Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

五条河原落書~その11

2012-07-15 13:28:15 | 日記・エッセイ・コラム

天気図にては、ようやく梅雨の終わりが見えて来た様な趣だが、当地愛知は相変わらず雲多めの天気。午後にはもしかすると、時雨位はありそうだ。本当に「時雨」程度で済んでいる事を、今は感謝しなければならないのかも知れない。

今季の梅雨は、特に九州中部に深刻な爪痕を残した。犠牲の各位は、分っているだけで20を超え、依然として行方不明の方もある様だ。還らざる方々へのご冥福と、大きく被災した方々へのお見舞いを、一言記す次第であります。

次に、風聞によると、日中間にて領有を巡って揺れている沖縄県・尖閣諸島の我国民上陸につき、野田政権は申請を認めない方針である由。我国固有の領土であり、国際法にても合法たる同島への自国民上陸を認めぬとはどう言う了見か。とりあえずは、かねて保有を計画する東京都が取得した後、国有へと保有権が異動する話も聞いたが、こんな変な決め事は、速やかに正常化してもらいたいものだ。早目の解決を図らないと、又も中国大陸より、重ねて同島の領有を強行に主張されかねない。台湾こと中華民国に対しても、それに準じた姿勢が必要だろうが、こちらはまだ話し合いの余地がある様に感じられるのが、拙雑感である。

さて、今季の梅雨時読物 「五条河原落書」。今回は第11話となる。幼時に生き別れとなった実母に再会すべく、紀の国へと旅立った偽!弁慶の京への戻りは、今少しの日数の残る初夏のある日、前夜滋賀・大津にての困った教育問題を議論していた大黒こと大国主命と源 義経の各偽者は、翌日の夜、早目の夕食を済ませ、五条大橋上に再会していた。

偽!義経「今夜も、宜しくお願い申します!」

偽!大黒「こちらこそ!良いお晩やな。」

偽!義経「大黒様。今夜こそは、先日の上方のお土産話を、是非お伺いしたいですな。」

偽!大黒「それは分る。まあ途中までは聞かせたろう思う。ただ、踏み込んだとこは、弁慶が帰ってからの方がおもろい思うんや。まあ今夜は、そんなとこでどや?」

偽!義経「ええ。それも有りでしょう。得心です。それじゃ、ここでは衆目があるから、続きは弁慶の留守宅にて。」二人は、加茂川近くの弁慶宅まで数分程歩く。偽!義経は、供の衆を夜回り組と弁慶宅の護衛組に分けて配置させ、自らは、合鍵にて同宅の開扉にかかる。

偽!義経、開扉し、偽!大黒と共に居間に落ち着いて「お疲れ様です。今、茶の用意をさせますので、そろそろと上方のお話を伺ってもよろしいか?」

偽!大黒「ああ、分った分った。あの日ワシは、早目の会食の予定もあったさかい、弁慶を最後まで見送れなんだのは悪かった。謝 その後で夕方まで2刻位かな、馴染みの『さやか』CHANって、長身モデル体型のコに特殊按摩とかを頼んだ訳よ。」

偽!義経「ほう、モデル体型とは素晴らしい。それが所謂『ヘルス』とか言うヤツですな。更に突っ込んだ言い方をすりゃ、店舗型の『箱ヘル』ってヤツ。大黒様が贔屓にしてらす高級所やと、大ホテル顔負けの良い設備も魅力の様ですな。」

偽!大黒「そなたも良く知っとるのう!苦笑。大筋でその通りやよ。まあそこで、湯浴みの後、暫く微妙な所を按摩して貰いながら、快適な良い時間を過ごせる訳よな。ついでに、姐御の下半身も大いに拝める訳で。笑」

偽!義経「その事で、ちと愚考したんですが、所謂『本番禁止』条項が返って良いかもですな。大きな声じゃ申せないが、あの視姦って言うんですか、女芯とかをですね、見て鑑賞する事で、返って性的に興奮できるんじゃないか・・・とね。」

偽!大黒「奇偶やなあ。ワシとほぼ同じ見方やんか。そなたの『見て観賞する事で・・・』の下りは、正にそのものやで。所でそなたは、その時が来たら、彼女は全裸の方が良いのかな?」

