昨日の「古畑任三郎スペシャル」について。
もともとこのシリーズは好きで、いつも推理の展開についてツッコミを入れたりするのを楽しみにしていた。
今回のゲスト(犯人)は、松本幸四郎。
大物を迎えたということで、敬意を表して2時間半のスペシャルだったのだが、結論から言うと、あえて2時間半にする必要もなかったのではないかと思う。
いつも冒頭で犯行が行われる場面が描かれるので、後は古畑がいかにして犯人を追い込むか、というのがこの番組の面白さなのだが、今回は中盤以降で、ほとんど犯人は追い込まれていたように思う。
にもかかわらず、三谷幸喜はわざわざ2時間半に引き伸ばしている。
おそらく、中盤あたりで古畑の言った「犯人は、この大使館の中にいる」というセリフを頼って、「さて、いったい誰が」という展開にしたかったのだろうが、そもそもこの言葉は明らかに犯人である松本幸四郎に向けられているわけだし、ど素人である八嶋智人もうすうす気づいている。
そのことは犯人自身も気がついているはずだ。
なのに、その後で真犯人をでっち上げようとする展開なんか入れるから、かえって全体の推理の面白さが半減されたような気がする。
だいたい、現地で雇った青年が実はスペイン語の読み書きができないバリバリの日本人だった、というのは余りにも出来すぎだし、ちょっとやり過ぎだろう。
それにスペイン語が実は書けない、という事実がなくたって、犯人はほとんどバレているのも同然だ。
犯行に使ったとされるタイプライターを、犯人である大使がいつも使っていたということは、おそらくすぐわかることだろうし、それを盗み出して使うなんてリスクの高いことを、わざわざ冒すはずがない。
わざわざそんな細工なんかすると、かえってその現地青年(実は日本人)との証言の食い違いがあって、犯人は窮地に追い込まれてしまう可能性だってあるのに、切羽詰った上での最後の手段とは言え、無理がある。
ただの一般人だから、その証言が認められるはずがない、というのはちと短絡的な考えだろう。
つまり、最後の細工の部分はほとんど意味がないのだ。
これでは、かえって犯人があまり頭が良くはない、ということになってしまい、古畑が出てくるまでもない事件ということになってしまう。
いずれにしても、今回は少しムダが多かったように思う。
ちょっと残念!
もともとこのシリーズは好きで、いつも推理の展開についてツッコミを入れたりするのを楽しみにしていた。
今回のゲスト(犯人)は、松本幸四郎。
大物を迎えたということで、敬意を表して2時間半のスペシャルだったのだが、結論から言うと、あえて2時間半にする必要もなかったのではないかと思う。
いつも冒頭で犯行が行われる場面が描かれるので、後は古畑がいかにして犯人を追い込むか、というのがこの番組の面白さなのだが、今回は中盤以降で、ほとんど犯人は追い込まれていたように思う。
にもかかわらず、三谷幸喜はわざわざ2時間半に引き伸ばしている。
おそらく、中盤あたりで古畑の言った「犯人は、この大使館の中にいる」というセリフを頼って、「さて、いったい誰が」という展開にしたかったのだろうが、そもそもこの言葉は明らかに犯人である松本幸四郎に向けられているわけだし、ど素人である八嶋智人もうすうす気づいている。
そのことは犯人自身も気がついているはずだ。
なのに、その後で真犯人をでっち上げようとする展開なんか入れるから、かえって全体の推理の面白さが半減されたような気がする。
だいたい、現地で雇った青年が実はスペイン語の読み書きができないバリバリの日本人だった、というのは余りにも出来すぎだし、ちょっとやり過ぎだろう。
それにスペイン語が実は書けない、という事実がなくたって、犯人はほとんどバレているのも同然だ。
犯行に使ったとされるタイプライターを、犯人である大使がいつも使っていたということは、おそらくすぐわかることだろうし、それを盗み出して使うなんてリスクの高いことを、わざわざ冒すはずがない。
わざわざそんな細工なんかすると、かえってその現地青年(実は日本人)との証言の食い違いがあって、犯人は窮地に追い込まれてしまう可能性だってあるのに、切羽詰った上での最後の手段とは言え、無理がある。
ただの一般人だから、その証言が認められるはずがない、というのはちと短絡的な考えだろう。
つまり、最後の細工の部分はほとんど意味がないのだ。
これでは、かえって犯人があまり頭が良くはない、ということになってしまい、古畑が出てくるまでもない事件ということになってしまう。
いずれにしても、今回は少しムダが多かったように思う。
ちょっと残念!
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