Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

COP25~小泉環境相の英語力は分かったが

2019-12-15 20:50:07 | 国際・政治

当初 南米チリ国にての開催予定が急遽変更、スペイン国マドリッドにて今日までの予定で持たれる国連気候変動枠組み条約・第25回締約国会議 COP25は、温室効果ガスの排出削減目標引き上げ義務の文言化を目指す諸国と避けたい諸国の意見が対立、決議文に載るか否かは不透明な情勢だ。又 来年本格始動見込みのパリ協定を巡っても、関連ルール作りが難航しているという。速報によれば 前項の決議文は不完全ながら採択をみたが、後者は結論に至らず 先送りとなった由。

遺憾なのは、我国他計三か国が 温暖化対策に後ろ向きの諸国に贈られる所謂「化石賞」の対象になった事。出席の小泉環境相は当初 この受賞の意味をよく理解していなかった可能性を指摘され、為に近年我国内の温暖化ガス排出量が漸減している事や、世界的に批判の対象となっているとされる 石炭火発の技術輸出にしても、途上国の現状排出量削減に貢献できる直近技術を有しているにも関わらず、それらの努力が国際世論に正しく理解されていない様だ。

今回の小泉環境相は COP25に向けた基調演説も、英語力の上手さは認めるも、内容的には迫力に欠けるものだった。石炭火力依存の脱却時期を明示できなかった為に多くの批判の的となった様だが、例えば欧州諸国では原発依存度の高い仏が 2021=令和 3年見込み、石炭火発依存度が高い独が 2038=同 20年、他の主要国が概ね 2025~30=令和 7~12年と各国情によってかなりの幅が見られるのだ。ならば我国ももう少し見通しを具体化した上で、仏の様な短期では無理で、独並みの期間をみてもらいたい位の事は表せなかったのだろうか。こうした見通しが、LNG火発への直ちの転換や原発再稼働が難しい故 中々に立て難いのは分かるが、もう少し海外向けに上手く立ち回る様な表現ができないものかとジリジリしたのも事実である。

確かに経産省辺りからは「石炭火発からの短期撤退は無理」との表明があった様だし、東日本大震災関連の福島原発大事故を経験した以上 その再稼働も安易にしてはならない所も分かりはする。しかし それらの事共を留意するにしても、今回の様な国際会議向けに もっと巧妙な表現で温暖化対策と真摯に向き合っている事を積極的に発信する努力余地がありはしないか。以前から指摘され 多くを期待できる状況にはないかもだが、その気があるなら環境、経産、外務といった関係省庁の目に見える形での連携も必要だ。

閣僚として駆け出しの 小泉環境相にそうした省庁横断を叶える主導力イニシアティヴを期待するのは無理かもだが、折しも長期政権のせいか、安倍総理大臣の統率力は下降気味に見える。森友・加計や「桜を見る会」などの諸問題も一定影響しているかもだが、やはり長期政権末期の疲れが出た所が主だろう。こうした事にも、若さのある小泉環境相の奮起を期待したいものだ。今回の COP25にしても、参加各国は自国益保持の為の PR合戦に終始しているという。我国代表はこうした場合、控え目過ぎる嫌いがある。一つの反省点ではないのか。

こうした事を記すと保守側の各位から強い不興を買いそうだが、大韓民国の国際関連諸勢力が折々繰り広げる、自国益を強く主張する所謂「ロビイング」のあり様を考察、検証するのも参考の一つかも知れない。とに角これからは、国際会議の折 他の諸国から押しまくられない様諸事を周到に備えなければならないのではないか。今回画像は、昨晩秋に訪ねた 愛知・岐阜県境に跨る旧国鉄・中央西線の旧線跡に広がる紅葉の様子を。以下に関連記事をリンク致します。(国際環境経済研・COP25参戦記様) http://ieei.or.jp/2019/12/takeuchi191213_01/

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