短縮語というジャンルがある。
コンビニエンスストアはコンビニ。
コンビニが日本に入ってきた当初は、コンストと表現する人も多数いたが、それが次第に統一されていってコンビニになった。
現代人は忙しいせいか、長ったらしい単語をとかく短縮したがる。
そして短縮に成功すると、なぜか快感を覚える。
便利になった、使い心地が良くなった、ということが嬉しいのだ。
特に食べ物にその傾向が強い。
「ツナマヨ」
読んですぐに内容が頭に浮かぶ。
よく考えてみると「ツナマヨ」の実態は、「ツナマヨネーズドレッシング」のことであり、長大な単語を略して儲けたような気分になる。
「ポテサラ」も実にうまく略している。
ポテトのトと、サラダのダを略しているだけだが、好感度が高い。
立派な短縮語なのに、短縮語だと気がつかないで使っている、短縮語がある。
「カツ丼」がそう。
トンカツの「トン」を略している。
だけどその実態は「トンカツ卵とじ丼」であるから、「卵とじ」も略されている。
ちゃんと居るのに居ないことにされた「卵とじ」は無念であろう。
チョコレートの「レート」は今はもう無視されて「チョコ」が主流。
義理チョコ、手作りチョコ、板チョコ。
「チョコレート」と全体を余さず残りなく言う人は少なくなった。
「レート」は切りたいときはいつでも切れる非正規社員扱いになっている。
これは食べ物ではないが「トイレットペーパー」などは毎日使う日用品なので、口にする頻度は極めて高いのだが、その都度「トイレットペーパー」と長々と唱えている。
「トレぺー」ならラクなのに、なぜかそうならない不思議。
世の中が混乱してくると、真っ先に買い占められるのが「トイレットペーパー」というのも不思議。
国民にマスクを配給したり、非課税の家庭に現金30万円給付などと言う国家の指導者の言動が、混乱に拍車をかける。
出口が見えないトンネルだが、やがて必ず出口はある。
昨年植えたパセリが一冬超して、また成長してきた。
地上5センチの世界
ただの添え物、洋食の飾り物みたいですが、実は栄養満点の野菜なんですよね。
こんなささやかなことが嬉しい今日この頃である。