老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

    医大のロビー

2017-10-06 12:02:11 | 俳句
        

 半年に一回の難病の検診日。
予約が12時。
受付は終わり、診察の終わった人の支払い窓口もなぜか昨日は閑散としていた。

  

 ロビーの中央に収穫の季、実りの秋の 飾り物。
売店には、香川大学の農学部の野菜や果物が売られている。
その農学部で穫れた花と果実を飾っているのであろう。       

丸いぽんぽん菊に表情豊かに 目 鼻をを付けている。

 哀しいかな。
誰も、この飾りに足を止める人がいない。
私くらいだ。珍しそうに カメラ など構えているのは。

昨日も 内科の受付にゆく途中に「癌患者さま 相談窓口」がある。その前を通ってゆく。
横目でちらと覗きながら通る 。深刻そうないかにも病人とした人が相談員と膝を交えている。

 私は自分の人生は若い時から、病と二人三脚であった。
元気な時は勤めもさせてもらった。(いわゆる公社と呼ばれる勤め先であった。)
現在「癌に罹った人が職場を辞めないで、仕事を続けましょう、、」と社会でも癌に罹った人に理解をしめしている。病気になっても、長く仕事ができるように環境も整いつつある。  しかし、営利の会社がどこまで、理解を示せるか?
私は、公務員に準ずるような会社であったから、勤めも続けることが叶ったが、ひどい言葉を浴びせられたこともあるし、白い目(全て弱みの私の被害者妄想である)と感じたこともあった。

 『病気が怖くて就職先を選ぶとしたら、「公務員」に限ると思う。
厚生施設も整っているし、社会に先だって、施行もされる。
公務員におなりなさい。』

さておき、医大と親しくなるのもいかがかな~と昨日も自嘲をする。
受付の人、案内人、レントゲンの受付、、、
皆さん顔馴染になっている。

 特に可哀そうと思うのは
「子供の患者さん」
いつも何人か見かける。

 自分は、病の問屋みたいであったから、大人に対しては 同情もそこそこ。
皆さん病という挫折に遭遇したからって、おたおたしないで、病を乗り越えると 一段と強い人間になれるし自分の過去を振り返る良い機会とうけとめるといいんじゃないかと思う。
人さまには同情もせぬし、私自身、同情をされるのもまっぴら。
自分の痛みは自分で戦い取り掃うのが身上だ。


しかし子供はね~。



 昨日は家に帰ったのが4時近く。
長椅子で夫にそろそろ夕飯と起こされるまで寝ていた。
「野良犬に餌をやって来た、僕もお腹がすいた」
と、、、
緊張と待ち時間の長さに、非情に草臥れる病院はいやな場所だ。
病気は小康状態、、良しとしなければ、、、、。

      🍒    ハロウィーンの飾りあちこち秋うらら

      🍒    燈台光点滅しある無月かな

      

      🐇     旅人の吾道問はる秋の暮れ

  
コメント
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