goo blog サービス終了のお知らせ 

老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

身近に句の材量はころがっている

2016-12-11 10:35:54 | 俳句
      ☆    神の山一夜に桜紅葉せり     長谷川櫂



今年は紅葉狩は近くの山や近所の寺院で満足をした。

身体の調子が悪かったこともあるけれど、探せば歩けば美しい紅葉にいたる場所で出会えた。

根来寺から、白峰寺へ行く遍路街道。
歩き遍路は舗装されたドライブコースの道はとらない。
散紅葉が散り敷く足裏に柔らかい径をたどっているに違いない。

崇徳上皇さまも、こんな景を経験されたここであろう。
花のころは全山を桜が彩る。

        

      ☆    わが心かすかに動く枯葉かな    長谷川櫂

      ☆    指ひらき何摑まんと枯葉かな    長谷川櫂



食事をしたレストランから見える紅葉した島と瀬戸大橋の景。
食事中も色々の船が行き交う。
航路が決まっているようで、一方方向へ進む船がこの場所からはよく見える。
橋を支える橋脚の島。その向うは本島。江戸時代は塩飽番所のあった観光客も多い島である。
海をへだてると岡山県になる。
      
      ☆    白桃や鬼を殺めし桃太郎    長谷川櫂
                      (彼は英雄か)

少し俳句の勉強が疎かになっている私。
師の俳句を読むうちにこれらの句の良さを改めて思う。
胆に銘じて、単純化と季語偏重を。そして短い言葉で云うべこものをずばっと、、、
改めて学んだ。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする