老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

何も無い無い

2016-12-06 20:02:02 | 俳句
     

良い匂いに誘われてふと見ると、とある家の塀ぬちに、蠟梅が咲いていた。

     ☆    唐梅の香に触れ鎌倉日和かな    志摩友子

地名に弱い私は鎌倉と聞くだけで、この句を理解したつもりになる。好きな古都である。
旅先の鎌倉で唐梅(蠟梅)の香を聞いた。暖かい日和で何よりの想い出の一日になったことでしょう。

     🎄    蠟梅や外に出て煙草くゆらせる

       

四、五十段の石の階を登ると、氏神さまがある。
森の中から冬の小鳥の声が聞こえる。

     🎄    眠る森くぐもる冬の鳥の声

     🎄    冬紅葉石のすり減る百度石


       

閑かな境内には人影もない。

午前中はお裁縫をした。
今日のノルマの散歩はここ氏神さまへ。
往復一時間余り。
先だって、主治医から少し痩せて下さいと云われた。
同じ道ばかり歩くのは嫌だから、玄関を出てからさて今日はどこへ、右か左かとあてずっぽうに歩きはじめる。
坂道を下り、しばらく氏神さまへお詣りをしていないとふと思い、ここへ来た。
道すがら 蠟梅 を見つけたけれど、最近の私のお頭の中は、俳句ここにあらずである。
吟行句を一句とひねっても何もでてこない。
しりとり俳句もしかり、先の人が詠んだ17文字がかすんで何も浮かばない。

辛うじて2、3日のしりとり俳句を、、、
こんな時はブログを休めばよいのに、、、、、

      🍒    面影の仄かかの日も小雪舞ふ    (雪)

      🍒    手鏡は鎌倉彫よ雁の声     (声)

      🍒    室の花さりげなく置く募金箱    (室)

      🍒    「五円入れて」財布回りく小春かな    

      🍒    柿落葉土竜の穴のありにけり    (土)

      🍒    いちぢくの落葉と気付く踏みてより    

      🍒    夜話や婆さまいつも狐狸が出る    (狐)

今夜もそろそろしりとり俳句に挑戦しよう。
頭がはたらくかな~。


         
コメント
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