偽!義経「全裸ではない『半脱ぎ』状態の方が興奮するのは事実ですね。特に、下半身のみ裸とかですね。笑」

偽!大黒「ハハハハ。所謂『ノーパン』とか言う状態やな。良い良い。その辺りまで、ワシとそなたの思考は遠くないぞ。それに、観賞中に筆とかでちょいと女芯とかを刺激してやるとだな、良い声で唄ってくれたりするのや!又笑」

偽!義経「大黒様。ここまで有難うござります。と、言う所で、続きは弁慶が帰ってからのお楽しみとしたくござります。さてさて、茶も入ったとこで、弁慶宅へ入った『本当の本題』に入るとしますか。」

偽!大黒「そう。正にそれよな。これからせなあかん事は、以前に奴がそなたより刀を奪おうとした所業に、『千本太刀』がかかってたかどうかの真偽と、もう一つは所謂『18禁』図書館の実態を把握する事やったな。笑」

偽!義経「正に、仰る通りであります。奴の奪ったり、騙し取った刀剣類が果たしてここに実在するかと、想像しただけで夥しいと思われる18禁媒体の所蔵を確かめる事ですよー。」

と、ここまで語った時、「ご免下さりませ~!」の声かかる。飛脚がやって来たのだ。

供の者「陛下、殿、飛脚の者が参っておりますが、お通しなさりますか?」の尋ねに偽!大黒「よしゃ!通してやれ。」 飛脚、両名の前に参上。

飛脚「今夜は有り難き事に存じます。誠恐れ入りますが、武蔵坊弁慶様、代金引換えにてご利用でござります。」

偽!大黒「良い良い。受取りは親類でもええんか?代金送料は何ぼかな?」

飛脚「代理お受け取り結構でござります。税込総額2500文お願いできますれば・・。」

偽!大黒、飛脚の申告した前述代金を精算、『資料』の名目の小荷物を受け取った。「所でなあ、そなたは武蔵坊弁慶の、もう一つの居所へ届け物した事あるんか?」

飛脚「此度は有難うござります。もう一方ですか、ええ、1度や2度位は覚えがござりますね。では、今夜は恐れながらこれにて・・・。」京ゆかりの、S急便の紋章を掲げた飛脚が次の立ち寄り先へと向かうのを見送りながら、偽!大黒は言った「これ、多分18禁媒体やろうな。」

偽!義経「それがしも同感です。さて、ここらで弁慶の隠してる太刀とか、残りの18禁媒体でも探して来ますかな。」

偽!大黒「よしゃ!ワシの手勢にも手伝わすわ。ワシはここで、報告をまとめるからな。」

偽!義経「その方、宜しくお願い申します。それでは・・・。」

弁慶宅の捜査、ほぼ半刻程を要した。以下次号。本編は、フィクションであります。

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五条河原落書~その10

2012-07-11 23:26:33 | 日記・エッセイ・コラム

コナサン、ミンバンワ!梅雨終盤の不安定な空模様、時に強い降雨もあった本日の当地名古屋だが、今夕、勤務先よりの帰途、車上より今年初めて蝉の声を聞いた。優れぬ天候だが、夏はもうすぐそこまで来ている様である。尤も、半端でない暑さを思うと、梅雨空とは一長一短の争いの様な気がするのも事実である。

近頃、大きな話題になるのが、滋賀・大津の中学生自殺事件に絡む、重大ないじめ問題の存在だろう。いじめ自体は、それこそ昔よりあり、拙十代の頃も、少しくそんな体験がある事は認めるが、あの頃と今とでは、やはりいじめの質が大きく変わって来ているのではないだろうか。俺の餓鬼時分は、いじめる側も「ここから一線を超えてはならない」と言う、最後の所で自制が効く所があったのだが、近頃のそれは、そうした制動が効かず、相手が致命傷を負うまでイケイケになってやり過ぎてしまう所がある様に見受けられる。その最悪の結末が、前述の自殺事件ではないだろうか。自殺した中学生をいじめた相手は、大津市の有力者の子弟が主だったとかで、あるいはそれが、多くの生徒達の証言があったにも関わらず、いじめと事件の関連を曖昧にしようと図ったと思われる、同市教育委や、被害届をまともに受理しようとしなかった滋賀県警の不良姿勢に繋がっていたのかも知れない。今日などは、遂に同警察が市役所や当該学校の捜査に乗り出した様だが、是非共徹底した調べの実施を願いたい。教育とはも基本的には親子の問題だろうが、この様な事件を生じた以上、大切な子弟を預かり、その将来を左右する教育を実施する公的機関の問責に踏み込むのは当然だろう。

