倉敷の駅前にある花時計。
雨が降っているから、埃や排ガスが払われて いつもより花の色が鮮やかだ。
黄色と海老茶色の菊の花。他は遠目であるから、何の花か判別ができなかった。
🍒 鳥渡る時計回りのロータリー
🍒 花時計人足早に秋の雨
駅前はロータリーになっていて、車がひっきりなしに通っている。
どこの駅も風景は同じ。
🍒 在祭看板頼りに露路曲がる
観光名所の倉敷美観地区は倉敷川に沿うた 川岸も美しいが、露路も又 美しい。
大小の露地がたくさんある。
広い露地、人と自転車しか通れないような露路。様々な露路がある。
🍒 祭衣装のまんまスマホや昼の虫
焼杉の板塀の露地。
この露地はくねくねと長く曲がっている。カーブをしているのである。
🍒 くねくねと曲がる裏露路ちちろ鳴く
立派な石造りの建物。
車一台が優に走れる、古い商店街と倉敷川に沿うた観光客がそぞろ歩く道路へ行く道。
🍒 秋霖や花街の看板面白き
古い井戸があった。
釣瓶井戸か?
滑車に使用をしているのは、陶である。
葉が繁って、滑車部分は隠れてよく見えない。青い模様が描かれている。
🍒 小鳥来る陶の滑車の古き井戸
マンホールの蓋。
藤の花が描いてある。
倉敷と藤の花。どんな謂われか?
以前 阿智神社のお詣りをしたことがある。石段を登り参道を進むと見事な藤棚があった。
🍒 秋の雨誰かゐそうでゐない露路
句会は久ぶり。
やはり 独学には弊害と無理があることに気が付く。
それぞれの句会の内部事情をうちあけられた。人が寄り集まるところ、人間模様が見える。
老害と口害。私を含めて、歳はとりたくない。
🍒 身に沁むや周る地球にしがみゐて
🍒 生身魂口害老害振り撒ひて
🍒 秋愁や吾が立位置は裾の縁
さてさて 句友達の上手なこと。
惨めだった。
天下のどこに出しても遜色のない結社のエースばかりであった。