良い匂いに誘われてふと見ると、とある家の塀ぬちに、蠟梅が咲いていた。
☆ 唐梅の香に触れ鎌倉日和かな 志摩友子
地名に弱い私は鎌倉と聞くだけで、この句を理解したつもりになる。好きな古都である。
旅先の鎌倉で唐梅(蠟梅)の香を聞いた。暖かい日和で何よりの想い出の一日になったことでしょう。
🎄 蠟梅や外に出て煙草くゆらせる
四、五十段の石の階を登ると、氏神さまがある。
森の中から冬の小鳥の声が聞こえる。
🎄 眠る森くぐもる冬の鳥の声
🎄 冬紅葉石のすり減る百度石
閑かな境内には人影もない。
午前中はお裁縫をした。
今日のノルマの散歩はここ氏神さまへ。
往復一時間余り。
先だって、主治医から少し痩せて下さいと云われた。
同じ道ばかり歩くのは嫌だから、玄関を出てからさて今日はどこへ、右か左かとあてずっぽうに歩きはじめる。
坂道を下り、しばらく氏神さまへお詣りをしていないとふと思い、ここへ来た。
道すがら 蠟梅 を見つけたけれど、最近の私のお頭の中は、俳句ここにあらずである。
吟行句を一句とひねっても何もでてこない。
しりとり俳句もしかり、先の人が詠んだ17文字がかすんで何も浮かばない。
辛うじて2、3日のしりとり俳句を、、、
こんな時はブログを休めばよいのに、、、、、
🍒 面影の仄かかの日も小雪舞ふ (雪)
🍒 手鏡は鎌倉彫よ雁の声 (声)
🍒 室の花さりげなく置く募金箱 (室)
🍒 「五円入れて」財布回りく小春かな
🍒 柿落葉土竜の穴のありにけり (土)
🍒 いちぢくの落葉と気付く踏みてより
🍒 夜話や婆さまいつも狐狸が出る (狐)
今夜もそろそろしりとり俳句に挑戦しよう。
頭がはたらくかな~。