さて、梅雨読物の「五条河原落書」の今夜は第10話。夜間の見回りを供の衆に引き継ぎ、上方より遅くに戻った偽!大黒と、寝酒を兼ねて夜遅い馴染み処に落ち着いた偽!義経。どうやら偽!弁慶の留守宅踏み込みは、翌日に延びる様である。

偽!義経「上方への往来、お疲れ様でした。お楽しみ話を伺いたいのは山々やが、それは明日にでもって事で、隣の大津にては、遺憾な事が起きましたな。」

偽!大黒「ああ、中学生の自殺事件やろ。あれなあ、生徒の多くが『いじめの事実有り』って証言しとるのに、教育委とかが関連を否定したり、揚句隠蔽しようとしとる節があるのは、ホンマ遺憾やな。」

偽!義経「まあ学校側、教育委側、そして自殺生徒の親御がご相談になった警察当局のいずれもが、真っ向から取り合わず、それぞれが庇い合ってる印象もありますな。こんな事では、これからも、いじめられた側は、どこに相談して良いかも分らぬ。『取りつく島もない』ってのは、この事ですな。」

偽!大黒「まあ基本として、教育ってのは親子の問題なんだよな。古の我々にしたって『読み、書き、算盤』言うて、大人になる為の基本の事共は、そりゃ学校やその前身の寺子屋なんかで学んだものやが、人としての基本は、親の生き様より学ぶって所が大きいのは、そなたも知ってるやろ。ただ、もう一つの意味として、学校は『この世で一番安全な所』のはずなんや。そやから、親御達も安心して子弟達を通わせる事ができなあかん。それができてないのが、今の学校だよな。」

偽!義経「学校の安全が保障されな、落ち着いて学問を修めたり、心身の鍛練を行う事も叶いませぬ。だからこそ、学校関係の各位は、一度こうした重大ないじめ事件が生じたら、徹底的に原因を調べ、指導方針とかの見直しを速やかに行って、再発の防止を図らんといけません。此度の大津市の関係は、どうもそうした所が希薄な印象なのが遺憾です。」

偽!大黒「先生方の及び腰姿勢も、余り改善されておらん様やな。何でも『事なかれ主義』に陥り、結果、本当に必要なのに生徒を叱ったり、問題に取り組むのに強い信念を打ち出す事が余りない様だ。まあ保護者に対しても然りで、先日の件の様に、いじめ側の親が地元有力者だったりすると、弱腰対応になったりする訳やな。」

偽!義経「それと、以前に比べ、いじめの実態も変わった様ですね。昔なら、いじめられる側の事も考え、最後の一線を越えない思考もあったのやが、最近のいじめは、それが希薄や思います。方法は悪質巧妙になる一方で、一握りのモラルも感じられないってヤツですな。個人のエテ勝手を助長して来た、戦後レジームの悪弊かも知れまへんが。」

偽!大黒「先の大戦の時も多分にそうやったらしいが、どうも我々日本人は、集団で調子をこくと、言わば『イケイケ』状態になっちまって、自制が効かなくなるってとこは、大人にもあるのは事実や。それに戦後は、祖国日本の正当な誇りさえ、否定しようとする様な風潮もあって、その悪い見本を、子供達が真似しちまってるって所はあるやろうな。」

偽!義経「まあつまり、子供達を見守る大人達が、明らかに事件レベルになった時、どこまで真摯に現実と向き合えるかが、そうした問題を片付ける鍵なんでしょうな。」

偽!大黒「まあ、一つはそんな所やろうな。要は『子は親の鏡』って事で、『子供達の問題は、即ち大人達の問題』言う事や。って所で、日付が変わってもうた。義経、弁慶んとこは、今日夕方にするか?」

偽!義経「それが良い。それがしは同意であります。ついでに、お楽しみ話も伺いたいですな。」

偽!大黒「ああ、分った。そいじゃ、今夕 申(さる)の刻に五条の橋上でどや?」

偽!義経「心得ました。」 ひとまず、解散・・・。

以下次号。本編は、フィクションであります。

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偽!大黒

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五条河原落書~その9

2012-07-08 15:51:06 | 日記・エッセイ・コラム

本日午前は、暑いなりに爽やかな梅雨の晴れ間となった当地名古屋。昼前後より雲が増え、少し怪しい空模様となっている。これは、今の我国周辺の情勢とも似た所がある様だ。

つい先日、ロシア共和国首相が、本来は我国固有領のはずの北方領土 国後(くなしり)島に出張した由だが、その時のコメントは、我々日本人の神経を逆撫でするに十分な、常軌を逸したものだった様だ。曰く

