早朝の倉敷の商店街。
まだ 店 は開店準備中で 扉は閉じられ、閑散としている。
アーケードを抜けると阿智神社。
祭りの幟がみえる。
ワンちゃんを二匹連れて散歩の男性。
思わず、カメラを向けた。
「写真に撮ってもらってよかったね」
と、ワンちゃんに言っている。
商店街の電柱に繋がれていたワンちゃん。
よく見る系統のワンちゃんだけれど、尻尾が短い。
「お早う」
と声をかけて、写真を撮っていると、物陰から、
「なっちゃんで~す」
と男性が現れた。
一見すると、強面の一歩後ろに下がって接するような感じの人。
「なっちゃん、写真写してもらった。よかったな。」
この男性も先の男性と同じようなことを言う。
「私も犬を飼っていたんだけど、亡くなってしまって、犬を見れば思い出して写真を撮ってしまうんです。」
「ふーん、可哀そうに」
「十一才だったけれど、癌にかかって、気がつくのが遅く手遅れだった。」
と、話をする。
気がつくと、彼の目に涙が。
驚いた。亡くなった犬に、こんな風に涙を出してくれた人は初めてだ。
「なっちゃんは幾つですか?」
と聞くと
「十七才」
「へ~、元気そうだから、十七才に見えない」
「なっちゃん、元気そうだって、」
と、目に入れても痛くないような、でれでれとした目尻が下がりぱなしの表情をしている。
強面の、ちょっと近寄りがたい見た目の人が、ワンちゃんといると、メロメロである。
犬でも猫でも、可愛いいペットにかかると、まことに世界は平和になれるかも。
戦争も無くなるかも。
岩号光昭の「NHKの世界猫歩き」の番組を観ていると、いつも、この平和な風景の国でも、戦争を領土の奪い合いをしていると思うと虚しくなる。
ペット効果で戦争が無くなれば、、、無理か。
しり取り俳句から
🍒 仰ぎ見る熟柿片手ポケットに (ポケット)
🍒 前足はおねだり上手竃猫
( 前を繋ぐ、竃猫は冬の季語、頭をひねる、なんじゃもんじゃの句)
🍒 風邪ごごち何もしないと决めにけり
(少し 倉敷、病院 お裁縫、、と無理がたたった。昨夜から風邪気味)
🍒 径のなき径を楽しみ大花野