お蔭様で、一応は平穏の裡(うち)に、この正月三が日も終わろうとしている。曜日配列の絡みもあって、明日 1/4(木)から 普段の平日。企業や国・自治体など行政組織の多くも、御用始め。朝晩の、日常の混雑も戻って来る訳で、その状況に見合った行動を心がけるべき と、今は己に言い聞かせている所。明日以降も、日々健康安全留意で参らなければ、と思うのは勿論だ。
それにしても、多くの方々がお感じの様に、年末年始の TV番組は 一部を除いて興をそそられないものが多かった。「今季は」でなく「今季も」である。元日未明に、某民放にて、長時間の討論番組が放映されたのは知っているが、その席上 時に政治ネタを取り上げる若手男性お笑い系芸人が、護憲原理主義の主張を繰り返して、他の出演各位や視聴者多数の顰蹙(ひんしゅく)・不興を買っていた様だ。本人の無知もあるが、確信犯の様だ。
所謂「お花畑勢力」が懲りずに口走る「非武装中立」とか「攻められたら、抵抗せず殺されてもやむなし」そして「沖縄は、中国から奪ったもの」との、全く史実を弁えない言動もあったとか。流石(さすが)に沖縄領有の件については訂正撤回をした様だが、謝罪は不十分で、特に己の言動が 簡単に国境を越えて広まるネット時代を意識したものでは到底なかった様だ。それがあらぬか、当該芸人の「沖縄」発言は、中国大陸の当局側メディアに大々的に歓迎利用されてしまい、悪くすれば 沖縄領有の今後に影を落としかねない懸念さえ孕むに至った。これは、状況の如何では 外患誘致罪に匹敵する不良言行なのだが、当該人物に その様な自覚があったかさえ疑わしい有様。言わばある意味、中国大陸側に、沖縄についての不利益な言質を与えてしまった所さえあるのが、遺憾な所である。
当該芸人を持ち上げるのは、中国大陸だけではない。志位日共執行部も、その言動を礼賛していたとか。何故そんな行為が易々とできるか。共産思想は、国際共産主義運動によって、最終的には 国家の枠組みを否定する思考だからだ。つまり、我国統合の核にして、固有文化の中心たる皇統の否定にまで及ぶ危険があるという事だ。当該芸人の言動には、そうした危険と真摯に向き合おうとする姿勢が見られない。この体たらくを見た劇画作家 小林よしのりさんは「国家の存立に欠かせない 必要最低限の安保政策まで全否定する様な輩とは往き来せず」旨を表された由だが、当然至極だろう。この所は野党勢力への接近など、以前の保守路線からやや逸れた印象が付き纏う同氏だが、今回の、保守側本来の論拠に立ったご見解は、支持して良いだろう。拙的には、これを機に 再び以前の路線に回帰を願いたい所だが、もう暫く様子見を要するのも事実だろう。
勿論、当該芸人だけに非がある訳ではない。前述の思考傾向や、不穏当な言動の可能性あるを知りながら 適切なフォローを怠った、総合司会者や番組制作陣らも、連帯して責任を負うべきだ。それができない勢力に「言論・表現の自由」を云々(うんぬん)する資格などない(因みに TV朝日系だ!)。当該芸人は、沖縄へも出かけて 反米軍基地側住民各位とも交流したとも申告、その折「所謂 プロ市民とかの活動家はいない」とも主張した記事を見たが、果たしてその確証を掴んでのものかどうかは疑わしい。その様な活動家とか工作員の連中は 大変偽装が上手く、素人目には判別が極めて難しい様だからだ。
今回最後に、今回触れた様な 大いに問題ある思考言動をする人物を生んだのは、やはり「戦後教育の悪さ」からとしか思えない。我国史の中で、過分なまでに個人、権利が偏重され、日教組こと日本教職員組合によって「初めに疑問、批判、反発ありき」の道徳観念希薄な歪んだ姿勢を叩き込まれ、揚句 近現代の歴史教育を疎かにされたとあっては、それは人格も思考も 歪(いびつ)な者達が多く現れるのも むべなるかであろう。この様な、言わば「病んだ」文化・教育のあり様が、速やかに糾される事を心より願うものである。今回画像は、先年訪ねた新潟・山形県境近くの日本海岸の模様。通る線路は JR羽越線。