先日行われた「M-1グランプリ2021」の審査員について、おぎやはぎの矢作謙が私見を述べていた。
7人の審査員の平均年齢は55・9歳で、最年少でもナイツ塙の43歳で、30代以下は1人もいなかったということで、矢作は「若い20代の人たちは、『そんな、ずるいよ。おじさんの審査員の平均年齢が高いし。そんなの若者は分かんねえだろう?』って、俺がもし若くてとがってたら、と思っちゃいそうだけど」とコメントしたそうだ。
ちょっとズレた意見だと思う。
年齢の高い人には若い人の漫才が理解できない、という発想がまずわからない。
矢作自身だって、もう50歳じゃないか。
私だって、いわゆる「第七世代」の漫才やコントを面白く見ている。
わからない部分があるとすれば、若い人の間で流行っている言葉や行動だろうけど、そんな一部にしか理解できないような漫才やコントが、逆に若い人に受けるとも思えない。
だいたい、若い人にちゃんとした審査ができるのか?
自分よりも年上・ベテランの漫才師に対して、ダメ出しとか厳しい言葉を使うことができるとは思えない。
事実、予選で落ちた芸人たちを審査員にしていた以前の「キング・オブ・コント」では、「どうしてこんなヤツの点数が高いの?」というものが続出していた。
2008年に優勝したバッファロー吾郎なんて、好き嫌いは別として、一般的に受けるコントをしているとはとても思えなかった。
もちろん、「M-1グランプリ」と違って、レベルがちょっと低い気はするのだけど、それにしても、この頃の審査には疑問に思うものが結構あった。
その後2015年から、審査員がパナナマンとさまぁ~ずに替わった時も、「どうしてこの二組なの?」と思ったし、本年の大会で総入れ替え(松ちゃんを除く)した時も、かまいたち・山内、バイきんぐ・小峠、東京03・飯塚はともかく、コメント力がほとんどないロバート・秋山が入っていることには強烈な違和感があった。
実際、秋山のコメントはMCの浜ちゃんが途中から「もうええわ!」というほど貧しかったし、必ずしも若手・中堅の芸人がいいわけではない。
M-1の審査員は、オール巨人や上沼恵美子でさえ「しんどい」と言っているくらいなのだから、若手芸人なんて「いやいや、勘弁してくださいよ」と言うに違いない。
今年優勝した錦鯉にしても、昨年優勝したマジカルラブリイにしても、それ以前の大会での審査員の厳しいコメントがあったからこそ、さらに上を目指して面白い漫才が出来上がってきたんじゃなかろうか。
M-1は、キング・オブ・コントと違って、空気からしてまったく違うのだから、矢作の発言って、自分たちの漫才と同じように軽すぎる気がする。
むしろ、ベテラン芸人の西川のりおみたいに「審査員は、同じ芸人ではなく、第三者的な人の方がいいと思う。お笑いを研究してる大学教授とか雑誌の編集者とか主婦の代表とかサラリーマンとか。その中にプロの漫才師がいてもいいと思うけど、あまりにも偏ってると思う」という意見の方がまだ説得力がある。
彼は同時に「敗者復活戦も、屋内でやらしたって」とも言っていた。
矢作なんかより、よっぽど芸人のことを考えていると思う。
https://news.yahoo.co.jp/articles/387e2f62db762f7bca8838f5383491e08166c1c1
7人の審査員の平均年齢は55・9歳で、最年少でもナイツ塙の43歳で、30代以下は1人もいなかったということで、矢作は「若い20代の人たちは、『そんな、ずるいよ。おじさんの審査員の平均年齢が高いし。そんなの若者は分かんねえだろう?』って、俺がもし若くてとがってたら、と思っちゃいそうだけど」とコメントしたそうだ。
ちょっとズレた意見だと思う。
年齢の高い人には若い人の漫才が理解できない、という発想がまずわからない。
矢作自身だって、もう50歳じゃないか。
私だって、いわゆる「第七世代」の漫才やコントを面白く見ている。
わからない部分があるとすれば、若い人の間で流行っている言葉や行動だろうけど、そんな一部にしか理解できないような漫才やコントが、逆に若い人に受けるとも思えない。
だいたい、若い人にちゃんとした審査ができるのか?
自分よりも年上・ベテランの漫才師に対して、ダメ出しとか厳しい言葉を使うことができるとは思えない。
事実、予選で落ちた芸人たちを審査員にしていた以前の「キング・オブ・コント」では、「どうしてこんなヤツの点数が高いの?」というものが続出していた。
2008年に優勝したバッファロー吾郎なんて、好き嫌いは別として、一般的に受けるコントをしているとはとても思えなかった。
もちろん、「M-1グランプリ」と違って、レベルがちょっと低い気はするのだけど、それにしても、この頃の審査には疑問に思うものが結構あった。
その後2015年から、審査員がパナナマンとさまぁ~ずに替わった時も、「どうしてこの二組なの?」と思ったし、本年の大会で総入れ替え(松ちゃんを除く)した時も、かまいたち・山内、バイきんぐ・小峠、東京03・飯塚はともかく、コメント力がほとんどないロバート・秋山が入っていることには強烈な違和感があった。
実際、秋山のコメントはMCの浜ちゃんが途中から「もうええわ!」というほど貧しかったし、必ずしも若手・中堅の芸人がいいわけではない。
M-1の審査員は、オール巨人や上沼恵美子でさえ「しんどい」と言っているくらいなのだから、若手芸人なんて「いやいや、勘弁してくださいよ」と言うに違いない。
今年優勝した錦鯉にしても、昨年優勝したマジカルラブリイにしても、それ以前の大会での審査員の厳しいコメントがあったからこそ、さらに上を目指して面白い漫才が出来上がってきたんじゃなかろうか。
M-1は、キング・オブ・コントと違って、空気からしてまったく違うのだから、矢作の発言って、自分たちの漫才と同じように軽すぎる気がする。
むしろ、ベテラン芸人の西川のりおみたいに「審査員は、同じ芸人ではなく、第三者的な人の方がいいと思う。お笑いを研究してる大学教授とか雑誌の編集者とか主婦の代表とかサラリーマンとか。その中にプロの漫才師がいてもいいと思うけど、あまりにも偏ってると思う」という意見の方がまだ説得力がある。
彼は同時に「敗者復活戦も、屋内でやらしたって」とも言っていた。
矢作なんかより、よっぽど芸人のことを考えていると思う。
https://news.yahoo.co.jp/articles/387e2f62db762f7bca8838f5383491e08166c1c1
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