Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

堂々と、危機との向き合いを語れる国になれ

2022-12-30 23:27:52 | 国際・政治

2022=令和 4年もいよいよ押し詰まってきた。気のせいかも知れないが、今年は特に内外の才気ある各位の訃報が多かった気がするものだ。つい昨日も、ブラジル・サッカーの王者と謳われた ペレ元同国スポーツ相逝去の報を聞いた。同氏の本国ブラジル、そして全世界のサッカー愛好者の方々には 直ぐには受け入れられない報かもだが、まずは一言の弔意を申したい。その上で「王者も病には勝てなかったか」との想いもする所だ。

それにしても今年という年は、安倍元総理を含む 内外の多くの才気をどうしてこうも多く彼岸の地へ連れ去ってしまうのか・・との想いから、今も逃れられないでいる所。先の参院選に際し、奈良県下を遊説中に斃された 安倍元総理の政見や政治姿勢は賛否分れるものは分かっているが、「日本を取り戻す」との国家観ははっきりしていて 拙者は曲りなりにも支持していたものだ。同氏暗殺を美化、正当化する思潮が一方にある様だが、相手がどの様な立場であれ そうした暴力を是とする所に与する輩は、法治国家の国民たる資格はない。

安倍元総理への批判は自由だが、少なくとも一方で 我々の直面する様々な危機との真摯な向き合いを促した所あるのも事実だ。岸田現政権が よく言われる良い意味での「安倍イズム」の正統な後継者とは必ずしも言えないかもだが、防衛政策については 一応は評価できる所もあろう。ズバリ「緊迫する我国の周辺情勢への対応につき、本当の事を言った」という所だ。

防衛予算増額の財源につき 議論途上にあり、まだまだ詰めが必要な所は理解する。拙者とて「初めに増税ありきの防衛力強化論議」には反対だ。中・露・北鮮など周辺の非友好国による現実的脅威の増大に適切に対応すべき一方で、日本国憲法第 9条の基本尊守、自衛隊運用に際しての文民統制シヴィリアン・コントロールの原則と所謂「防衛力行使の新三要件」の厳格な運用など、これまでにも美点とされた抑制的な自衛力行使のあり様は、それは尊重されるべきと拙者も思う。

しかしながら、今回岸田政権が打ち出した 防衛力増強方針をきっかけに、食糧やエネルギー、そして少子化からくる人口減に歯止めをかける為の色んな危機対応策の議論を促すきっかけとなった様な感じるのは拙者だけか。

装備増や人員増を伴なう防衛力強化策は 勿論緩い認知は禁物は理解する。あくまでも「必要な時と場所に、必要なだけ」というのが防衛力整備の大原則だからだ。その一方、この問題と共に 我国内自給を少しでも高める食糧安保、原油や天然ガスLNG などの調達先多角化などのエネルギー安保、これには開発途上の より安全性に優れた次世代電源原子炉を含めても良いだろう。そして、周辺情勢緊迫化など「動の有事」との対として唱えられる、少子化に伴なう人口減の「静の有事」への対応も大切だろう。今も続く 中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症などと対峙する防疫策も「静の有事」に対応する事共との理解もできよう。

この所特に思う事だが、防衛安保の問題に留まらず、人口減や疾病対応、資源エネルギーと食糧の各調達などに関し、我国内でこれら危機に繋がる事共と これまでは余り真摯に向き合ってこなかったのは事実ではなかろうか。特に新型感染症対策などの防疫面の議論などは、一昨年からの流行前は 我国では皆無といわれてきた様だ。

国際交流や、人的往来も前世紀までとは桁違いに活発になった今は、これまで考えられなかった疫病の流行も多く見こまれなければならないのではないか。流行続く新型コロナ対策は まだ油断ならない状況なるも、その一方で今後こうした感染症が流行る場合の対応も 予め考えられ、議論されておくべきではないのか。

これは、他分野でも相当の所が共通すると思う。少子化問題にしても この所ようやく主要企業などで男性育休への取り組みが顕在化し始めたが、まだ最初の一歩だろう。人工減抑止は、一筋縄では参らない事を 我々保守側も一定は理解する必要があるのだろう。福祉の先進地帯たる北欧の様には 直ぐには参らないだろうが、昭和期までの 硬直した男女の役割り観を一定は見直さないと、国勢を損ないかねない可能性があるとの自覚位は必要という事か。

食糧やエネルギー資源の諸問題も 対応が難しいのは分かるが、前者は一定の自給率向上、後者はある程度の調達の多元化位は可能だろうし、強く実行されるべきと心得る。国民生活に必要な重要物資を「ただ輸入するだけの国」では大変拙いのではないか。字数の事もあり 今回だけで詳しくは踏み込めないが、とに角内外の様々な危機と正面から向き合い、議論していく環境が必要な事位は理解できたと拙者などは思う所。安倍元総理最大の置き土産はそれか、とも思っている所だ。今回画像は今初冬に訪れた、岩手県下の JR釜石線を行く 蒸機列車の様子をもう一度。改めて、各位今年もお世話様でした。続く 2023=令和 5年も、宜しくお願い致します。


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2 コメント

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Unknown (ココ)
2022-12-31 21:42:09
はかせさん 今年も1年間色々お勉強させて貰いました。
有り難うございました。
今日も又 北朝鮮は ミサイルを・・・(;´д`)トホホ
来年 どんな風になっていくのか心配ですが
又ご指導お願い致します。
良いお年をお迎え下さいませ。
返信する
こちらこそお願いします (HAKASE(jnkt32))
2023-01-01 00:44:42
賀正。ココさん、こちらこそお世話様でした。
年を越してしまったお返事をお許し下さい。

こちらこそ、今年も宜しくご指導をお願い致します。

仰る通り、周辺非友好国の状況は緊迫しております
が、努めて冷静に注視して参りたいものです。
まずは お礼まで。
返信する

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