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Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

平行線・・・

2006-05-26 23:42:00 | インポート
今年5月もそろそろ先が見えて参りました。
我国の現在の最高法規「日本国憲法」につき、見直しを望む立場よりの今月の特集日記も、そろそろまとめへと入れればと思います。
この所我国の周辺では実に色んな事態が続いているのはご存知かと思います。
主な所だけでも、西隣の中華人民共和国との東シナ海における排他的経済水域の資源を巡る軋轢、北西隣、大韓民国との日本海の小島、竹島(韓国名「独島=どくと」)の領有権を巡る行き違い、北の方ではロシア共和国が占拠中の北方領土の返還交渉が依然埒が開かず、「悪の枢軸」と呼ばれる無法国家、朝鮮民主主義人民共和国による日本人及び韓国人拉致事件が依然未解決のままです。更に同国はあろう事か、我国に向け新型ミサイルの発射試験を画策しているやに聞いております。全くこれらの事態を平和裏に解決するのは至難の技ではないでしょうか。
米合衆国の軍事的支援の後ろ盾があるとは言え、そろそろ我国も自国の周辺の問題は自国にて主体的に解決する段階に来ていると思います。こうした方面よりの憲法の問題に対し、政権党の自由民主党並びに公明党と、民主党以下の野党勢力が旧態依然とした不毛な意見対立を繰り返しているのは最早児戯に等しい遺憾な事態と申すべきでしょう。欧米では平素、鋭く対立する与野党が一度国家レベルの大きな問題に直面すると、一致協力してその解決に取組む良き伝統がある様です。我国も少しはその方向へと改善の兆しがある事は認めますが、まだまだ平行線の印象は拭えません。
憲法の問題に際し野党勢力、特に社会民主、日本共産の両党は第9条の平和条項の大幅改変を強く警戒している様ですが、私としても、平和主義の良き軌跡を頭から否定するつもりはありません。これは国民の総意でもあり、そうした改変があるなどと言う情宣は妄想と言うものでしょう。
両党の思考はこの点では1970年代初期、昭和40年代終わりに起こった理想主義的学生運動「全共闘」に近いものがあると思いますね。私はこうした運動には関心がありませんので詳しい事には触れませんが、この運動は安易に「自由と平和」を唱え過ぎる嫌いがあり、その為に運動が長続きしなかった経緯がある様です。そも「自由」と「平和」と言う時に相反する事も多い重いテーマを軽く見て、まるでカップ麺の様に簡単に両立するものとなめた様な考えだったのですから長続きするはずもなかったのでしょう。そんな馬鹿な真似は早く打ち止めにして頂き、「平和」の方は大切な事として真剣に取組む様にして、誤った「自由」の方は与党とも協力して糾して行く強い姿勢を少しは見せて頂きたい。さすれば両党の評価も少しは上向くかも知れないでしょう。
さて与党側。日本固有の文化、国民性に根付く行き方自体は私も尊重したいです。
ただ、平和指向と言う点では、野党側にも3分の言い分位はあるのではないでしょうか。自前の安全保障態勢もある程度は必要かも知れない。しかしながら見直しが許されるのは第9条第2項の「戦力の絶対不保持」であり、同条第1項の「(自衛行為以外の)戦争放棄」そのものまで否定すべきではないと思います。ここで思い出されるのが先年ご逝去の元内閣官房長官、後藤田正晴さんのご見解です。同氏は長年に亘る自由民主党の実力者だった事は良く知られていますが、同時に強い平和指向の方でもありました。それでいて憲法改正の事も方向が正しければ容認のご姿勢であり、第9条の件でも第1項を堅持しつつ、第2項を「必要最低限の自衛力以外の戦力不保持」と改めかつ第3項として「海外に向けては積極的に行使せず」の項目を追加すべきと主張していらっしゃいました。これは今後の憲法改正を考える上での大きな道標になり得ると思いますね。
とに角日本の各政党、憲法の問題においてこれ以上地平線まで続く鉄道線路の様な不毛な平行線はやめ、知恵を出し合い協力し合える接点も見出す努力をして頂きたいと感じるのは私1人ではないでしょう。*(日本)*

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