今回は「翔んで埼玉 琵琶湖より愛を込めて」です。
埼玉県の自虐ネタを詰め込んだ魔夜峰央のギャグ漫画を実写映画化して話題を呼び、興行収入37.6億円の大ヒットを記録した「翔んで埼玉」のシリーズ第2弾。主人公・麻実麗役のGACKT、壇ノ浦百美役の二階堂ふみが引き続き主演を務めた。
前作で日本アカデミー賞の最優秀監督賞を受賞した武内英樹が引き続きメガホンをとり、脚本も同じく前作で日本アカデミー賞の最優秀脚本賞を受賞した徳永友一が担当。新キャストとして、通行手形制度撤廃に向けて滋賀県人たちを導く「滋賀のオスカル」こと桔梗魁を杏、関西を牛耳る冷酷無慈悲な大阪府知事・嘉祥寺晃を片岡愛之助が演じるほか、堀田真由、くっきー!(野性爆弾)、高橋メアリージュン、津田篤宏(ダイアン)、天童よしみ、藤原紀香、川崎麻世、和久井映見、アキラ100%、朝日奈央、戸塚純貴ら個性的な顔ぶれが続々と登場。
主演:GACKT
共演:二階堂ふみ、杏、加藤諒、益若つばさ、堀田真由、くっきー!、高橋メアリージュン
その他:アキラ100%、朝日奈央、天童よしみ、山村紅葉、モモコ、川崎麻世、藤原紀香、片岡愛之助、小沢真珠、津田篤宏、和久井映見、ゴルゴ松本、杉山裕之、谷田部俊、デビット伊東、はなわ、北村一輝、山本高広、くわばたりえ、坂下千里子など
<ストーリー>
東京都民から迫害を受けていた埼玉県人は、麻実麗率いる埼玉解放戦線の活躍によって自由と平和を手に入れた。麗は「日本埼玉化計画」を推し進め、埼玉県人の心をひとつにするため、越谷に海を作ることを計画。そのために必要な白浜の美しい砂を求めて和歌山へと向かう。そこで麗は、関西にもひどい地域格差や通行手形制度が存在しているのを目の当たりにする。そして大阪のめぐらせた陰謀が、やがて日本全土を巻き込む東西対決へと発展していく。
これは、めっちゃわろた。
前作の「敵」は東京やったんやが、今回の「敵」は大阪や。
やっぱ、インパクトで言うたら、大阪の方がはるかに上や。
しかも、あいつら「粉物」攻撃言うて、たこ焼きやらお好み焼きやらをムチャクチャ食わせて、食うたヤツが全員大阪弁を話すようにしよる。
ホンマえげつない連中やで。
しかも、京都と神戸(芦屋を含む)を味方につけて、これ以外の関西の県(滋賀・和歌山・奈良)をバカにしよる。
それに怒った滋賀・和歌山・奈良連合軍が共同で大阪と戦おうっちゅうわけや。
・・・みたいな感じの内容だったのですが、結構面白かったです。
前作は、劇場ではなくてテレビ版を見たのですが、想像以上にバカをやっていて、思ったより面白かったとは言え、この手の映画の二作目って、期待を裏切る場合が多い・・・という印象があるので、あまり期待はしていませんでした。
極端な例を挙げれば、ベン・スティラー主演の「ナイト・ミュージアム」の場合、パート1は大爆笑して「A」をつけたのだが、それはすべてが「予想外」だったから。
ところが、パート2はすべて「予想の範囲内」だったため、意外性もクソもなく、結果的にクスリともできませんでした。
その危険性を感じつつも、少し期待している部分もあったので見ることにしたのですが、これが大正解!?
