今回は「シン・オブ・アメリカ(CS)」です。
ブルース・ウィリスが引退宣言した前年に出演した作品。田舎町の権力者に支配される冴えない保安官に扮して哀愁を誘う。若者3人が起こした人質籠城事件から驚きの真実が明かされていく急展開に手に汗握る。
主演:ブルース・ウィリス
共演:ティモシー・V・マーフィ、ロブ・ゴフ、ヨハン・アーブ、アンナ・ルイーズ・モース、ジョニー・メスナー、カレン・G・チェンバース、ジャネット・ジョーンズなど
<ストーリー>
ジョージア州の田舎町。刑務所から出所したロイは、10年前に恋人ブリジットが失踪した事件の真相を突き止めるため、彼女の妹グレースとその義兄トビーと共にある計画を実行する。それは、ブリジットが最後に目撃された場所に住むキーツを人質に取ることだった。現場へ駆けつけた保安官ベンにロイたちは「30分でブリジットの失踪事件を解決しろ」と要求。ベンから籠城事件を知らされた町の権力者チャールズは暗殺者を送り込む。
2021年の作品で、ブルース・ウィリスが引退する前年の作品。
たぶん、この頃にはすでに失語症や認知症を患っており、まともな演技などできなかったはずなのだが、画面で見る限りではそんな感じではなかったものの、何となくセリフは少なめだったような気はした。
そんなことより、問題は内容である。
冒頭で、刑務所から出所したロイが、10年前に恋人ブリジットが失踪した事件の真相を突き止めるため、ブリジットの妹グレースとその義兄トビーと共に、事件の真相を知ると思われるキーツの自宅を襲って人質に取る。
そこから物語は始まるので、最後には意外な真相が判明し、驚愕の結末を迎えるもの・・・と勝手に思っていた。
ところが、事態は何だかよくわからない方向に進む。
ロイたちは、わざわざキーツ宅の警報を鳴らし、警察が出向くように仕向けるのだが、これがよくわからない。
実際、警察内部に町の有力者だけど裏で悪事を働いているチャールズの内通者がいて、警察よりも先にチャールズの息のかかった「掃除屋」であるサイラスたちが現れ、ロイたちを皆殺しにしようとする。
自分たちの秘密も知っているキーツも含めて殺そうとしているのだから、早々とやってしまえばいいのに、なぜか遠巻きにするばかりで、なかなか中に突入していかない。
そのうち、チャールズの息子で無能な保安官であるカイルが、ベンの指示で家の中に侵入したものの、逆に捕まって人質になってしまう。
そんな中、キーツによってブリジットの素性が明らかになり、もともとまじめで頭がいいと言われていた彼女が、実は裏で麻薬の密造に手を染めており、それが原因でチャールズたちに殺された、ということがわかる。
だからと言って、「ええ?」となるわけでもなく、ただ「何だ、悪いヤツばっかじゃん」と思うだけだった。
そんな状況で、ブルース・ウィリス演じる主人公ベンがどう絡んでくるのかと言えば、彼はうだつが上がらない保安官だから、突入をためらっていたところ、チャールズから首を言い渡される。
それで、とぼとぼと町に戻ろうとしていたところに、チャールズの手下どもが次々と集結するところに出会い、なぜか現場に戻ってくる。
何をするのかと思ったら・・・
チャールズの手下どもを次々に狙い撃ちにして、最後はチャールズ自身も撃ち殺してしまう。
急に何を思いついたのかはわからないが、突如やってきて、しかも後ろから手下どもを撃ち殺す。
いいのか?こんな卑怯なやり方で。
しかも、悪党どもを片付けた後は、唯一生き残ったロイとグレースに「お前たちは逃げろ」と言うのはいいとしても、その後で「俺が薬物製造ラボを見つけ、民兵と戦った。俺が英雄だ」というセリフを言う。
要は、いいとこ取りをして、自分だけ英雄になろうとしているわけだ。
結局のところ、登場人物すべてがロクでもないヤツばかりで、チャールズの息子が唯一正直者だけど、あろうことか父親の命令によってサイラスに殺される。
後は、ベンの相棒である女性保安官も悪いヤツではなさそうだけど、目の前で行われている銃撃戦に驚くばかりで、ただ呆然としているだけ。
しかも、それで終わり。
悪い連中がいなくなってハッピーエンド、というわけではもちろんなく、かと言って、重々しくて後味の悪い終わり方でもない。
ただただ「結局、何だったの?」という思いしか残らない、とにかく無味無臭の物語だったと言うしかない内容だった。
ネットでの評価がエラく低いなあ、とは思っていたけど、なるほどそういうことなわけね。
ということで、感動とか納得感は一切ない一方で、特に違和感バリバリの展開でもなく、腹が立つほどの結末でもなかったので、何とも言いようがないのだけど、評価はいちおう「C」にしておきます。
