我々日本人はカラシに何を求めているのだろうか。
日本のほとんどの家庭では、そのときに備えてカラシを用意している。
そのときとはどういうときかというと、たとえばトンカツ。
トンカツには必ずといっていいほどカラシをつけて食べる。
串カツにもカラシ。
揚げたての串カツの先っちょに「これぐらいかな」
なんて大豆粒ほどのカラシを塗りつけて食べる。
「う~ん、きたきた、鼻にツーンときた」
なんて喜んでる人は多い。
納豆にもカラシ必携だぞ。
おでんだってそうだ。
おでんを盛った小皿のフチにカラシをちょっぴりと塗りつける。
昔は粉末から溶くカラシ
シュウマイにもカラシ。
冷やし中華にもカラシ、これがまたピッタリ合うんだよなぁ。
冷やし中華の皿にたまっているツユにカラシを箸の先でちょびっと混ぜ、そのところに麺をよーく絡ませ、紅ショウガもちょっと絡ませてズズーとすすりこむ。
ちょっと間をおいて鼻にツーンときたときの嬉しさ、美味しさ。
堪えられません
よく考えてみると、カラシの出番は他にまだまだたくさんある。
シュウマイ、春巻き、サンドイッチ、カラシれんこん‥
こうしてみると、多くの日本人が鼻ツンを熱望してることがわかる。
誰もが鼻ツンを望んでいるのだ。