老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     一輪草

2018-04-16 10:55:46 | 俳句

         


その群生を見た時は、この花初めての花だが、何の花、、、が正直なところ。
ぬかるんだ径を、鍾乳洞へ降りて行く途中にあった。

         


 どの花も下へうつむいて、莟みから開きかけようとした花だった。
静かに恥ずかしそうに咲いている印象。
花の付根の後側は、ほのかに薄い桃色をしている。
ちなみに「裏紅いちげ 一花草」の名も持つ。


新しい?鍾乳洞は観光施設として、全国にある。(億単位の年月)
沖縄の鍾乳洞ガンガラーの谷、秋吉台の秋芳洞、四国の龍河洞、岩手の龍泉洞と主な鍾乳洞は旅の機会に見たことがある。

今回は鍾乳洞も古くなると壊れる、そして陥没をした後に残った天然の橋、羅生門を見学に。
その途中で一輪草に出会った。

         


一輪草はいつか見たい花と思っていた。
歳時記や花の写真で、名前は知っていたが、実物を目にするのは初めてだ。

 径の端に固まって、所々に咲いている。
どれもうつむき加減だ。

         

 悪いここと知りながら、一輪だけ摘んだ。

昨日は寒かった。バスは暖房が利いていて、私の手の平でみるみる、花が開きかけた。

スマホで調べると、まぎれもなく、一輪草だった。



        🍒     一輪草初恋に恋したやうな

        🍒     一輪草深山に残る轍あと

        🍒     誰待つとなくひそやかに一輪草

        🍒     一輪草踏みかためある杣の径 

        🍒     木末吹く風まだ冷た一輪草

        🍒     一輪草二タ面持てる吾が心

             

        

                     

        



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