近所に用事があり出かけた。
以前、悠々と道を歩いていた猫がいて、どこの猫?それとも野良と気になっていた。
腹の模様が美しい。
その猫が、近所のお家にいた。
私がその家に行くと、ぬ~と物陰から出てきて 「ニヤ~」と足元にすり寄ってきた。
足元をくるくると回り、鼻で匂いを嗅ぐ。
親愛の情を示すので、抱こうとすると、野良だから強くて、かきむしられると危険ですよとその家の奥さんが言う。
餌をやり、倉庫に住み付いているので、飼ってはいるけれど、どこからか迷い込んで来た猫で、決して抱かれようとはしないそうだ。
写真のポーズをして、、と猫に頼むが、じっとしていない。
そのくせ、私の行く方について来る。
足元に来てはすぐ逃げる。からかわれているようだ。
姫が死んで一か月が過ぎた。
今でも思い出す。
いつも、姫の空耳が、、、「ママ~ニャンー」
そこの家の奥さんが「姫ちゃん 亡くなって淋しいですね~」なんて。
親しい家でおしゃべりをしたことが、伝わっている。
世間はある意味で怖いな~。
そのお家にレモンの花の莟みが。
こんなに濃い桃色の莟みとは知らなかった。
🍒 千里走り来たる噂や春炬燵
🍒 風強く風柔らかく四月尽