「自分の訪問に、日本人達は、酒も喉を通らない程怒っているだろう」「自国領に、自国首相が出かけて何か問題でも?」

まあ、大体こんな所である。この短い見解にも、同国の「獲ったものは還さじ」との強欲さと、先の大戦や、遠くは明治の日露戦を初めとする我国への報復志向を思わずにはいられない。憤りは勿論だが、決して性向が芳しいとは言えぬ ロシアの出方には屈さぬ不撓不屈な我々の姿勢を見せ続けなければ、北方領土問題解決への道程は閉ざされてしまう事となりかねない。

もう一つ、南方の尖閣諸島を巡る、中国大陸他の周辺国とのあり様も、形こそ違え、同様の国民的決意を要する事だろう。先に東京都が購入を表明した事を受け、野田民主党政権はようやく腰を上げ、国有化の検討を表した。随分遅きに失した感もあるが、中国大陸の罵声に退く事なく、例えば自衛隊常駐など実効支配へ向けた具体策を速やかに打ち出して頂きたい。尖閣で退く事は、終局的には沖縄奪取を目論む中国大陸に対し、侵攻の口実を与える事になりかねないからだ。そればかりではない。希少金属レア・アースが多く埋蔵されていると言われる南鳥島や、豊かな漁場にして我国の安保上重要な沖ノ鳥島、それに我国本土 山間の水源地の国家的確保など、血道を上げた消費増税以外に取り組まなければならない事共は、多くあるはずだ。税制にしても、消費増税の前に、納税者番号制の整備に見通しをつける事を、改めて強く求めたい。

この事共につき、今季の梅雨特集「五条河原落書」の人物達も、強い懸念を抱いている様だ。まずは、偽!弁慶が母堂との面会を果たすべく、紀の国へと旅立った夜の模様より。

この夜、偽!義経は、紀の国へと向かった偽!弁慶が普段行っている様に、京は加茂川沿いの見回りに出ていた。

「本当に、弁慶が嘆いていた通りやな。男女共、暗くなったと言うのに、警戒心が些かも感じられん。遅い時間まで、親子連れもで歩いておるし。大体、自転車に乗って前籠に、本来は肌身離すべからざる金銭を、無防備にポンと入れる、あの心理が分らぬ。あれでは、原付2輪ならすぐに追いつけ、奪い取るのは簡単やんか。」

「報道も悪い。犯行手口を事細かに伝え過ぎや。こんな事では、見聞している、同様に金に困った連中に、手口を教えとる様なものやんか。だから、聞いた通りに奪ったり、襲ったりしたらできた!と言う所謂模倣犯が増え、余計に治安が悪くなるのや。」

川沿いの料飲店等では、食事を終わって通りへ出た客もある。酒気が回り、周囲の者達ともめたりし易くなる風情だ。喧嘩とかも、あるいは一触即発の状況だろう。

「さてと」と偽!義経は思った。「これから猪の刻の初め辺りまでが、一番危ない時間やな。ここは俺も、ちと気を張らんとな。」と思った所で、携帯に着信が・・・。「はい。お晩です。」

