Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

五条河原落書~その9

2012-07-08 15:51:06 | 日記・エッセイ・コラム

本日午前は、暑いなりに爽やかな梅雨の晴れ間となった当地名古屋。昼前後より雲が増え、少し怪しい空模様となっている。これは、今の我国周辺の情勢とも似た所がある様だ。

つい先日、ロシア共和国首相が、本来は我国固有領のはずの北方領土 国後(くなしり)島に出張した由だが、その時のコメントは、我々日本人の神経を逆撫でするに十分な、常軌を逸したものだった様だ。曰く

「自分の訪問に、日本人達は、酒も喉を通らない程怒っているだろう」「自国領に、自国首相が出かけて何か問題でも?」

まあ、大体こんな所である。この短い見解にも、同国の「獲ったものは還さじ」との強欲さと、先の大戦や、遠くは明治の日露戦を初めとする我国への報復志向を思わずにはいられない。憤りは勿論だが、決して性向が芳しいとは言えぬ ロシアの出方には屈さぬ不撓不屈な我々の姿勢を見せ続けなければ、北方領土問題解決への道程は閉ざされてしまう事となりかねない。

もう一つ、南方の尖閣諸島を巡る、中国大陸他の周辺国とのあり様も、形こそ違え、同様の国民的決意を要する事だろう。先に東京都が購入を表明した事を受け、野田民主党政権はようやく腰を上げ、国有化の検討を表した。随分遅きに失した感もあるが、中国大陸の罵声に退く事なく、例えば自衛隊常駐など実効支配へ向けた具体策を速やかに打ち出して頂きたい。尖閣で退く事は、終局的には沖縄奪取を目論む中国大陸に対し、侵攻の口実を与える事になりかねないからだ。そればかりではない。希少金属レア・アースが多く埋蔵されていると言われる南鳥島や、豊かな漁場にして我国の安保上重要な沖ノ鳥島、それに我国本土 山間の水源地の国家的確保など、血道を上げた消費増税以外に取り組まなければならない事共は、多くあるはずだ。税制にしても、消費増税の前に、納税者番号制の整備に見通しをつける事を、改めて強く求めたい。

この事共につき、今季の梅雨特集「五条河原落書」の人物達も、強い懸念を抱いている様だ。まずは、偽!弁慶が母堂との面会を果たすべく、紀の国へと旅立った夜の模様より。

この夜、偽!義経は、紀の国へと向かった偽!弁慶が普段行っている様に、京は加茂川沿いの見回りに出ていた。

「本当に、弁慶が嘆いていた通りやな。男女共、暗くなったと言うのに、警戒心が些かも感じられん。遅い時間まで、親子連れもで歩いておるし。大体、自転車に乗って前籠に、本来は肌身離すべからざる金銭を、無防備にポンと入れる、あの心理が分らぬ。あれでは、原付2輪ならすぐに追いつけ、奪い取るのは簡単やんか。」

「報道も悪い。犯行手口を事細かに伝え過ぎや。こんな事では、見聞している、同様に金に困った連中に、手口を教えとる様なものやんか。だから、聞いた通りに奪ったり、襲ったりしたらできた!と言う所謂模倣犯が増え、余計に治安が悪くなるのや。」

川沿いの料飲店等では、食事を終わって通りへ出た客もある。酒気が回り、周囲の者達ともめたりし易くなる風情だ。喧嘩とかも、あるいは一触即発の状況だろう。

「さてと」と偽!義経は思った。「これから猪の刻の初め辺りまでが、一番危ない時間やな。ここは俺も、ちと気を張らんとな。」と思った所で、携帯に着信が・・・。「はい。お晩です。」

偽!大黒「ワシや。お晩やのう!今夜の加茂川沿いはどや?」

偽!義経「これはこれは!お疲れ様です。現状平穏ですが、そろそろ(酒気の)1回戦目が終わりますんで、喧嘩とかに要注意って感じですな。」

偽!大黒「ワシも、雑用が終わったからのう。追ってそっちへ行こうと思う。まあ日付が変わる寸前かもやが。」

偽!義経「そうですか。大黒様がご一緒なら心強いが、まあお気をつけてお越し下さりませ。」

偽!大黒「そうやな。まあ可能なとこでって事で。所でそなたは、食事は済んだのか?」

偽!義経「ええ。まあ、夕刻早目でしたので、とりあえずは済んだ格好です。笑」

偽!大黒「そうか、分った。でな、早速やが、留守しとる弁慶の居所覗こう思うんや。異議あるか?」

偽!義経「異議ありません。必要なら、踏み込み可って、奴自身が言ってますからね。大黒様は、確か合い鍵をお持ちでしたよね。」

偽!大黒「そやそや。弁慶も承知で作ったのや。ただ、『合鍵作るぞ』と言うた時、奴は酒気が回っておったかもやが。笑」

偽!義経「ハハ酒気ですか。まあ良いでしょう。ただ、それは明晩でも良い様な気もしますね。」

偽!大黒「ああ、それでもええ。今夜はもう遅くなるやろうから、会った具合で、明晩に回しても良いな。」

偽!義経「日中のお話、楽しみにしてます。場所は、五条橋で良いですか?」

偽!大黒「それでええ。話もな。じゃ、一刻程後で。」交信終わり。

通話中、2組数名の酔客が一時睨み合いとなったが、それ以上の争いにはならなかった。

「それにしても」と偽!義経は再び思った。「弁慶の申告じゃ、1000本太刀まで後1本って事やが、果たして本当か?」

以下次号。本編は、フィクションであります。

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コメント (2)
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