Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

共助と連帯の誇り

2014-11-24 23:06:48 | 日記・エッセイ・コラム
コナサン、ミンバンワ! 久し振りで、OCN Cafeの頃良く使っていたこの台詞で書き始めてみました。これは、愛好者ならご存知の、昭和末期の1980年前後に活動した、俳優仲間の小林克也、伊武雅刀、桑原茂一の各位による「スネークマン・ショウ」の一コマ「ジャンキー大山ショウ」の冒頭で伊武さんがお使いになっていたもの。賛否両論あるのは分っているが、これからも、時折使おうかな、などと思っている所です。

まず、今月ご逝去が報じられた俳優 高倉 健さんに一言弔意を申し上げたい。デビュー当時は、「ヤ」の字の付く任侠映画で鳴らしたのは餓鬼時分だった俺も少しは存じているが、年季を経るにつれて、少ない言葉で多くの想いを相手に、周囲に語りかけられる男性へと成長して行かれた。「幸せの黄色いハンカチ」「八甲田山」「海峡」「鉄道員(ぽっぽや)」それに「ブラック・レイン」「ミスター・ベースボール」などの海を越えてのご活躍、全て良き思い出である。昨夜は遺作となった特番「あなたへ」もチェックして、先立たれた奥方との約束を果たさんと旅立つ男性の誠実を見事に表現されていた。改めて、心よりの感謝と敬愛の念を表したい。我国の映像メディアにとり、高倉 健さんを失った穴は大きいだろうが、いつの日か、必ずこの大きな軌跡を追う才能が現れる事を願ってやまない。

さて話は変わる。一昨日夜、この三連休を狙ったかの様に生じた長野北部の「長野県神城断層地震」発生はご存じかと思う。負傷40名超、数十棟の建物全壊に至るも、犠牲が皆無だったのは幸運だったのではないだろうか。人的被害を最小に抑え得た要因として、地震ダメージの大きかった地域の市町村は、集落内の住民各位の助け合いを初めとする連帯の心がけが普段より強く、独居のやむなきとなった高齢の方々も、集落レベルで把握されていて、今回の様な災害時も、早めの救助の手が回せる様な体制作りが行われていた様だ。又、夜間ではあったが、近所同士の普段よりの相互理解もあって、住宅倒壊などの情報伝達が早く、逃げ出せなかった方の把握や救助の段取りなどが住民レベルで出来、消防、警察の到着前に手を打つ事のできたケースが多くあった様だ。勿論、揺れの後の目立った火災発生がなかった幸運に助けられた所も大きいだろうが。正に「不幸中の幸い」とはこうした場合に使うべきなのだ、と思わされたものである。

ただ、余震への警戒など大変だろうが、鉄道道路交通の寸断、電気、水道を初めライフ・ラインの停止などによる地域生活の支障は重大だし、これからの地域経済に必要な、スキーや冬山登山などの観光面への打撃ともなりかねない。安倍内閣総理大臣も、早めの被災地視察を行って、災害救助法発動など必要な復旧措置などを急ぐ表明をされたが、来年は、数年に一度の大行事」ご開帳」を控える長野の名刹 善光寺も大きなダメージを被っている様だ。これらを含めての早い復旧を望みたい。同時に、人的被害を最低限に抑えた地域の共助と連帯は、全国レベルでの防災へ向けた、有力な教科書となる事だろう。都市部と郡部で実情に合わせアレンジを変えるなどの工夫は必要だろうが、根本の精神は変わらない。いざと言う時は助け合う心がけが、結局は被害を小さく抑え込むのだろう。前出の高倉 健さんは、遠方の映画ロケの折は、必ず現場周辺をご自身の足で周って細かくチェックされていたと聞く。普段から様子を知っておく、そうした心がけの積み重ねは、防災にとっても有効だと俺は思う。

少し前にも載せたが、数年前 機上より撮った、北アルプスの秀麗な雪山をもう一度お目にかける。この南方が、此度の地震の震源地に当たります。
コメント (4)
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