偽!大黒「ワシや。お晩やのう!今夜の加茂川沿いはどや?」

偽!義経「これはこれは!お疲れ様です。現状平穏ですが、そろそろ(酒気の)1回戦目が終わりますんで、喧嘩とかに要注意って感じですな。」

偽!大黒「ワシも、雑用が終わったからのう。追ってそっちへ行こうと思う。まあ日付が変わる寸前かもやが。」

偽!義経「そうですか。大黒様がご一緒なら心強いが、まあお気をつけてお越し下さりませ。」

偽!大黒「そうやな。まあ可能なとこでって事で。所でそなたは、食事は済んだのか?」

偽!義経「ええ。まあ、夕刻早目でしたので、とりあえずは済んだ格好です。笑」

偽!大黒「そうか、分った。でな、早速やが、留守しとる弁慶の居所覗こう思うんや。異議あるか?」

偽!義経「異議ありません。必要なら、踏み込み可って、奴自身が言ってますからね。大黒様は、確か合い鍵をお持ちでしたよね。」

偽!大黒「そやそや。弁慶も承知で作ったのや。ただ、『合鍵作るぞ』と言うた時、奴は酒気が回っておったかもやが。笑」

偽!義経「ハハ酒気ですか。まあ良いでしょう。ただ、それは明晩でも良い様な気もしますね。」

偽!大黒「ああ、それでもええ。今夜はもう遅くなるやろうから、会った具合で、明晩に回しても良いな。」

偽!義経「日中のお話、楽しみにしてます。場所は、五条橋で良いですか?」

偽!大黒「それでええ。話もな。じゃ、一刻程後で。」交信終わり。

通話中、2組数名の酔客が一時睨み合いとなったが、それ以上の争いにはならなかった。

「それにしても」と偽!義経は再び思った。「弁慶の申告じゃ、1000本太刀まで後1本って事やが、果たして本当か?」

以下次号。本編は、フィクションであります。

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五条河原落書~その8

2012-07-05 23:56:42 | 日記・エッセイ・コラム

コナサン、ミンバンワ!「社会保障と税の一体改革」とは名ばかりで、消費増税案が先行する有様だが、その法案の衆院通過をさせた政権党、民主党が事実上分裂した。元代表 小沢一郎さんは、消費増税に反対の上、賛同する若手中心の議員 数十名の方々と共に、新党立ち上げへと動く様だ。不透明な政治資金の扱いを巡って起訴の最中であり、又、同じ増税でも先の震災復興向けのそれには反対しなかったので、やや矛盾を感じる方もあろうが、同氏の起訴自体が、検察審査会の手続きを経たとは言え、国策捜査の影が付き纏う所もあるので、どうか真実を語り、その上で政治面にても、信念ある言動をお願いしたい所。そうでなければ、結局は自ら立ち上げた政党を作っては壊す、「ただの壊し屋」の不良印象を拭えないであろう。年内の、衆院解散総選挙の可能性が高まり、政界再編の可能性も取り沙汰されているだけに、新党などの扱いは、慎重を期して頂きたいものである。

さて、梅雨特集読物「五条河原落書」 今回は第8話。前夜、母堂の消息と所在の情報を得て、紀の国へ向け旅立たんとする偽!弁慶を見送るべく、再び五条大橋上に立った大黒と義経の、各偽者。留守中の簡単な打ち合わせの後、いよいよ出発の時が迫る。

偽!弁慶「陛下。拙母についての、これまでのお取り計らい、改めて有り難き事と心得ます。このご挨拶が済んだら、一路向かいます。」

偽!大黒「ああ、堂々と行って来いよ。母堂とは、上洛の日取りなんかも打ち合わせて来いや。留守中は一切心配ない。時々、我々が覗いてやるからな。今日は、この後雑用なんで無理かもやが。」

偽!義経「道中つつがなきを祈る。後、10日ちょっと位かかるやろうから、真ん中辺りで、一度便りでもよこせや。お主の留守は、俺も気にしておいてやるからな。」

偽!弁慶「殿も、有り難き事にござります。お便りの件、心得ました。拙居所の事は、せいぜい宜しくお願い致します。」

と、言う所で、偽!大黒の携帯が鳴った。

偽!大黒「はい。あ、上方かよ。この後そっち行くが、姐御の方は良かったかな。うん、予定通り『さやか』ちゃんな。よしよし。コスはと・・・そーか、ミニの制服やな。何?ブレザーの用意ができたっと!良くやった!馬の刻より半日でな。脚は生はあかんで。ハイソでもルーソでもええけど、どっちか履かせよ。他の下着か?そりゃ彼女に任せるわ。後、悪戯用の筆を宜しくな。よっしゃ!全て順調や。そいじゃ、後で!」 これが、偽!大黒の「午後の雑用」の実態であった。苦笑

