Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

中国大陸軍用機による我国領空侵犯事案を復習する

2024-08-28 22:22:13 | 国際・政治
先日の 長崎県沖にて生じた、中国人民軍・軍事情報関連航空機による我国領空侵犯事案と前後して、二階俊博・元自民幹事長率いる日中友好議員連盟の一行が中国大陸首都・北京入りして同国共産党最高幹部との会談も持たれた様だ。

しかしながら、日中友好議連の面々は「媚中の連中」との印象がどうしても拭えない。二階会長主張の「議員外交は大切(この事は、ウクライナ危機に際して露側との指摘も持たれる 鈴木宗男参議の表明にもあった)」は尤もらしいが、それなら真に我国益に沿った中国大陸側の姿勢とかを引き出せたのだろうか。

残念ながら「否」ではないのか。冒頭の人民軍航空機領空侵犯問題にしても、中共外務省の反応は「対日固有領侵犯の意図なし」の 従来主張の繰り返しに留まった。更に以前から問題の 中共公安による邦人大手製薬会社員ら拘束の停止と解放や、同じく先日の「尖閣は中国大陸領」などと我国側の独立や尊厳の侵犯に繋がる発言をした中共人関連企業関係者の処分についても 目立った言及はない様に聞く。

そんな「腰の退けたと言うより抜けた様な」日中友好議連の不良姿勢。分っていて黙認する岸田総理も不良だが、もう二階会長の交代を含め 同議連は我国益を尊重できぬなら、解体的出直しが図られるべきだろう。与野党側双方共、構成議員の入れ替えも必要ではないか。

折しも持たれる国会閉会中審査でも速やかに取り上げて頂きたいものだが、冒頭の領空侵犯事案につき、先日の産経新聞ネット記事を引用して 少し復習しようと思う。

「中国(大陸)軍機が領空侵犯『極めて重大』活動エスカレート、NATO牽制の意図も」

防衛省は 8/26、中国軍機による領空侵犯を初めて確認した。近年、中国の艦艇や航空機による日本近海・領空周辺での活動は常態化している。

同省は今回の領空侵犯を「極めて重大に受け止めている」とし、飛行の意図を分析するとともに、引き続き警戒監視に万全を期す構えだ。

防衛省統合幕僚監部によると、領空侵犯の恐れがある外国航空機に対する 航空自衛隊戦闘機による緊急発進(スクランブル)の回数は 2023=令和 5年度は 669回で、そのうち中国が 479回。全体の(ほぼ)72%に上った。

中国機の活動範囲は 尖閣諸島(沖縄県石垣市)のほか、最近は九州西方沖で無人機の飛行が目立つようになっている。今回、長崎沖の上空にまで有人の中国軍機が侵入してきたことによって「中国が さらに活動をエスカレートさせた可能性がある」(自衛隊幹部)。

今回の領空侵犯は、インド太平洋地域で日米両国に同調する 北大西洋条約機構(NATO)加盟国など 軍の動きが活発化しているのを牽制(けんせい)した可能性もある。

6月以降、米海軍が主催する環太平洋合同(軍事)演習「リムパック」に合わせ 複数の NATO加盟国が軍艦を太平洋に派遣。8/22には、F35B戦闘機を搭載するイタリア海軍の空母「カブール」が初めて日本に寄港した。

日中間では 2018=平成 30年に、自衛隊と中国(人民解放)軍の偶発的衝突の回避を目的とする相互通報体制「海空連絡メカニズム」の運用が始まった。昨年 5月には 防衛当局幹部間を直結するホットラインも開設した。

ただ 中国軍による活動のエスカレートは偶発的な(武力)衝突に発展しかねない。日本としては 対中抑止力を高めると共に、不測の事態回避に向け、日中防衛当局間の意志疎通をより一層強化する考えだ。(引用ここまで)

今回の前述領空侵犯事案は、中国大陸軍用機操縦陣による偶発ミスとの見方もある様だが、時間にして約 2分間の侵犯の前後、ほぼ 1時間以上に亘る我国領空の直ぐ外側を旋回していたとの情報もある。よって今回事案は意図的なものであるとの見方が強い。

あくまで表向きながら、中国大陸側に他国領空を意図的に侵犯する意思はなかったとの同国外務省の説明も、どうも透明性に欠ける様だ。そうした所をより踏み込んで説明させなければ、我国超党派日中友好議連の「北京詣で」の意味は薄まり、我々保守側に留まらず 多方面からの批判を集める事だろう。

当然ながら「友好連盟」と「仲良しクラブ」の意味は全く異なる。日中友好議連は 邦人の対中ビザなし渡航の回復を主眼としている様だが、課題はそれだけではない。

加えて前述の邦人製薬会社員の早い解放や、東日本大震災に伴う原発事故処理水を巡る我国水産物の禁輸の解除、これも前述の NHK国際放送に絡む不祥事など どれを取っても中共政府を糾すべき事共が多くあるのだ。そうした事と真摯に向き合おうとしているのか?日中友好議連の向き合いには、多く疑問符のつく所だ。

次の総裁、そして総理となる人物に真摯に取り組んで頂きたいのは、日中友好議連などの様に 下手に出て低く見られる事のない様、施政面や外交面でより毅然とした姿勢が取れる、信念と自身のある人物に 中国大陸を含む非友好側の国々と渡り合い、軽く扱われぬ人物に信念を持って担って頂きたいという事だ。

そんな希望も込めて、来月の自民総裁選とそれまでの動きを見守ろうと思う。今回画像も振り返り恐縮。当地名古屋の都心近く、当地の名園「鶴舞公園」傍の JR中央本線下り線側の施設検査に臨む 在来線試験列車「ドクター東海」の様子を。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 我国産水産物禁輸の一方で、... | トップ | 情報戦の予感 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

国際・政治」カテゴリの最新記事