はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

『歓びを歌にのせて』(スウェーデン、2004)

2006年01月25日 | 映画(2005-06年公開)

前売りチケットより

AOLの会員でないと、記事本文内に貼り付けた
スレッドのアドレスに直接ジャンプできないことを
最近知りました。
一応、この画面左にある<カテゴリー>内のBBS
”なんでもフリートーク”にそのスレッドが存在し、
そこをクリックすればジャンプできるのですが、
なにぶん投稿数が多いので、その中から
目当ての文を探すのも結構面倒なようです。
その不便を解消するために、特にこれは!という
映画の感想はこちらに直接アップすることにします。
【感想】
スウェーデン映画。2005年に米アカデミー賞
外国語映画賞他にもノミネートされた珠玉作。
惜しくも、その受賞はスペインの「海を飛ぶ夢」に
譲りましたが、この作品も見終わった後、
心にしみじみとした感動が広がる作品です。
舞台はスウェーデンのとある田舎町。
教会の聖歌隊メンバーと、
病を得て故郷であるその田舎町に戻った
高名な指揮者との交流を綴った物語です。

この作品では、音楽の持つ力に改めて驚かされます。
”歌を歌う”ことは、自分自身が楽器になること
(歌うことはまた思わぬ副産物を生み・・・真冬の厚い
氷のようにガチガチに固まった人の心を解き放つ。
心の底の澱を吐き出すきっかけを与えるのです。
そこから起きる波紋が興味深い)。

その楽器の自分が、他者と共鳴しあうのが”合唱”。
”共鳴”に至るまでにはさまざまな葛藤がある。
メンバー間で、メンバーとその家族の間で、
そしてメンバー個々人の内面で。
主となる登場人物はいますが、
聖歌隊メンバーそれぞれにも見せ場があり、
その意味では群像劇とも言え、
登場人物の誰かに自分を重ねて見たり・・・
結末にもヨーロッパ映画(って、括りが大雑把だけど)
らしい余韻があり、
「人の幸福って何なんだろう」と考えさせられました。
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