偽!義経「ふーん、大黒様。明るい内からお楽しみですか。所謂『昼サロ』とか言う奴ですかね。」

偽!大黒「いやいや、こりゃ特殊按摩よ。所謂『ヘルス』って奴。本番は一切なしよ。余り過剰に期待しなさんなって。苦笑」

偽!弁慶「ですが陛下、所謂本番とかがないってのが、反って興味をそそりますな。後日、拙者もご一緒してもよろしいか?」

偽!大黒「ああ、そなたの身辺が落ち着いたら、一度行ってみるか。じゃ、この辺で。ワシは、そっちの趣向だもんで、各方面よりは『変人』とか『ヘンヘン』とか呼ばれとるのは事実や。そっち系は、いつも気になってしゃあない。何故ならワシは、変人やから~、何故ならワシは、変人やから~、何故ならワシは、変人やから~・・・」そう言い残し、偽!大黒はヒラリ!と橋の欄干に飛び乗ると、次の瞬間、河原へと飛び降り、一瞬の内に姿を消した。

偽!義経「まあ『変人』は分っておるが、近道だからって、何もあんな所から行かぬでも良いに。」

偽!弁慶「恐れながら申せば、拙者には陛下が何となく 『変人』=誤、『変態』=正、と言う風に映りましたな。」

偽!義経「ハハハハ、まあ『当たらずと言えど、遠からじ』ってとこだな。俺も思ってはいたが、言葉に出すのは憚った。まあ、ここだけの話って事にしようじゃねえか。じゃ、気をつけてな。」

偽!弁慶「心得ました。殿もどうかつつがなく。」

昼前、2人の武者は、橋の東西に別れた。

以下次号。本編は、フィクションであります。

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五条河原落書~その7

2012-07-01 13:49:48 | 日記・エッセイ・コラム

7月も、拙ブログを宜しくお願いします。2012=平成24年も、早折り返し点となってしまった。余り年齢の事は話題にしたくないのが本音だが、やはり後半生とも言われる年齢ともなると、日々の時間の経過も速く感じられるものとなる様だ。「日々是好日」なる言葉がある様に、今日、そして明日からの日々を、少しでも有意義にしたいとの気持ちもあるにはあるのだが、中々に思うに任せない所多いのも事実であります。

さて、官公庁や大企業の利害を優先させたとも揶揄される、消費増税法案を衆院通過させた野田民主党政権だが、他にも芳しからぬ方針を、一方的に打ち出しているのはご存知の通り。福井県下のK電力・大飯原子力発電所の一部再開や、安全面が危惧される、在日米合衆国軍の滑走路不要な新型飛行機 MV22オスプレイ号の沖縄・普天間基地配置に道を開くなど、「国民の生活が第一」とした初めの政治姿勢は跡片もなく消え去り、自由民主党前政権の後を追って、霞が関官僚勢力や、不公正な一部財界の御用商人になり下がった感があると見るのは、俺一人ではないだろう。ここらで先月よりの読物「五条河原落書」の第7話に会話を譲る事としたいが、最早民主党に政権を担う力はなく、今後の政策方針の表明を待たずに、衆院解散総選挙にて、改めて民意を問うた方が良いのではないか、と強く思う次第である。

陽もとっぷりと暮れ、夜を迎えた馴染み処に落ち着いた例の3人、母堂の消息と居所が分り、再会の期待高まる偽!弁慶の旅の前途のつつがなきを祈り、酒気を汲み交わしての会話が続く。

偽!大黒「本当になあ。消費増税の件も、社会的に強い輩ばかりに配慮した結果になっちまったが、それ以外にも問題は多いな。福井県下の原子力発電所再開と、在日米合衆国軍の新型飛行機配備問題は、その双璧やろうな。」

偽!義経「どちらも、人命や健康にとって『危ない』って事で共通してますよね。大黒様の仰った福井の発電所は、活断層の上にあって危険や言われてるのに、民主党政府と来たら『追って安全策を講じる』などと言って、十分な審議や協議もせず、経済界のドラ声に負けて、恒久再開に踏み切ってしまった。首都の国会周辺で、数万とも十万とも言われる国民市民が、本気で抗議行動の挙に出たのはご存知ですな。」 偽!大黒も「ああ、聞いとるぞ。弁慶はどう思うや?」

偽!弁慶は応じ「あの集会、これまでの野党や労働組合主導と違って、国民市民の各位が自発的に集まり、声を上げたのが新しい所ですな。電子の呟き ツィッターや、実名での交信が原則の、フェイス・ブックとか言われる新通信手段の活躍も目立ちましたな。こうした言動が根付き、定着すれば、我国の世論も変わって行く期待が持てる思うんですが。まあ野田首相は『何か大きな音がするな』などと呑気に構えておられるが、そんな事ができるのも、あるいは今の内かもですな。」

