朝日新聞って、マジで頭おかしいの？

朝日新聞という大新聞社が、一個人を訴えるという暴挙に出たらしい。

しかも、内容は言論に関することであるから、呆れてものが言えない。

訴えられたのは、文芸評論家である小川榮太郎氏。

小川氏は、著書「徹底検証「森友・加計事件」――朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪」の中で、朝日新聞を徹底的に批判している。

これに対して、朝日新聞は「事実に反する記載が多い」として小川氏に申入れ書を送り付け、「２週間以内に回答を寄越せ」と勝手に期限を切っておきながら、小川氏がきちんと回答を返したにもかかわらず、それに対して何の反論もしないで、いきなり訴訟に踏み切ったということらしい。

これについて、朝日新聞の広報担当執行役員である千葉光宏というおっさんが、コメントを出している。

コメントの内容は以下の通り。

＜小川栄太郎氏の著書には、森友・加計学園に関する朝日新聞の一連の報道について事実に反する記載が数多くありました。本社には一切の取材もないまま、根拠もなく、虚報、捏造、報道犯罪などと決めつけています。具体的に問題点を指摘し訂正を求めましたが、小川氏は大半について「私の『表現』か『意見言明』への苦情に過ぎません」などとして応じませんでした。出版元も著者の小川氏任せで、訂正は今後も期待できません。
この本が出版された後、本社の報道を同じ調子で根拠もなく捏造などとする誹謗・中傷がありました。読者の皆様からも、ご心配いただく声が寄せられています。
「言論の自由」が大切なのは言うまでもありません。しかし、小川氏の著書の事実に反した誹謗・中傷による名誉毀損の程度はあまりにひどく、言論の自由の限度を超えています。建設的な言論空間を維持・発展させていくためにも、こうしたやり方は許されるべきではありません。やむを得ず裁判という公開の場でこの本の誤りを明らかにするしかないと判断しました。＞

小川氏は、「栄太郎」ではなく「榮太郎」と、わざわざ旧仮名遣い（歴史的仮名遣）を用いているわけ（本人によると「正しい日本語を残すという意味で大事だと考えているから」）ということらしい）だけど、千葉はコメントの中で、わざとなのか「栄太郎」と書いている。

これなんかも、とても言論機関とは思えない所業だろう。

しかも、「読者の皆様からも、ご心配いただく声が寄せられています」などと同情を誘うようなことまで書いてあるけど、それこそ言論で対抗すればいいだけ。

しかし、「朝日新聞はウソつき！」ということはもはや常識なので、こんなバカなことを平気でやるのも「朝日新聞らしい」と言えばそうなのだけど、むしろ笑ってしまうのは、書いてある内容から「小川氏」の部分を削除すると、そのまま朝日新聞に当てはまってしまう、ということ。

つまりこうなる。

「言論の自由」が大切なのは言うまでもありません。しかし、朝日新聞の事実に反した誹謗・中傷による名誉毀損の程度はあまりにひどく、言論の自由の限度を超えています。建設的な言論空間を維持・発展させていくためにも、こうしたやり方は許されるべきではありません。

笑ってしまうと書いたものの、朝日新聞って、この理屈が通るのであれば、「自分たちも訴えられちゃうよ」ということになるのだけど、わかって言ってるんだろうか。

それとも、「訴えてみろよ。返り討ちにしてやるよ」という気持ちがあるから、余裕で書いているんだろうか。

いずれにしても、文章のあちこちから感じられる「上から目線」の言葉づかいは、読んでいてホントに反吐が出そうになる。


当の訴状は、もっとヒドい。

以下にリンクを貼っておくけど、最終ページには、朝日新聞社宛の謝罪文のひな型まで載せている。

小川氏と飛鳥新社に、これを「使え」と言わんばかりで、イヤらしいを通り越して、「こいつら、ホント頭おかしいの？」と思ってしまう。

＜訴状の内容＞
http://www.asahi.com/shimbun/release/2017/20171225.pdf


こんな新聞社が、これまで「クオリティペーパー」として、日本の言論や世論を引っ張ってきたと思うと、ホントに情けない。

早く潰れるべきだとマジで思う。