夫が他に用事があって、電車で病院へ。
予約は十二時。
血液の検査があるので、十一時には病院に入る。
十二時までは時間があったので、栗林公園に時間潰しの散策に行く。
蓮池の蓮は枯れが進んでいる。
折れて曲がった茎が、幾何学模様になり、池に落ちた影に思わずシャッターを押す。
🍒 敗荷に残る蜻蛉の止まりをり
鴨の覗き穴に目をやる。
反対側からはこの具合になっている。
🍒 初鴨は未だ通しの鴨ばかり
一時間ばかり散歩をして、病院に帰る。
用事を済ませた夫が迎えに来てくれる。それから未だ一時間も待つことに。
看護婦さんが、待たせて御免なさいと何度か言ってはくれるのだけれど、結局、診察を受けたのは一時半が過ぎていた。
食事をして、薬を貰って帰ったのは四時近くなっていた。
家を出てから、帰るまでの時間を指で折る。七時間かかっている。
疲れるわけだ。大仕事だった。 ヤダ ヤダ。
何もやる気力と体力が残っていない。
椅子で一時間くらい寝ただろうか。夕食の支度をするのがやっと。
草臥れた。病持ちの身体に老化がプラスされている。
ヤダ ヤダ それなりには身を持ちこたえたはいるけれど、無理が利かない。ヤダ。
しりとり俳句から
🍒 大花野風は前から後ろから
🍒 出航のあとの身に沁む風なりぬ
🍒 身にしむや俳句魔物と思ふ時