老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

   待ちくたびれる

2017-10-21 23:14:05 | 俳句
     

 夫が他に用事があって、電車で病院へ。
予約は十二時。
血液の検査があるので、十一時には病院に入る。
十二時までは時間があったので、栗林公園に時間潰しの散策に行く。

蓮池の蓮は枯れが進んでいる。
折れて曲がった茎が、幾何学模様になり、池に落ちた影に思わずシャッターを押す。

     🍒    敗荷に残る蜻蛉の止まりをり

      

 鴨の覗き穴に目をやる。
反対側からはこの具合になっている。

     🍒    初鴨は未だ通しの鴨ばかり

 一時間ばかり散歩をして、病院に帰る。
用事を済ませた夫が迎えに来てくれる。それから未だ一時間も待つことに。
看護婦さんが、待たせて御免なさいと何度か言ってはくれるのだけれど、結局、診察を受けたのは一時半が過ぎていた。
食事をして、薬を貰って帰ったのは四時近くなっていた。

 家を出てから、帰るまでの時間を指で折る。七時間かかっている。
疲れるわけだ。大仕事だった。  ヤダ ヤダ。

 何もやる気力と体力が残っていない。
椅子で一時間くらい寝ただろうか。夕食の支度をするのがやっと。

草臥れた。病持ちの身体に老化がプラスされている。
ヤダ ヤダ それなりには身を持ちこたえたはいるけれど、無理が利かない。ヤダ。



 しりとり俳句から

       🍒    大花野風は前から後ろから

       🍒    出航のあとの身に沁む風なりぬ

       🍒    身にしむや俳句魔物と思ふ時

コメント
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