老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

   秋祭り

2017-10-08 09:39:23 | 俳句
     

 我が街の秋祭りだ。
つい忘れてしまうような、無信心な私は買いものに出て初めて気づいた。
太鼓の音に気づいて目をやると、子供が曳いた屋台が見える。

      🍒    先駈けて子供神輿来る稲田径

      

 マーケットに入ると獅子が店内を所狭しと走りながら舞っている。
買物中の大人も子供も近くで見る獅子に驚いたりよろこんだり。

      🍒    獅子来店大きな口で林檎食む

      

 私がこの街に住んで10年近く、始めての年の秋祭りの時、朱い提灯を揺らして練り歩く屋台の担ぎ手達が唄っていた 伊勢音頭を耳にしたこと。
哀調を帯びた音頭を唄いながら 朱い灯をゆらしながら遠ざかって行く屋台。
この街に住んでよかったと感じた瞬間であった。

      🍒     この町が好き秋の祭の伊勢音頭

      🍒     身に沁むや小夜更けて聴く伊勢音頭

      🍒     祭り追ひ家族出はらふ十三夜


 この街に住む理由が薄くなった。
マンションで犬を飼えなくてここに来た。その犬も亡くなった。
今の悩みは、どこで暮らそうか?
便利の良い、市中のマンションも現在は空き部屋になっている。
さりとて、この街も去りがたい。

      🍒     有明の月遠吠の犬に覚め

      🍒     まずは天狗秋の祭りの先導を

 句会に出席をするのに、席題があると教えられた。
しりとり俳句にお邪魔をして、集中力の稽古を。
コメント
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