老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

川島猛 美術館

2016-12-17 21:17:47 | 俳句
     

私はこの風景が以前から大好きだった。
春は桜、今時分は紅葉のドライブコース。
坂出に行くといつもの帰り道は この大越街道を通る。
高松市よりの垂水、オリエントモータースの跡地に開館をした川島猛美術館が年に一度~ニ度しか開かない作品展示会があると聞いたので、観に行った。

          

美術館からは瀬戸の海が真下にあり今日も小さな漁舟が何艘か見えた。
作品の何点かは海をバックに展示をしているのもある。
素晴らしいロケーションに建っている。

      

ご自分の作品の展示会場で、お客さまと言葉を親しく交わしながら歩いておられる氏は、現在85才だそうである。お元気でいらっしゃる。
川島氏は1930年香川県で誕生、
1954年武蔵野美術大学・油絵科を出て、1963年渡米
以来ニューヨークを拠点に住み世界的芸術家として活躍をする。

 

川島氏の象形文字を思わせる鮮やかな作品は、アメリカで高く評価された。
ニューヨーク近代美術館、日本国内の多くの美術館に作品が収蔵されているという。

      

沢山、展示されている作品の中で私が一番気に入ったのは  この乳白色をした作品。
シンプルな線で生命の誕生が感じとれる。
男と女の息吹がする。
深い哀しみが、、、反面でユーモアなおしゃべりが聞こえてくる。
アートには縁遠い私の感じはこのようなもの。
一枚の作品から十人が十のそれぞれの感銘をうければ、川島氏も満足なさることだろう。
川島氏の意図するところとかけ離れていたとしてもいいではないか。
俳句と同じ 1+1=2 ではないのが芸術。もっと無限を含んでいる。
しかし芸術とは難しい。

      

この作品なぞは前々から強く印象に残っている。

      


今日も恙なき一日が終わった。




    
コメント
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