老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

高橋。。。。。の詩

2016-12-27 13:41:40 | 俳句


          「山笑う」        高橋順子

    「山眠る」
    「山笑う」
    は俳句の季語である
    それぞれ冬そして春
    そして眠りから覚めて笑い出すのを見て歩いた
    山は斑雪の光を日に返していた
    山が薄目をあけて
    かゆそうにしているところも
    山が体毛をゆさゆさゆすっているのも見た
    「山笑う中に鈴の音まじりけり」
    これはわたしの駄句である
    山が笑をおさめたころ
    わたしどもは四国八十八ヶ所巡礼を結願して
    大窪寺に最後の御札を納めた
    杖は寺に納めずに家まで持ち帰った
    あの世に行くときに使うつもりだが、そのときは
    眠る川
    笑う川
    を一人たのしく越えてゆくのだ
    「川眠る中を艪のない舟はゆく」

写真の山の奧に結願の大窪寺がある。
高橋順子の詩を今日は、たまたま目にした。
詩 はよく理解できない。
この詩にかぎれば、良く理解のできる詩である。

詩人の高橋は 俳句 も作る。
優れた俳人でもあると思っている。
才能のあるということは、発想が柔軟であるということ。羨ましいな。

     💌   この私 この忙しき 極月に 詩を読むでいる 愚か者なる

俳句を作っていたのに字が余って三十一文字になってしまった。
コメント
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