日付を跨ぐかもだが、昨 5/14日中は 老親の分も含めて馴染みのスーパーへ買い物に出た。その折、原産国複数が大水害に見舞われた為 作況の著しい不良が伝えられるオレンジの所謂「おつとめ品」にお目にかかったので、良さげな所を迷わず買った次第。
品薄に伴う大幅値上げはこれからだろう。他の農産物もそうだろうが、もうこれまでの様な安値では入手できぬかも知れず、こうした価格の動向には ある程度でも関心を持とうとも思ったものだ。
此度のオレンジ値上がりの主因は、南米ブラジル国と米合衆国・フロリダ州の二大産地が見舞われた大水害に伴うものの様だが、勿論我国も例外とは参らない。
特にシーズン後半に大雨を生じがちな 梅雨の時季を来月に控え、地震など他の災害と共に 一定でも見舞われた時の備えは必要だろう。その一つが防災気象情報だが、ネット分を含め 色んな情報が乱立気味で、放置すれば混乱から思わぬ被害を生じる可能性も捨てきれないというのだ。以下 同日の共同通信ネット記事を引用して、みて参る事に。
「乱立の『防災気象情報』見直し 有識者検討会が取りまとめ」
災害が発生する危険性を伝える「防災気象情報」が乱立している状況を見直す 気象庁と国土交通省の有識者検討会 (座長、矢守克也・京都大教授)は 5/14、大雨警報や土砂災害に関する情報について、住民避難の目安を 5段階で示す 大雨・洪水警報レベルを併記した「レベル 5土砂災害特別警報」などとする案をまとめた。
最終的な名称案は、委員から出た意見を踏まえて 座長一任とした。
災害の激甚(げきじん)化や技術の進展で気象情報の種類が増えた一方、数が多く 名称も分かりにくいとの問題が指摘されていた。検討会は シンプルで分かりやすい発信を目指して 2022=令和 4年 1月から、防災の専門家や報道機関の関係者らが改善策を話し合ってきた。取りまとめられた内容で実際の運用が始まるのは、周知期間を経て再来年(2026=令和 8年)以降になる見通し。
この日の会合では、現行の大雨警報(土砂災害)や 河川の氾濫(はんらん)に関する情報などを整理し、災害種別と警戒レベルを併記する名称とする案をまとめた。災害の具体的な表記などの細部について 委員から異論が出たため、座長が意見を集約して最終案をまとめる。(引用ここまで)
避難を要する 緊迫した災害の状況下での 情報の乱立や錯綜が芳しくないのは論を待たないだろう。それが原因で、時に思わぬ人的被害を生じる可能性もあろう。そうした不良な所を、平時の内に摘み取り 災害やそれに伴う弊害から国民市民の「命の安全と財産など」を守るのが、気象庁と国交省の一大責務だろう。
報道各社にしても、緊迫する状況下でも正確な情報の発信が大きな責務。そこから、報道関係各位による防災気象情報の表現のあり方への一定関与は涼とする者だ。ただ そうである以上は、実際に災害に見舞われ 避難の選択を余儀なくされる方々の視点に寄り添った、より安全度の高い発信ができる努力を願いたい。その事が、各社局のレベル・アップにも繋がる事だろう。尤も 普段から煽情記事ばかり垂れ流している三流メディアは論外だろうが。
冒頭の続きで恐縮だが、今日などは早くも紫陽花(あじさい)の一部が開花に入っていた。今週は概ね晴天の様だが、鬱陶しくも夏場の水分確保に不可欠な 雨がちの時季も近い様だ。防災気象情報の発信改善に携わる関係省庁と、報道関係各位の動向に引き続き注目すると共に、我々自身の問題としても向き合えればとも思う次第。
今回画像は、昨日午前に JR名古屋駅北詰めにて目撃の、首都圏へ向かう 東海道本線上り臨時貨物便の様子を。連なる油槽車の積荷の有無は不明。或いは、普段から長野県方面への石油輸送がある JR中央本線の災害不通時に備えての迂回試験かも知れません。