Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

東北新幹線の安全は大丈夫か

2025-03-06 23:16:55 | 社会・経済
先月末より延焼を続け、平成期以降では最悪の山林火災となった 岩手県下の大規模な山火事が、先日来の降雨もあって ようやく鎮火への兆しが見えてきたという。改めてのお見舞意と共に、近い完全鎮火と復興への道筋がつけられる事を祈念したい。

この火災、国会でも取り上げられ、石破総理よりは諸施設の復旧復興に国費導入が図られる 激甚災害の指定も視野に入る旨の表明がされた。速やかに適切な指定が行われると共に、総理も構想の 防災庁設置に当たっての重い資料ともして頂きたいものだ。

さて「災い」といえば、首都圏と東北・北海道地方を結ぶ大動脈・東北新幹線にて 又も重大な不具合が生じた様だ。途中岩手・盛岡まで同一編成で北上し、そこから先 青森、秋田の各方面へ分かれて向かう下り「はやぶさ」「こまち」両列車連結部分が不慮の分離事案。

人身事故にこそならなかったも、一歩間違えばそのリスクもあったであろう。昨秋にも同様の問題があり、僅か半年の間に 2回目とあっては それは看過できないものがあろう。以下 今日の読売新聞ネット記事を引用して、みて参ろうと思う。

「東北新幹線が走行中分離、『(秋田新幹線)こまち』側に連結解除の痕跡・・原因判明まで(東北)新幹線の連結運転とりやめ」

JR東日本は 3/6、走行中の 東北新幹線の連結器が外れたトラブルを受け、原因が判明して対策が完了するまで 東北、秋田、山形各新幹線の連結運転を取りやめる方針を明らかにした。

1日当たり 秋田、山形両新幹線約 60本で乗り換えに伴う遅れが発生する可能性があるほか、東北新幹線も一部で車両数を減らして運転するという。

JR東日本によると、3/6、11:30am 頃、東京発新青森・秋田行き東北新幹線「はやぶさ・こまち 21号」が 60km/H で走行中の 上野ー大宮間で連結器が分離し、JR西日暮里駅(東京都荒川区) 付近で緊急停車した。「(秋田新幹線)こまち」側に連結を解除したとみられる痕跡があったという。「はやぶさ(1~10号車の 10両)」には441人、「こまち(11~17号車の 7両)」には201人の乗客がいたが、けが人はいなかった。

東北新幹線は 昨年 9月にも、宮城県内を走行中の「はやぶさ・こまち 6号」で連結器が外れ、緊急停車するトラブルがあった。

国土交通省は、車両を所有する JR東日本と JR北海道に対し、原因究明と再発防止策の検討を指示。運輸安全委員会は、調査官 3人を派遣し、事故につながる重大インシデントとして詳しい原因を調べる。(引用ここまで)

今回は徐行中の様だったといえど、走行中に連結器が不慮の解除、列車分離という事態はやはり異常にして危険だ。昨秋の 宮城県下での同様事案は、高速走行中の様だっただけにより危険だったが、状況は異なれど 信頼性を大きく損ねるだけに決して看過できるものではないだろう。

異なる方面の列車を途中まで連結運転する方式の当面取りやめは当然の措置だろうが、それに留意の上で、今回を含めた 2件の事案がいずれも秋田新幹線編成(E6系) が絡んでいる事にも、是非問題視して頂きたいもの。現在も 東北新幹線上で連結運転を行う E6系の先輩車種 E3系と、山形新幹線の次期主力編成 E8系は、大きな問題を起こしていない事も併せて押さえておいて頂きたい。

今回の列車分離事故は、国の内外より 新幹線の安全に大きな疑念と不安を抱かせかねない。当該JR各社は運輸安全委と十分な連携の下、徹底した原因究明と更なる安全策を 列車混雑が今から予想される 4月末からの大型連休前までに強く打ち出して頂きたい。画像は振り返り恐縮。先年 福島・郡山駅にて目撃の、東北新幹線「はやぶさ(外装緑色)」と「こまち(外装赤紫色)」両者の連結部の様子を。数年前のこの頃は、前述の様な不具合は想像の他でしたが。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 石破「だらし内閣」江藤農水... | トップ | 食糧安保の為の 外国人農地... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
鉄道は貴方の専門分野ですね (onecat01)
2025-03-09 23:29:00
HAKASEさん。

 鐵道に詳しい貴方ならではの、記事です。本当に一歩間違えぱ、大災害ですね。

 貴方の視点で、続報を掲載して、国民の安全を高めて頂けるよう期待します。

 分かりやすい説明に感謝します。
返信する
人身事故ではなかったが (HAKASE(jnkt32))
2025-03-10 13:27:04
onecat01さん、こちらへもお立ち寄り感謝です。

本当に 今回の東北新幹線列車編成分離事案は、人身事故で
なかったからといって 軽く済む問題ではありません。

低速だったとはいえ、一つ間違えば他の列車をも巻き込んでの
大事故となる危険もあり得ました。途中駅までの併合
連結運転中止は当然ですし、原因究明と入念な安全策が
確立するまで再開すべきでないのも事実。ただ、春の
旅行や 続く大型連休を見据えての早い正常化も望まれる
所ですね。まずは お礼まで。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

社会・経済」カテゴリの最新記事