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今日は 今上天皇陛下のお誕生日。一言の祝意を表したい。皇居にての一般参賀もつつがなく行われている様で、この後の記念行事と共に つつがない進行を祈念したい。
今年は 先の大戦、大東亜戦争こと太平洋戦争の終戦 80年に当たり、陛下よりもお言葉があった様だ。恐れながら詳しくは割愛させて頂くが、この節目に関し 石破総理の談話がどうなるかも関心が寄せられている模様。しかしながら、先の終戦 70年に際しての 安倍元総理の談話より後退するものになるなら、もう発出しない方が良いのではと拙者などはみる者だ。
明 2/24は、ロシア国が生じた対ウクライナ国侵略行動より満 3年。トランプ米大統領も絡んで 停戦への「望ましい」道筋がつけられるかが焦点だろうが、必ず「力による現状変更の正当化」が認められぬ様 我国を含む国際社会が厳しい注視をし続ける確固とした姿勢が求められるのではないか。
その為の一環として 露・宇両国も面する巨大な内海、黒海に多くが敷設されたとされる 危険な機雷の除去、掃海に関する演習には 我らが海上自衛隊の人員も派遣された事も是非留意したいものだ。以下 昨日の時事通信ネット記事を引用して、みて参る事に。
「黒海の機雷掃海演習参加=昨秋、海自隊員 10人派遣ーウクライナ支援・防衛省」
海上自衛隊が昨秋、ブルガリア沖の黒海で行われた対機雷戦を重視した多国間演習に隊員 10人を派遣し、ウクライナや米国と機雷掃海訓練を実施していたことが 2/22、米海軍や防衛省への取材で分かった。
ウクライナ南部とロシアに支配されたクリミア半島は 黒海に面している。黒海は欧州と西アジアの間に位置しており、世界的な穀物輸出国であるウクライナのシーレーン(海上交通路)だが、2022=令和 4年のロシア(による)侵攻後、敷設されていた機雷が漂流して 商船の安全が脅かされている。北大西洋条約機構(NATO) 加盟国はウクライナの機雷掃海能力向上を目指しており、海自もノウハウを共有することで支援した形だ。
演習は「黒海の航行の自由」などを目的にした「シーブリーズ」。NATO加盟国も参加し、欧州で定期的に実施されている。海自は 2021=令和 3年にオブザーバーとして初参加し、2023=同 5年には 実際に訓練を行う隊員 1人を英国での演習に派遣。2024=同 6年 9月にブルガリア・バルナ沖の黒海で行われた対機雷戦の演習には 10人を派遣し、米軍やウクライナ軍などと機雷の水中処分や潜水訓練を実施した。
防衛省は「演習参加は 日本とウクライナの防衛交流進展の観点から意義深いと認識している。訓練を通してウクライナの機雷掃海技量も高まる」としている。
米海軍によると、ロシアの侵攻後 黒海では 120個以上の浮遊機雷が見つかり、うち約 8割がウクライナ近海だった。国連専門機関である 国際海事機関(IMO) は「(浮遊機雷について) 2022=令和 4年に加盟国に発出した注意喚起は維持されている」としており、影響の長期化も懸念される。英国やオランダは ウクライナへの掃海艇供与を決めたが、地中海などから黒海につながるトルコの海峡は国際条約に基づき ロシアの侵攻後は軍艦通過が認められず、引き渡しに至っていない。
海自の機雷掃海能力は高く、湾岸戦争後の 1991=平成 3年には ペルシャ湾に掃海艇部隊が派遣された。海自が国際貢献として行う機雷掃海は、憲法が禁止する武力行使にならないよう 完全な停戦とともに、遺棄機雷の認定や 沿岸国の同意といった条件を満たす必要がある。
政府・与党関係者は「厳しい安全保障環境を背景に 日本と NATO、ウクライナの関係は深まっている。停戦が実現すれば自衛隊が参画可能な復興支援があるのか。欧州の動向も見ながら さまざまな選択肢を議論することになる」と話した。(引用ここまで)
シーレーン防衛とくれば、中東からインド洋、インドネシア国周辺から台湾海峡を経て我国へと繋がるエネルギー輸送路の保全が最優先ではないかとの声が聞こえてくるのは理解する。その上で、やはり前述のウクライナ危機に際し、現状では完全停戦の上でが前提となるも、黒海での機雷掃海協力も視野に入れるのは当然の流れだろう。
先週の某 TV放送で拝見した事だが、我国民間レベルで 陸戦にて凄惨な状況を生じる 対人地雷の機械的除去を試みる取組みもある様だ。我国政府も当該機器買取りの上で、対宇無償供与など 可能な協力を実施している事実は認める一方、足掛かりを掴んだ感もある 黒海での引き続いての機雷掃海活動への更なる関与もできる所から進めて頂きたいものだ。
この様に記して参ると 左派野党とそのシンパ連中から「地球の裏側まで軍事行動に行く様な」との騒擾的非難が生じそうなのは承知している。しかしながら、自国の食糧やエネルギーに関わる交通路保全も 自衛組織の正当な努めではないか。
将来に向けては憲法改正を図り、より早い段階で 陸にあっては地雷除去、海にあっては機雷掃海を広く可能となる様 道をつけるべきと心得る者だが。今回画像は 先月下旬、当地と東隣静岡の県境近くの浜名湖畔にて目撃の、勇退した東海道・山陽新幹線人気試験列車「ドクター・イエロー JR東海編成」最後の雄姿をもう一度。