ブルース・ウィリスが引退宣言した前年に出演した作品。田舎町の権力者に支配される冴えない保安官に扮して哀愁を誘う。若者3人が起こした人質籠城事件から驚きの真実が明かされていく急展開に手に汗握る。
主演:ブルース・ウィリス
共演:ティモシー・V・マーフィ、ロブ・ゴフ、ヨハン・アーブ、アンナ・ルイーズ・モース、ジョニー・メスナー、カレン・G・チェンバース、ジャネット・ジョーンズなど
<ストーリー>
ジョージア州の田舎町。刑務所から出所したロイは、10年前に恋人ブリジットが失踪した事件の真相を突き止めるため、彼女の妹グレースとその義兄トビーと共にある計画を実行する。それは、ブリジットが最後に目撃された場所に住むキーツを人質に取ることだった。現場へ駆けつけた保安官ベンにロイたちは「30分でブリジットの失踪事件を解決しろ」と要求。ベンから籠城事件を知らされた町の権力者チャールズは暗殺者を送り込む。
2021年の作品で、ブルース・ウィリスが引退する前年の作品。
たぶん、この頃にはすでに失語症や認知症を患っており、まともな演技などできなかったはずなのだが、画面で見る限りではそんな感じではなかったものの、何となくセリフは少なめだったような気はした。
そんなことより、問題は内容である。
冒頭で、刑務所から出所したロイが、10年前に恋人ブリジットが失踪した事件の真相を突き止めるため、ブリジットの妹グレースとその義兄トビーと共に、事件の真相を知ると思われるキーツの自宅を襲って人質に取る。
そこから物語は始まるので、最後には意外な真相が判明し、驚愕の結末を迎えるもの・・・と勝手に思っていた。
ところが、事態は何だかよくわからない方向に進む。
ロイたちは、わざわざキーツ宅の警報を鳴らし、警察が出向くように仕向けるのだが、これがよくわからない。
実際、警察内部に町の有力者だけど裏で悪事を働いているチャールズの内通者がいて、警察よりも先にチャールズの息のかかった「掃除屋」であるサイラスたちが現れ、ロイたちを皆殺しにしようとする。
自分たちの秘密も知っているキーツも含めて殺そうとしているのだから、早々とやってしまえばいいのに、なぜか遠巻きにするばかりで、なかなか中に突入していかない。
そのうち、チャールズの息子で無能な保安官であるカイルが、ベンの指示で家の中に侵入したものの、逆に捕まって人質になってしまう。
そんな中、キーツによってブリジットの素性が明らかになり、もともとまじめで頭がいいと言われていた彼女が、実は裏で麻薬の密造に手を染めており、それが原因でチャールズたちに殺された、ということがわかる。
だからと言って、「ええ?」となるわけでもなく、ただ「何だ、悪いヤツばっかじゃん」と思うだけだった。
そんな状況で、ブルース・ウィリス演じる主人公ベンがどう絡んでくるのかと言えば、彼はうだつが上がらない保安官だから、突入をためらっていたところ、チャールズから首を言い渡される。
それで、とぼとぼと町に戻ろうとしていたところに、チャールズの手下どもが次々と集結するところに出会い、なぜか現場に戻ってくる。
何をするのかと思ったら・・・
チャールズの手下どもを次々に狙い撃ちにして、最後はチャールズ自身も撃ち殺してしまう。
急に何を思いついたのかはわからないが、突如やってきて、しかも後ろから手下どもを撃ち殺す。
いいのか?こんな卑怯なやり方で。
しかも、悪党どもを片付けた後は、唯一生き残ったロイとグレースに「お前たちは逃げろ」と言うのはいいとしても、その後で「俺が薬物製造ラボを見つけ、民兵と戦った。俺が英雄だ」というセリフを言う。
要は、いいとこ取りをして、自分だけ英雄になろうとしているわけだ。
結局のところ、登場人物すべてがロクでもないヤツばかりで、チャールズの息子が唯一正直者だけど、あろうことか父親の命令によってサイラスに殺される。
後は、ベンの相棒である女性保安官も悪いヤツではなさそうだけど、目の前で行われている銃撃戦に驚くばかりで、ただ呆然としているだけ。
しかも、それで終わり。
悪い連中がいなくなってハッピーエンド、というわけではもちろんなく、かと言って、重々しくて後味の悪い終わり方でもない。
ただただ「結局、何だったの?」という思いしか残らない、とにかく無味無臭の物語だったと言うしかない内容だった。
ネットでの評価がエラく低いなあ、とは思っていたけど、なるほどそういうことなわけね。
ということで、感動とか納得感は一切ない一方で、特に違和感バリバリの展開でもなく、腹が立つほどの結末でもなかったので、何とも言いようがないのだけど、評価はいちおう「C」にしておきます。
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