今話題になっているTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)
これまでは、内容がよくわからなかったので、私としても取り上げることがなかった。
ただ、野田首相が「進めなければならない」と言ったり、それ以前に、菅元首相が参加に対して前向きである、という時点で、何だか胡散臭い気はしていた。
しかも、マスコミの姿勢が何となく肯定的である、と感じ取られたことで、ますます懐疑的にはなっていた。
そして、「とりあえず言ってみただけ」の前原さんが、「とりあえず参加してみて、ダメなら脱退すればいい」などと安易なことを言っていることから、余計に・・・
少なくとも、デメリットについては、ほとんど報じられていないと思う。
で、今回反対派の大学准教授が、「テレビでブチ切れた」と話題になっていたことから、少し覗いてみることにした。
<「痛いニュース」から>
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1672789.html
~動画はこちら~
http://www.youtube.com/watch?v=G9aWJ8Orl10
そうしたら、このブチ切れたとされる京大の中野剛志准教授の反対理由がとてもわかりやすかった。
それに、言われるほど「ブチ切れて」はいない。
たぶん、気持ちとしては「なぜこんなに危険なものに参加しようとするのか」ということで、相当怒っていると想像できるのだけど、かなり抑えてはいると思う。
どうして反対なのか、ということについては、いつものように「ぼやきくっくり」さんのブログに詳しくまとめられているが、簡単に書くと次の通り。
1.TPPは日本にとって、何のメリットもない。
日本が参加することによって、参加国の経済規模は日米だけで全体の9割。
つまり、実質的に「日米貿易協定」にほかならない。
しかも、もともと米国の関税はそれほど高くないので、これが撤廃になったところで、ほとんど意味がない。
2.日本がTPPに参加しないと、世界の潮流から取り残されると言うが、それはウソ。
そもそもTPPには、シナも韓国もインドもEUも参加していないので、「世界の潮流」ではない。
3.TPPは農業だけの問題ではない。
日本の食料だけではなく、銀行、保険、雇用、環境規制、医療サービスなど、国民生活のありとあらゆるものを、変えてしまいかねない。
つまり、TPPに参加すると、自分たちの国の基準によって、国民の健康や安全を守ることができなくなってしまう。
4.一度参加すると、脱退などできない。
TPPへの参加が結婚ならば、TPPの交渉参加とは、婚約のようなもの。
交渉参加とは、参加を前提としたお付き合いなのだから、いったん多国間交渉に参加して、そこから離脱したという国の例はほとんどない。
もしも脱退などしようものなら、日米関係が悪化する。
こうしてみると、少なくとも現時点で、急いで参加する理由はなさそうだ。
おそらく、現政権に対しては、米国から相当な圧力がかかっているものと思われる。
だとすると、「日本の国益など考えたこともない」現政権が、これに屈して急いで参加しようとするのも、よくわかる。
ただ、今回の場合、民主党内でもかなりの抵抗や反対表明があるようだ。
ということは、利害関係のある各方面から「参加しないでくれ」という要請が来ているものと思われる。
とすれば、もはや「参加するメリットはない」と言っているようなものだろう。
にもかかわらず、マスコミの報道を見る限り、こういった論点を明確にしているものは、あまりないように思える。
特に、内閣府の出した「TPPに参加することによって、GDPが2.7兆円増える」という試算にいたっては、これが「10年間にわたってのもの」であると、わざと示さないのは、マスコミが偏向報道をしていると言われても仕方がないと思う。
<ご参考:「ぼやきくっくり」さんのブログから>
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1087.html#sequel
これまでは、内容がよくわからなかったので、私としても取り上げることがなかった。
ただ、野田首相が「進めなければならない」と言ったり、それ以前に、菅元首相が参加に対して前向きである、という時点で、何だか胡散臭い気はしていた。
しかも、マスコミの姿勢が何となく肯定的である、と感じ取られたことで、ますます懐疑的にはなっていた。
そして、「とりあえず言ってみただけ」の前原さんが、「とりあえず参加してみて、ダメなら脱退すればいい」などと安易なことを言っていることから、余計に・・・
少なくとも、デメリットについては、ほとんど報じられていないと思う。
で、今回反対派の大学准教授が、「テレビでブチ切れた」と話題になっていたことから、少し覗いてみることにした。
<「痛いニュース」から>
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1672789.html
~動画はこちら~
http://www.youtube.com/watch?v=G9aWJ8Orl10
そうしたら、このブチ切れたとされる京大の中野剛志准教授の反対理由がとてもわかりやすかった。
それに、言われるほど「ブチ切れて」はいない。
たぶん、気持ちとしては「なぜこんなに危険なものに参加しようとするのか」ということで、相当怒っていると想像できるのだけど、かなり抑えてはいると思う。
どうして反対なのか、ということについては、いつものように「ぼやきくっくり」さんのブログに詳しくまとめられているが、簡単に書くと次の通り。
1.TPPは日本にとって、何のメリットもない。
日本が参加することによって、参加国の経済規模は日米だけで全体の9割。
つまり、実質的に「日米貿易協定」にほかならない。
しかも、もともと米国の関税はそれほど高くないので、これが撤廃になったところで、ほとんど意味がない。
2.日本がTPPに参加しないと、世界の潮流から取り残されると言うが、それはウソ。
そもそもTPPには、シナも韓国もインドもEUも参加していないので、「世界の潮流」ではない。
3.TPPは農業だけの問題ではない。
日本の食料だけではなく、銀行、保険、雇用、環境規制、医療サービスなど、国民生活のありとあらゆるものを、変えてしまいかねない。
つまり、TPPに参加すると、自分たちの国の基準によって、国民の健康や安全を守ることができなくなってしまう。
4.一度参加すると、脱退などできない。
TPPへの参加が結婚ならば、TPPの交渉参加とは、婚約のようなもの。
交渉参加とは、参加を前提としたお付き合いなのだから、いったん多国間交渉に参加して、そこから離脱したという国の例はほとんどない。
もしも脱退などしようものなら、日米関係が悪化する。
こうしてみると、少なくとも現時点で、急いで参加する理由はなさそうだ。
おそらく、現政権に対しては、米国から相当な圧力がかかっているものと思われる。
だとすると、「日本の国益など考えたこともない」現政権が、これに屈して急いで参加しようとするのも、よくわかる。
ただ、今回の場合、民主党内でもかなりの抵抗や反対表明があるようだ。
ということは、利害関係のある各方面から「参加しないでくれ」という要請が来ているものと思われる。
とすれば、もはや「参加するメリットはない」と言っているようなものだろう。
にもかかわらず、マスコミの報道を見る限り、こういった論点を明確にしているものは、あまりないように思える。
特に、内閣府の出した「TPPに参加することによって、GDPが2.7兆円増える」という試算にいたっては、これが「10年間にわたってのもの」であると、わざと示さないのは、マスコミが偏向報道をしていると言われても仕方がないと思う。
<ご参考:「ぼやきくっくり」さんのブログから>
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1087.html#sequel
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