偽!義経「それに引き換え、先日あった、主な電力企業の株主総会は、どこも相変わらずの有様でしたな。多くの株主の各位は意識を変え、原子力発電所の廃止に向かえと強く仰っているにも関わらず、会社側とそのサクラ株主は、十年一日変化のない、原子力と高コストの温存を図って、そうした意見を握り潰している。それでいて、政府主導のT電力の国有化なんかは、良い子ぶって受け入れたり。そんな手法がいつまでも通用するはずがない事を、もう良い加減に気がつかんといかん所ですが。」

偽!大黒「それは、沖縄の在日米軍基地への新型飛行機配置の問題にも表われておるな。新輸送機 MV22オスプレイ号は、元々基本構造に無理があって、これまでにも各国にて大事故を生じているそうや。我国にての配置先となる沖縄・普天間は、そなた達も知っての通りの住宅地。一朝事ありゃ、タダでは済まんのは、アホや四足でも分る事や。まあ、最初の搬入が山口・岩国になった事と、安全策の確立まで試験飛行を自粛させたのは、一応の成果やろうが。」

偽!弁慶「その不安、拙者も無関係ではなさそうですな。拙母は紀の国にて健在なるも、その次期飛行機の試験飛行は、紀の国上空にても実施予定だそうじゃないですか。」

偽!大黒「そうなんよな~。そなたの母堂のおわす所は、南紀の白浜温泉郷の近所。あの上空まで試験飛行域とは、ワシもつい先日知った所やで。」

偽!義経「弁慶の母堂の居所の上が試験飛行域ってのも遺憾だが、他にも我国の何カ所かの領空にて、試験の予定がある様だ。何とか人口の多い所を避けさせるとかの対応が是非とも必要ですな。」

偽!弁慶「それ以前に陛下、殿、そんな安全面も疑わしい危険な代物を核兵器同様、我国に初めから持ち込ませぬ様にするのが肝要かと心得ます。現に沖縄県内の各自治体よりは、強い反対意見続出ですからな。」

偽!大黒「それ大事。そればかりやないで。我航空自衛隊の次期主力機材の選定にしても、過分に米合衆国メーカーに配慮する余り、高過ぎる買い物をさせられているとの批判が強いのや。まあ、これは燃料原油にしても同じだが。欧州の戦闘機 ユーロ・ファイターなんかは相当に買い得感があったそうやんか。いつまでも対米ベッタリでいるとそうなっちまう訳よ。まあそなた達は分ってくれてる思うけどな。」

偽!義経「大体、20世紀後半の我国を絶対的に支配した、戦後レジーム自体が過分に米合衆国寄りですよ。この大元の仕組みを根底から作り変えないと、祖国日本の21世紀以降の展望は見えて来ないでしょう。」

偽!弁慶「殿に激しく同意です。本当にまあ、先の震災復興と消費の両増税も、前世期末の放漫財政がなければ避けられた訳だし、普段より全国にて節電が徹底しておれば、原子力発電所の再開だって、恒久的なそれは避けられると思いますよ。夏場とかの当面は必要としても。まあ原発の件は、未来に核兵器開発の可能性を残そうとする策謀や、との話も聞いておりますが。」

偽!大黒「それも有りかもな。さてさて、意見もひとしきり出た所で、一つ区切りにしようかな。弁慶は、明日午前紀の国へ向け出発やな。まあせいぜい見送ってやるわ。大体どや?10日もありゃ一応戻れるやろ。母上が、上洛される日程は別としても。」

偽!弁慶「左様ですな。大体仰る日数で、往来可能と心得ます。陛下には、此度は母の事でお骨折り下さり、誠有り難き事と心得ます。」(敬礼)

偽!義経「それがしも、良き事と心得ます。まあ弁慶、せいぜい気をつけて行って来たれ。後、心地良いからと言って、あちらに居付くなよ!」

偽!弁慶「ああ、何々。殿、その点は大丈夫ですよ。拙者は、必ず戻ります。それと、拙母が京に出る事となれば、その日程は、改めて相談させて下さいませ。」

偽!大黒「その所は心配無用や!とに角餓鬼時分に別れて以来やろ。母堂に元気なとこ見せて来たれや!じゃ、又明朝な。」

偽!義経+弁慶「心得ました。有難うございます!」 

以下次号。本編は、フィクションであります。

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