今回も笑わせてもらいました。
何よりも、ターゲットを大阪にしたのが良かったと思います。
とにかくインパクトの強い地域で、日本中どころか世界中を「大阪化」しようとしているなどと言われても、「もしかして本気かも知れない」と思えるほどです。
しかも、大阪府知事として、大量にいる大阪のお笑い芸人ではなく、片岡愛之助に演じさせたのも大正解だったと思います。
それはものすごい存在感でした。
主演じゃないけど主演男優賞が片岡愛之助、助演女優賞が杏でしょうかね。
ちなみに、京都市長が川崎麻世、神戸市長が藤原紀香です。
両府県とも知事ではなく市長なのは、「洛中以外は京都ではない」という風潮があるからだし、「大阪府の隣は神戸」というわけのわからないイメージがあり、兵庫県という名称は結局出されることはありませんでした。
内容は、冒頭で書いたのがすべてですが、今回も合戦の時に、それぞれの地域の有名人を出してきます。
まず、大阪側がいきなり菅田将暉を出してきたのに対して、滋賀・和歌山・奈良連合は西川貴教(TMレボリューション)を出し、微妙な空気にします。
「滋賀には彼しかいないんじゃ」ということのようです。
続いて、大阪側が「戸田恵梨香・北川景子」という旬の美人女優を出してきたのに対して、連合軍は「加護亜依とせんとくん」を出し、大阪側に「微妙な組み合わせやが、結構インパクトあるなあ」と言わせます。
その後、連合軍も明石家さんまを出したりしますが、大阪側が「桓武天皇」を出すという禁じ手を使ったところで、連合軍は「汚いなあ、じゃあこっちも禁じ手を使う」とばかりに出してきたのが、何と藤原紀香。
神戸出身面をしている藤原紀香ですが、実は出身は和歌山県だった、ということのようです。
これにより、京都と神戸は大阪から締め出しを食らうのですが、相変わらず大阪側が優勢。
ここでようやく埼玉県が活躍します。
GACKT演じる主人公が、実は生まれは滋賀だった、という設定になっていて、滋賀県の解放同盟のリーダーである杏と兄妹ということになっています。
ただし、実際はGACKTは沖縄県出身で、杏は東京都出身のようです。
この後のことまで書いていると、あらすじを丸々書いてしまうようなものなので、この辺でやめておきますが、随所に自虐ネタも織り込まれていて、それぞれが面白かったです。
昨日見た「首」でのしょうもないボケと違って、ここまでぶっ飛んでいると、もう笑うしかありません。
ただ、気になったのは、この合戦が行われている間、実況なのかニュース報道なのかわかりませんが、ず~っとラジオ放送で伝えられていたことで、何とも違和感がありました。
あれは、いったい何をしたかったのか、よくわかりませんでした。
個人的には「ない方がいい」演出だったと思います。
ということで、この点を除けば前作同様に面白かったので、評価は「B」にします。
ただ・・・
今回大阪を出してきたことによって、埼玉の「日本埼玉化計画」はかなりしぼんだ感じがしました。
それに、ここで大阪を出してしまうと、次回作はどうするんでしょうね。
しいて言えば、福岡かな?
九州連合として出てくるのか、あるいは広島と組んで、西日本連合にするか。
あと余談ですが・・・
大阪人が画策する「粉物」攻撃ですが、同じように「お好み焼き文化」を持つ広島県人には効かないと思います!?
埼玉県の自虐ネタを詰め込んだ魔夜峰央のギャグ漫画を実写映画化して話題を呼び、興行収入37.6億円の大ヒットを記録した「翔んで埼玉」のシリーズ第2弾。主人公・麻実麗役のGACKT、壇ノ浦百美役の二階堂ふみが引き続き主演を務めた。
前作で日本アカデミー賞の最優秀監督賞を受賞した武内英樹が引き続きメガホンをとり、脚本も同じく前作で日本アカデミー賞の最優秀脚本賞を受賞した徳永友一が担当。新キャストとして、通行手形制度撤廃に向けて滋賀県人たちを導く「滋賀のオスカル」こと桔梗魁を杏、関西を牛耳る冷酷無慈悲な大阪府知事・嘉祥寺晃を片岡愛之助が演じるほか、堀田真由、くっきー!(野性爆弾)、高橋メアリージュン、津田篤宏(ダイアン)、天童よしみ、藤原紀香、川崎麻世、和久井映見、アキラ100%、朝日奈央、戸塚純貴ら個性的な顔ぶれが続々と登場。
主演:GACKT
共演:二階堂ふみ、杏、加藤諒、益若つばさ、堀田真由、くっきー!、高橋メアリージュン
その他:アキラ100%、朝日奈央、天童よしみ、山村紅葉、モモコ、川崎麻世、藤原紀香、片岡愛之助、小沢真珠、津田篤宏、和久井映見、ゴルゴ松本、杉山裕之、谷田部俊、デビット伊東、はなわ、北村一輝、山本高広、くわばたりえ、坂下千里子など
<ストーリー>
東京都民から迫害を受けていた埼玉県人は、麻実麗率いる埼玉解放戦線の活躍によって自由と平和を手に入れた。麗は「日本埼玉化計画」を推し進め、埼玉県人の心をひとつにするため、越谷に海を作ることを計画。そのために必要な白浜の美しい砂を求めて和歌山へと向かう。そこで麗は、関西にもひどい地域格差や通行手形制度が存在しているのを目の当たりにする。そして大阪のめぐらせた陰謀が、やがて日本全土を巻き込む東西対決へと発展していく。
これは、めっちゃわろた。
前作の「敵」は東京やったんやが、今回の「敵」は大阪や。
やっぱ、インパクトで言うたら、大阪の方がはるかに上や。
しかも、あいつら「粉物」攻撃言うて、たこ焼きやらお好み焼きやらをムチャクチャ食わせて、食うたヤツが全員大阪弁を話すようにしよる。
ホンマえげつない連中やで。
しかも、京都と神戸(芦屋を含む)を味方につけて、これ以外の関西の県(滋賀・和歌山・奈良)をバカにしよる。
それに怒った滋賀・和歌山・奈良連合軍が共同で大阪と戦おうっちゅうわけや。
・・・みたいな感じの内容だったのですが、結構面白かったです。
前作は、劇場ではなくてテレビ版を見たのですが、想像以上にバカをやっていて、思ったより面白かったとは言え、この手の映画の二作目って、期待を裏切る場合が多い・・・という印象があるので、あまり期待はしていませんでした。
極端な例を挙げれば、ベン・スティラー主演の「ナイト・ミュージアム」の場合、パート1は大爆笑して「A」をつけたのだが、それはすべてが「予想外」だったから。
ところが、パート2はすべて「予想の範囲内」だったため、意外性もクソもなく、結果的にクスリともできませんでした。
その危険性を感じつつも、少し期待している部分もあったので見ることにしたのですが、これが大正解!?
