はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
映画やスポーツも大好きです!
(旧:はぶて日記)

映画評1144 ~ デューン 砂の惑星 PART2

2024-03-15 | 映画評
今回は「デューン 砂の惑星 PART2」です。

「メッセージ」「ブレードランナー2049」のドゥニ・ビルヌーブ監督がフランク・ハーバートのSF小説を映画化し、第94回アカデミー賞で6部門に輝いたSFアドベンチャー大作「DUNE デューン 砂の惑星」の続編。

主演:ティモシー・シャラメ
共演:ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、ジョシュ・ブローリン、オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、デイブ・バウティスタ
その他:クリストファー・ウォーケン、レア・セドゥ、スエイラ・ヤクーブ、ステラン・スカルスガルド、シャーロット・ランプリング、ハビエル・バルデム、アニヤ・テイラー=ジョイなど

<ストーリー>
その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる砂の惑星デューンで繰り広げられたアトレイデス家とハルコンネン家の戦い。ハルコンネン家の陰謀により一族を滅ぼされたアトレイデス家の後継者ポールは、ついに反撃の狼煙を上げる。砂漠の民フレメンのチャニと心を通わせながら、救世主として民を率いていくポールだったが、宿敵ハルコンネン家の次期男爵フェイド=ラウサがデューンの新たな支配者として送り込まれてくる。


前作よりもちょっと長い160分もの超大作であり、スケールが大きくて迫力ある映像には圧倒される・・・

・・・と言いたいところだけど、何か盛り上がりに欠ける。

それが見ている途中から抱いていた感想だ。

砂の世界を描いているせいなのか、とにかく画面が暗い。

しかも、アトレイデスとハルコンネンの区別がよくわからない。

双方ともにグレー系の服装をしている上に、特に目立つ特徴がない。

だから、終盤のバトルでは、双方入り乱れているのだけど、どっちがどっちだかよくわからない。

しかも、物語は予言者だか預言者だかよくわからない精神的なものが中心になっているので、主人公ポールが砂漠の民であるフレメンの救世主として君臨していく様は、どうにも宗教的で感情移入できない。

一方で、敵側の持っている兵器は、大型の飛行艇・地上艇などかなりハイテクで、対する主人公側はそれほどの装備を持っていない・・・というわけでもなく、実は核爆弾も持っていると言う。

砂漠の民も、かなりのハイテク兵器を持っているのだけど、見る限りそれらをいったいどこで製造しているのかまったくわからない。

少なくとも、双方ともにそういう描写が一切ないからだ。

それだけに、映像が余計に宗教がかっていて、SF感に欠けるように思えたわけだ。

さらに、ハルコンネン側が送り込んできた新たな支配者というのが、これまた見掛け倒しで、散々「
さあ、スゲ~やつが来たぞ」と思わせておいて、結局主人公と戦うのは最後の一場面だけだし、それも主人公が終始押されていたのが、何がどうなったのかわからないうちに、一瞬で逆転してしまう、というヒーロー映画にありがちな展開だったのには、かなりがっかりした。

ネットでは、かなり評価が高くて、「極限の映像美」とか「圧巻の大迫力」とか大絶賛の嵐で、中には「観ないと損するよ」とかいう、お前は関係者か!と思われるような人のコメントまであったのだけど、私には響かなかったようです。

ということで、ちょっと期待していたのですが、あまり楽しめなかったので、評価は「C」にします。

出演者の中では、ゼンデイヤは目力があって、とても魅力的でした。

まだ終わっていないようので、もう一作あるようですが、いちおう見ますよ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 何で、そんな言い方になるかね | トップ | 細切れボヤキ 3連発 »

コメントを投稿

映画評」カテゴリの最新記事