@ 友がみな 我よりえらく 見ゆる日よ
花を買い来て 妻としたしむ 石川啄木
夫が Tちゃんからもらって来た 花 が綺麗に咲き出したよ と昨日から言っている。
故郷へ お墓まいりに行った帰り、友人の家に寄る。
彼女の旦那さまが、花の手入れが好きで、広い庭中お花をいっぱい咲かせている。
その中の一種類のひとつを鉢で挿し木をして根づいたのを、貰って帰った。
夏は涼しい場所に置き、冬になれば部屋にいれると良いと教えられる。
貰った時は葉っぱばかりで、玄関前の涼しい場所に置いていたが、秋口になって、夫が日当たりの良いベランダに移動をさせた。
その花が 紫色の菫に似た花を咲かせ始めた。
夫婦とも、身体を持て余しているので、お花にも手が行き届かない。
戴いた花、枯らさぬように、夫がせっせと水遣りと手入れを、それなりに欠かさずやっている。
彼女の息子さんは、精神科のお医者様をやっている。
そして、机を並べて勉強をしていた別の友達の息子が、小池百合子に翻弄されながら立憲民主党で立候補をして、立派に当選を果たした。
みんな、上手に子育てをしたと、いつも思ってはいる。
昨日は一日中、「夫に肩が凝るからやりすぎるなよ」と注意をされながらお裁縫に励んだ。
友人達の立派な息子さんや、友人達の暮らしぶりをみて、決して 羨ましい などと思ったことは無い。
それなりに 身体こそ無理の利かない病持ちだけれど、趣味三昧の生活、我儘を通してくれる家族にいつも感謝をしている。
しかし ふっと 友人からもらった 花 の写真をブログに、、、と撮りながら、最近の出来事から、「石川啄木」の歌が思い出された。
しりとり俳句から
🍒 霜降や山頭火日記枕頭に (霜降)
🍒 色のなき風三叉路の標石 (色なき風)
🍒 向ふ岸で手を振る少女秋うらら (向う)
🍒 蹲をあふるる水や式部の実 (紫式部)
🍒 竹の春小川へ降りる石の階 (竹春)