はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

憲法に規定していることはおかしいと言っているのに、なんで「憲法を改正しろ」とは言わないの?

2024-11-22 | 日記
先日触れた、国連の「女性差別撤廃委員会」という組織が皇室典範の改正などを勧告した、という話。

これについて、今になってPRESIDENT Onlineがアホ丸出しの記事を書いていた。

まず見出しからしておかしい。

『日本皇位継承が国連勧告を受けるという恥をかかせた元凶…明治時代「男系男子限定」に誘導した人物の名前』

いったい誰が恥をかいたのかはわからないが、記事を読んでみると、最初から最後まで「こいつら、バカなのか?」と思えるような内容のオンパレードだった。

高森明勅とかいう神道学者で皇室研究家のおっさんが、「国民の圧倒的多数は、勧告を受けるずっと前から、女性差別的な今の皇室典範のルールとは異なる意思を示してきている。それを黙殺し続けてきた政府には、今回の勧告に抗議する資格などないのではないか」と言っているらしいが、いったいどこの国民の圧倒的多数が皇室典範を改正すべきだと言っているのか。

その根拠は、後ろの方に出ているが、その調査をしたのは朝日新聞・NHK・共同通信という、いずれも反日メディアなので、調査そのものが信用できない。

実際、この勧告を批判している読売新聞や産経新聞の調査結果は載っていないし、中でも「(こんな失礼な勧告をするような)国連なんて脱退すればいい」という至極真っ当なコメントを載せた産経新聞に対しては、「失礼ながら、どこかの政治団体の機関紙を読まされているような気分になる」などと、実に失礼なことを言っている。

そもそも、この委員会の「勧告」であるが、コメントに書いている方がいるように、原文は「recommend」で、「お勧めする」という程度の意味合いで、法的拘束力などない。

しかも、追記としてレバノンの委員が「私たちも伝統は尊重しています。日本に限らず王室のある国に同じことを言っているので平等に日本にも言っているだけです。推奨はしても、聞く聞かないは各国の自由です」と言ったそうだ。

つまり、委員会としても、どこかの国のバカからの提案(?)によって勧告することにしたけど、そこまで拘束力なんかないからね、とまで言っているわけだ。

しかし、この記事では、このあたりのことには一切触れていない。

当然のように湧いてくる疑問として、「じゃあ、何でローマ法王に対して言わないの?」という質問に対しても、この記事はアホみたいな回答を用意している。

「(中略)ローマ教皇を首長とするバチカン市国やダライ・ラマ法王が率いるチベット亡命政府は、国連に加盟していないし、もちろんこの条約も締結していない。だから、そもそも委員会の勧告対象ではないという」

つまり、国連に加盟していないのだから、別に何しようが勝手じゃん、と言っているわけだ。

委員会として勧告はできないのは仕方がないとしても、この記事を書いたヤツは、伝統とか文化なんか関係なく、男女平等という考え方からすれば「ローマ法王にも同じことが言える」と書いてもいいはずなのに、なぜかこの話題からを避けている。

要するに、その程度の頭の持ち主なわけだ。

さらには、今回の勧告が「女性差別撤廃条約」を根拠としているのだから、当然条約と憲法とを比べてみて、憲法よりは下だけど、少なくとも民法は改正すべきだとも言っている。

アホもここまでくると、もはや治しようがない。

今回の勧告は、条約の中で規定されたものではなく、条約にもとづいて設置された委員会の一つによる、あくまでも提案(お勧め)の一つである。

そんなことも理解できないヤツが、エラそうに主張しているのもおかしいが、どうせ言うなら、どうして「憲法を改正しろ」とは言わない。

天皇後継の問題も、同性婚の問題も、いずれも憲法に規定されているから、それに基づいて判例も出ているわけだし、それがおかしいと言うのであれば、堂々と「憲法を改正すべきだ」と言えばいいのに、なぜかその言葉だけは避けようとしているのがミエミエだ。

そんな連中の主張することなんか、信用できるわけないだろう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b6eebeacd0d2488ea9c72f37d248c6ece0b6bfdd/comments

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