開されるよ、という雰囲気はまったくない。

背後にニュースでちょこちょこっと流れる程度なので、緊迫感はまるでない。

しかも、登場人物の誰にも感情移入ができないほど、アホっぽいヤツばかり出てくる。

主人公のジョニーは、人気者のアメフト選手だけど、頭は空っぽというヤツで、顔も見るからにアホ面である。

ヒロインのカルメンは、頭はいいのだけど、声を掛けてくる男すべて(?)にいい顔をする、というちょっと尻軽な女だ。

同じく頭がよくて、高校卒業後にすぐに軍隊の情報部に配属されたカールとともに仲良し三人組なのだが、何となく「進撃の巨人」の仲良し三人組(エレン、ミカサ、アルミン)の関係に似ている。
(ただし、ミカサはカルメンとは似ても似つかない!?)

さらに、ジョニーに言い寄る女や、カルメンに言い寄る羽賀研二みたいなエリート野郎なども出てくる。

彼らは高校卒業後すぐに軍隊に入り、それぞれどんどん昇進したりしているが、どう見たってそんなに時間が経っているようには見えない。

とにかく、この連中は最前線での戦闘や艦船の操縦、司令部での研究等あらゆる場面で、常に中心にいる。

にもかかわらず、いつまでもやっていること・言っていることは高校生のガキである。

だから、見ていて「カッコいい~」とか「すげえ」とかまったく思わない。

一方で、バトルの方はどうかと言うと、これがまたかなり残酷で、手足はもがれるわ、身体はズタズタにされるわ、脳みそは食われるわ、とにかくムチャクチャな描写が続く。

上記の仲良し三人組以外の連中も、すべて昆虫たちに残酷に殺される。

だいたい、最前線の兵士たちは、昆虫の大群に対して、ひたすら銃をぶっ放しているだけで、もっと空から攻めればいいのに、そこには戦略・戦術というものがまったく感じられない。

わ~っと攻めていって、昆虫どもがわ~っと出てきたら、「うわ~」とか言いながら逃げる。

まるでコメディでも見ているかのような展開だった。

でも、これこそが「低能おバカ映画」の真骨頂である。

あちこちツッコみまくったところで、元々そういう映画なんだからしょうがないじゃん、というわけだ。

ということで、まったく楽しめなかったけど、そういう映画だとわかっていて見たのだから、酷評するのも変なので、評価は「C」に留めておきます。

ところで・・・

主人公と共にいた仲間を演じていたジェイク・ビジー。

もともとジェイク・ビューシイと表記されていたが、どこかで見たことがあるような顔をしていると思っていたら、何とあのゲイリー・ビジーの息子なんだそうだ。

誰だ?と思う人もいるだろうけど、いろんな映画で主に悪役として出演しており、一度見ると忘れられないような顔をしている。

私の中での代表作は、スティーブン・セガール主演の「沈黙の戦艦」での悪役だ。

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