Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

今、農村で何が・・・

2015-08-03 15:14:34 | 社会・経済

2015=平成27年8月も、拙ブログを宜しくお願い致します。これまで、毎週日曜日の更新を心がけて来たのだが、昨日は遠出先の新潟県より戻った事もあって果たせなかった。謝 日曜日更新は「原則」とし、例外的に月曜など他の曜日も有り得る事を、一言記す事とします。

東京都下にて先週発生した、小型航空機の墜落事故は、犠牲3名他を伴う大惨事に発展してしまった。当該飛行機は、以前にも事故の履歴があった様で、又、事故当日は満席の乗客乗員と、手荷物などで重量は限界に近かった様だ。更に、伊豆諸島への往復に備えて航空燃料も一杯に積んでいた事が、被害を大きくした様だ。今も原因調査中につき、詳しい言及は控えるが、行程や飛行機の条件に無理はなかったか、整備態勢などは万全だったかの解明が望まれる所だろう。そうした事故全容の解明が、犠牲の方々への供養と、負傷の方々へのお見舞いともなるはずだ。更に、盆休みに向けて、航空を初め、あらゆる交通機関の事故への不安を払拭する一歩ともなるだろう。折しも、大型フェリーや長距離バスなども、事故や火災に関わっている。できるだけの備えをして、来週以降を迎えたいものである。

政治社会の所では、これも先月末以来の、内閣総理大臣補佐官の安保法制を巡る、法的安定性を軽視する様な不適切発言。先程、当該補佐官より謝罪と発言撤回の表明がされたが、野党各党は辞任を求めている様だ。まあ急迫事態に備える安保法制と言えど、一定の法的安定性が求められるのは当然で、それを等閑にする様な印象を与えてしまったのは確かに拙い。速やかな辞任は適当でないかもだが、過去、閣僚クラスで同様な失態を繰り返した人物が居たのは残念ながら事実。当該補佐官が同様な言動を繰り返す様なら、今秋予定の内閣改造で交代させるなどの措置も必要かも知れない。その折、東京新国立競技場の建設費用に掛る責任問題も俎上に乗せるべきであり、当該閣僚を交代させる必要も、場合によってはあろうかと心得る。

もう一つ、民間人の発言で許せないものがあったので触れておく。ある大物女性芸能人が、以前生じた朝鮮民主主義人民共和国による日本人拉致事件につき、未帰還の日本人各位の生還につき「もう諦めるべき」との言動を、強い物言いで表明した様だ。これには各方面より、厳しい非難批判が多く寄せられ、「連れ去られた方のご家族の想いが分っていない」事をメインに糾弾する発言投稿が相次いだ様だ。当然の反応と心得る。当該人物は、「北」当局とも懇意の様で、「戦中日本の無理な半島政策の報い」の様な主張根拠を表していた様だが、これは明白な間違いだ。戦前戦中の旧帝国による半島政策の問題と、この拉致事件はあくまでも別個の事柄として捉えられ、理解されなければならない。恐らくは、「北」当局に丸めこまれ、買収されたとしか思えない。拉致被害ご家族の心痛と共に、この事件は祖国日本の尊厳を根底から揺るがし、日本人の生活基盤を危うくする憤激の売国的一面を持つのだが、その事が一顧だにされていないではないか。「お前、それでも日本人か?」と鈍感な俺も強く思ったものだ。残念ながらこの報道は短時間で削除され、これ以上の詳細は存じないが、事実とすれば確信犯的な所大であり、終身国外追放にする位の厳しい処分が下されても良いとも思うのだが。

さて前置きが長くなってしまったが本題です。恐れながら俺は、先月末より昨日まで、日時を得て日本海側へ遠出に参っていた。天気は良いが大変暑い日々。それでも一定の画像記録を得られたのは良かったと思います。その道すがら、新潟県北方の農村部へ参ったのだが、そちらの田畑には、画像の様に作物を防護ネットで覆っている所が多く見られた。山間近くなど、地主さん宅より離れている所は勿論、住宅地に隣接する人里の畑でさえそうである。種類的には、稲以外の全作物に及び、人力をもってしても、作物の持ち出しは困難に思われた。これは或いは、動物の食害でもあるのか・・とふと思い。

最寄のJR駅にて、地元の方と会話の機会があったのでお伺いした所、やはり動物の食害に備えたものである事が分った。その土地、新潟県北部では、最近特にニホンザルによる作物の食害や盗難が目立ち、住人のいらす住居そばの畑にも、夜間堂々と侵入し、果物などは言うに及ばず、地下の芋類さえも手を出す始末。掘り出して持ち去ってしまう由。それ以外にも、シカなどが出没して作物を失敬する事もある様で、結局殆どの農家が対策を余儀なくされていると言う。こうした問題は全国各地で起きており、想像以上に被害が深刻である事が窺えた。

農業の動物対策と言えば、一定の電流を送って近づく動物に電気ショックを与え、農作物への手出しを諦めさせる電気柵が有名。当地愛知や岐阜近郊辺りでも設置を良く見かけるが、報道によると、万一切断して漏電した場合を想定した遮断機設置や、一定以上に電圧を上げない規制などが徹底していないのが遺憾だ。先月下旬、東日本だったと思うが、人が触れても電気柵の電流が遮断されず、又、違法な高電圧が通っていた為、複数の犠牲を生じた事故は記憶に新しい所だ。確かにこうした不適切な設備は取り締まられるべきだが、動物食害が全国で続出している現状よりは、情状の余地もあろうかと心得る。

我国農業の今後に暗雲ともなりかねない動物食害問題。原因は、動物保護運動のバランスの悪さから来る過保護が一つにはあろう。例えばシカは、天敵たるオオカミなどの、人にとっても危険な動物が先に駆除されてしまい、自然界のバランスを取った施策が等閑にされた。あるいは、イノシシなどの様に目立った天敵が初めからおらず、最近の餌事情などで過度に繁殖してしまった不幸な例もある。それと関連するのが山間の乱開発。自然と上手く折り合いをつける、伝統的な開発手法が蔑まれ、20世紀途中までの米国的な、何でも人の都合に合わせる大規模過ぎる開発が、山間や森林を荒廃させ、そのあおりが動物達を田畑へと向かわせているのではないか。つまりそうした失策のツケ回しが形になって来ていると言う事だ。後、必要な狩猟活動への国民的理解が、浅い短絡的な残酷さを理由に中々進まない事も一因と言えるだろう。

とまれこのままでは、我国の農業は根底から危なくなってしまう。食糧自給率向上へ向けた、農業政策を見直す前に、まずこうした事共への対応を急ぐべきだ。健全な狩猟を国家的にサポートし、山間の開発にも必要な規制を加えて、動物の異常発生を時間をかけて抑え込むしか方法はなさそうだ。今日明日などの、短期的な対策としては、防護ネットや電気柵もそれは必要だろうが、長い目では、やはり以前の様に、人と動物の健全な住み分けと共存が図られるべき。そうする事で、余計な対策から農業関係の方々を解放してこそ、本来目標の、良質な食糧増産へも道が開けると言う事だろう。

コメント (2)
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