浜田屋遼太

世の中のために何の役にも立たないブログ  お暇なお方は是非どうぞ(^^♪

幸せの黄色い親子丼

2013-06-20 | B級グルメ
JR宍道駅前、こわた食堂の親子丼550円。



親子丼というと、急に気が緩むってことありませんか。

たとえばカツ丼だと少し身構える。

いい肉使ってんだろな、ちゃんとしもの出せよ、と意気込む。

天丼も同様。

海老、貧相じゃないだろな、手を抜くなよ、と肩をいからす。

ところが親子丼だと急に肩から力が抜ける。

心静かに親子丼が到着するのを待っている。

何故か?


カツ丼の場合だと肉の厚みはどうか、何切れに切ってあるか、とじてある卵の火加減はどうか。

それらを点検したあと頂く。

天丼だと海老の大きさ太さ、揚がり具合を点検したりする人もいる。

自分の流儀に合わせて海老天と穴子天の位置を入れ替えたりする人もいる。

ところが親子丼の場合はこの点検整備ができない。

すでにもう、どこもかしこもちゃんと整備されている。

それに親子丼の場合正面がない。

ないというか判然としない。

カツ丼なら、カツの幅が広い方を左にして正面。

天丼なら海老のアタマを左にした手前が正面。

親子丼の場合は正面が判然としないから、身構えたり意気込んだりしても意味がない。

親子丼が目の前に置かれたら、いきなりほじり始めるしかない。

全体がグズグズになってるから、どの辺が主役でどこまでが脇役かハッキリしないまま食べ終わるのが親子丼の良さなんだと思う。


最近の親子丼の傾向として、具の液状化現象がある。

丼を左に傾けると具が左にゆあーん、右に傾けるとゆよーんとユルユル状態のものが多い。

したがって丼の底のほうまでユルユルの汁がゴハンにしみわたっている。

丼物の魅力は、最後のかっこみ食いでクライマックスを迎える。

最後の一口となったユルユルゴハンを、丼のフチへ口を持っていき、いよいよ最後だけんね…といいきかせ、丼の底を一挙に高く上げると…


あぁ、親子丼の黄色い幸せでしたとさ(*´∀`*)



コメント (2)
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