老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

   ライラック 

2018-04-08 10:07:58 | 俳句
          

良い匂いに誘われて、5メートルほど露地に入る。
ライラック?と思う。
今まで見たライラックと少し違うような気がしないでもない。

 写真に撮っていると騒がしい声がする。
露地を引き返すと、杖を突いた老人が道の真ん中で転んでいる。
その人から10メートル程後ろに車が何台も止まっている。
事故?かと思う。
車から降りた人や散歩をしていた人が何人か駆け寄って老人を取り囲んでいる。

 道を横切ろうとしていて転んだらしい。
それを見た車の運転手が車を降りて来、起こしてあげようとしていたらしい。人の力を借りても起き上がるのがやっとだ。
事故で無くて良かった。ほっとした。

交通量の多い、国道でなくてよかった。
住宅の中の私道。
いつ私に起こるかもしれぬ出来事。
中にはお家まで送って行こうかと声をかけている人もいた。
まこと大事な事故でなくほっとした。

          

 ライラックは何事もなく風に吹かれて匂いをよこす。
一枚、一枚の花びらを観ると、やはり ライラック だ。


     🍒     「また逢う日まで」二胡が奏でる春の宵

コメント
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