今回も笑わせてもらいました。
何よりも、ターゲットを大阪にしたのが良かったと思います。
とにかくインパクトの強い地域で、日本中どころか世界中を「大阪化」しようとしているなどと言われても、「もしかして本気かも知れない」と思えるほどです。
しかも、大阪府知事として、大量にいる大阪のお笑い芸人ではなく、片岡愛之助に演じさせたのも大正解だったと思います。
それはものすごい存在感でした。
主演じゃないけど主演男優賞が片岡愛之助、助演女優賞が杏でしょうかね。
ちなみに、京都市長が川崎麻世、神戸市長が藤原紀香です。
両府県とも知事ではなく市長なのは、「洛中以外は京都ではない」という風潮があるからだし、「大阪府の隣は神戸」というわけのわからないイメージがあり、兵庫県という名称は結局出されることはありませんでした。
内容は、冒頭で書いたのがすべてですが、今回も合戦の時に、それぞれの地域の有名人を出してきます。
まず、大阪側がいきなり菅田将暉を出してきたのに対して、滋賀・和歌山・奈良連合は西川貴教(TMレボリューション)を出し、微妙な空気にします。
「滋賀には彼しかいないんじゃ」ということのようです。
続いて、大阪側が「戸田恵梨香・北川景子」という旬の美人女優を出してきたのに対して、連合軍は「加護亜依とせんとくん」を出し、大阪側に「微妙な組み合わせやが、結構インパクトあるなあ」と言わせます。
その後、連合軍も明石家さんまを出したりしますが、大阪側が「桓武天皇」を出すという禁じ手を使ったところで、連合軍は「汚いなあ、じゃあこっちも禁じ手を使う」とばかりに出してきたのが、何と藤原紀香。
神戸出身面をしている藤原紀香ですが、実は出身は和歌山県だった、ということのようです。
これにより、京都と神戸は大阪から締め出しを食らうのですが、相変わらず大阪側が優勢。
ここでようやく埼玉県が活躍します。
GACKT演じる主人公が、実は生まれは滋賀だった、という設定になっていて、滋賀県の解放同盟のリーダーである杏と兄妹ということになっています。
ただし、実際はGACKTは沖縄県出身で、杏は東京都出身のようです。
この後のことまで書いていると、あらすじを丸々書いてしまうようなものなので、この辺でやめておきますが、随所に自虐ネタも織り込まれていて、それぞれが面白かったです。
昨日見た「首」でのしょうもないボケと違って、ここまでぶっ飛んでいると、もう笑うしかありません。
ただ、気になったのは、この合戦が行われている間、実況なのかニュース報道なのかわかりませんが、ず~っとラジオ放送で伝えられていたことで、何とも違和感がありました。
あれは、いったい何をしたかったのか、よくわかりませんでした。
個人的には「ない方がいい」演出だったと思います。
ということで、この点を除けば前作同様に面白かったので、評価は「B」にします。
ただ・・・
今回大阪を出してきたことによって、埼玉の「日本埼玉化計画」はかなりしぼんだ感じがしました。
それに、ここで大阪を出してしまうと、次回作はどうするんでしょうね。
しいて言えば、福岡かな?
九州連合として出てくるのか、あるいは広島と組んで、西日本連合にするか。
あと余談ですが・・・
大阪人が画策する「粉物」攻撃ですが、同じように「お好み焼き文化」を持つ広島県人には効かないと思います!?
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