☆ をかしくもなくて笑みをり年忘れ 鈴木幸男
「四季の詞」 川崎展宏氏 を読んでいて見つけた句。
展宏氏の俳句仲間の先輩だった 鈴木氏 の句にはこんな風に感想を書かれている。
(俳句仲間の会では、ほんとうに楽しそうにしておられましたが、いろんな会に、義理で出られることの多い先生には、こんな年忘れの会もおありになったのでしょうか。
先生はジェームズ・ジョイスの研究で知られたかたです。)
こんなにお偉いかたではないけれど、私達凡人もそれなりにお付き合いがあって、シーズンともなれば、忘年会、年が明けると、新年会と様々な会があった。
決まった金額のプレゼントを用意して、あみだ籤で配る。
席はこれも、番号籤を引いて、仲間うちでかたまらない。いやな上司の横でも我慢、我慢。
幹事になれば、いかに楽しく雰囲気を盛り上げて会を進行させるか腕の見せ所でもある。
等々、似たような会場設定で飲み会がある。
お酒が飲めなくても参加。義理を欠くと出世にひびくかもしれない。
飲むのが大好きで嬉しくて嬉しくてたまらぬ人。こんな人に限って「ああ 忙しい忙しい、、、、」と困った素振りをしてみたり。
正直、飲み会は嫌い。
可笑しくもないのに笑ってみたり、つまらぬ意見に同調をしてみせたり、空気が読めている風を装っているのは苦痛であった。
誰も聞いていないのに カラオケ がガンガンとひびく。適当に拍手を欠かさない。
早くほんとうの春よ来い。
この句、我が意を得たり。
他にも
☆ 聖母像仰ぎ来し夜を年忘れ 大島民郎
☆ 膝抱きて荒野に似たる年忘れ 山田みづえ
今年も年忘れのシーズンの幕開け。
🍒 お局が席とりしきる年忘れ