拙的には「期待より不安」が先行した、トランプ米大統領との日米初首脳会談の為訪米中だった 石破総理が帰国の途に就かれた様だ。まぁ一言の労いをという所。
詳しい所は 開会中の今期通常国会でも取り上げられるだろう事もあり、過度の踏み込みは控えたいが、米貿易の対日赤字問題などでは「予定調和」の関税引き上げを視野に入れる事をも表明された様だ。
又 かねて懸案だった、鉄鋼大手・日本製鉄による米同大手・USスティールの買収話は「買収より投資」の方向となりそうで、日鉄の当初構想からは かなり後退したものになりそうだ。米老舗企業でもあり、同国鉄鋼労組や政府関係の反対表明から まとまらないのではないかとも思ったが、米国ナショナリズムの感情も絡んで中々に難しいのかもしれない。
外務省なども関わっての「ほぼ筋書き通り」とも言われる穏便な会談とした一方、石破政権が一定長命なら トランプ大統領との 2度目以降の会談にも備えなければならない。その時に今回の様に穏やかな席にできるのか?そこは総理の戦略等が問われるとも思うが。少し早いかもだが、以下 昨日の時事通信ネット記事を引用して、少しみて参ろうと思う。
「対トランプ(大統領)、安倍氏残像強く=石破首相、試される外交手腕」
石破 茂首相と トランプ米大統領による初の日米首脳会談。故・安倍晋三元首相が第 1次政権時のトランプ氏と「蜜月関係」を築いたことはいまだ記憶に新しい。安倍氏のライバルだった石破氏は トランプ氏とうまく渡り合えるのか。外交手腕に国内外の注目が集まる。
「日本が好きだ。楽しみにしている」。トランプ氏は 1/31、石破氏と会談について こう記者団に語った。しかし 石破氏の名前は口にせず、代わりに「安倍(元)首相はとても近しい友人だった。彼の身に起きたことはとても悲しい。最も悲しい日だった」と安倍氏の死を振り返った。
「シンゾー」「ドナルド」と呼び合う関係は 2016=平成 28年 11月。安倍氏が ニューヨークに大統領就任前のトランプ氏を訪れたところから始まった。「ケミストリー(相性)も合った」(安倍氏) 2人は 共通の趣味のゴルフを重ね「親密な関係」(N,Y タイムズ紙)を築いていった。
在任中、対面の会談は 14回を数えた。各国首脳がトランプ氏に振り回される中、同氏が安倍氏に電話し 政策について意見を求めることもあったという。夫人どうしの関係は今も続いており、昭恵夫人は昨年 12月、フロリダ州にある トランプ氏の邸宅「マールアラーゴ」に招待された。
「オタク気質」と言われる石破氏は 肌合いが安倍氏とは異なる。同僚議員の間では「石破氏は飲み会より読書の時間を大切にする」との評が専ら。石破氏は酒豪だが、トランプ氏は酒を飲まない。高校時代はゴルフ部に所属していた石破氏だが、今のところ「ゴルフ外交」に乗り気ではない。
石破氏とトランプ氏の共通点は 長老派のクリスチャン(キリスト教徒) という背景を持つこと。ただ 米メディアによると、トランプ氏は「無宗派のキリスト教徒になった」とも語っており、宗教に関する話題で話がどこまで進むかは未知数だ。
2/3 の衆院予算委員会で「トランプ氏は 意外と人の意見をよく聴くと聞いている。ひょっとしたら ケミストリーが合うかもしれない」と語った石破氏。側近は トランプ氏とのつきあい方を相談され、こう答えたという。「首相に安倍氏のまねはできない。自分のやり方でやればいい」。(引用ここまで)
末尾リンクの関連記事に譲る所もあるが、対トランプ大統領の個人面に限れば 安倍元総理の足跡は誠に大きかった事が窺える。勿論 思考や手法の差はある事を認めはする者だが、第 1次政権発足前に トランプ大統領との面会に踏み切った安倍元総理の判断は正しかったと今も思う。「左側」からは、鳥越某などの様に 行き過ぎだったとの声が聴こえる事もあろうが、気にする事はない。
一方で、石破総理の日米関係との向き合いに 安倍元総理の軌跡をそのままなぞる様な事も勿論望まない。参考として大きく留意の一方、あくまで我国益を踏まえた上で 総理ご自身の見方や判断を織り込んで行けば良いとも思う者だ。安倍元総理の達した地平を超えられるかとの見方も、或いは不適切かもしれない。ならばせめて肩を並べられるレベル位目指す様願いたいが 無理か。
今回画像も振り返り恐縮。首都東京と石破総理の地元・鳥取県をも結ぶ JR在来線夜行特急「サンライズ」編成が、確か荒天遅れの為 普段の日中は姿を現さない名古屋駅を東京へと上る様子を。以下に 関連記事をリンク致します。「Total News World 2/8付」
石破氏に対し、貴方と違う意見を持っております。
本日ネットで、石破氏とトランプ氏の会談と共同記者会見の報道を見ました。
石破氏はトランプ氏から、相手にされていません。相手にされていないだけでなく、蔑視されていると私は感じました。
日本の首相に対する非礼さに怒りを覚えましたが、石破氏の態度や話ぶりには、軽視されても致し方ないのものがあります。
しかし他国の首相に対する外交的儀礼を払わないトランプ氏にも、憤りを覚えました。
トランプ氏に便乗して、自民党内の石破おろしが始まるのかもしれませんが、これもまた情けない話ですね。
貴見解とは異なる所もありましょうが、そう大きくは
ないとも心得ます。
仰る様に、今回日米首脳会談は「まぁ成功」の評が多い一方、
貴指摘にもある様な トランプ大統領からの対石破総理蔑視、
或いは軽視ではないかとの印象も付き纏うのではと拙者も感じました。
無理ではないかとも言われた共同宣言にもどうにか漕ぎ着けましたが、
貴指摘の トランプ大統領の非礼な印象はやはり拭い難い
ものがあると心得ます。勿論 隙を作った石破総理の姿勢も
問題ではありますが。
石破総理もそうですが、いつの代にも「総理おろし」の
リスクは付き纏います。今夏の参院選へ向け、どういう動きになるのかを
引き続き見守りたく思います。まずは お礼まで。