はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

関西旅行はおいしい&楽しい(5)

2007年05月27日 | 関西を楽しもう♪
 
↑なんばグランド花月の5月プログラムの出演者一覧(左)と6月プログラムの表紙

 前述のように、都内の演芸場や落語の独演会には、これまで何度も足を運んだことがある。しかも大阪には何度も来ていながら、関西のお笑いの殿堂・吉本なんばグランド花月に行くのは今回が初めてだった。今回はGW特別興行ということで通常よりも2階席は1000円も割高である。因みに都内の演芸場の寄席は4時間近いプログラムで、観覧料金は3000円前後。よしもとNGKの3時間弱で通常でも3500円という観覧料はかなりの割高感が否めない。お金にはシビアなはずの関西人は、果たして”定価”で見ているのだろうか?それとも地元ならではの裏技を使って割安に見ているのだろうか?この点が私としては不思議でならない。まあ、そんなケチな疑問はさておき、今回の吉本NGK初体験について…

 私達家族は、18:45からの公演を見た。チケットは予め”よしもとじゃんじゃんネット”で予約済み。公演当日、建物1階入り口付近(向かって右端)の発券マシンに、予約時に使用したクレジットカードを差し込むだけでチケットは発券される。入り口に立つスタッフの案内に従ってチケットをもぎってもらい、2階席の私達はエスカレーターで2階へ。この辺りのことは、少し舞い上がってしまって記憶が定かではない(^_^;)。館内ではたこ焼きならぬイカ焼きの売り子嬢の元気な声が響き渡っていた。

 「大阪名物、イカ焼きはいかがですかぁ~」300円だったかな?試みにひとつだけ買ってみた。二つ折りになった厚手のクレープ様生地の中にイカが少々。軽めにソースがかかっている。味はまあまあ。ボリュームはやや物足りない。あっという間に家族3人の胃袋に納まった。夕食は帰りに梅田の地下街でお好み焼きを食べようと決めていたので、売店ではお菓子とペットボトル入りのお茶を買った。周りを見渡すと、仕出し弁当を食べている人が多い。上野の鈴本演芸場だと、前の席の背面に折り畳み式のミニテーブルがついていて、その上に飲み物や食べ物を置くことができるが、吉本の座席は手狭な上にそういう物は付いていないから少し不便かな。まあ、サッサと食べてしまえば良い話ではあるが、せめてドリンクホルダーは欲しいところ(笑)。

なんとオリジナルのお茶まである。ホンマ商売上手でんなあ…  

 まず自分の座席を確認してからトイレへ(最後尾だったので、これは簡単だった)。席に戻るとほぼ満席の状態。この日座席チケットは完売で立ち見も出たらしい。どうやら立ち見が許されるのは1階だけのようだ。当初2階にいた立ち見らしき家族連れは、係員に促されて1階へと降りて行った。いよいよ開演時間、場内が暗くなった。聞き覚えのあるとぼけたメロディが響き渡る。吉本新喜劇の幕開けだ。

 舞台は京都の名旅館の前庭。名物女将の登場。続いて常連客の会社社長が妻子と秘書を引き連れ登場。応対する番頭ら。”お約束”の台詞、ポーズ、仕草に会場がドッと沸く。しかし当の私はしばらく早口の関西弁について行けない。場内の”笑い”について行けない。子供の頃、土曜の午後はテレビで吉本新喜劇を見ていた記憶がある。しかし関東に住んで20年余り。新喜劇から遠ざかって久しい。関東の出身者に聞いたら、新喜劇のテレビ放映は西日本のみで、関東ではなかったそうだ。関東育ちの高校生の息子は当然、新喜劇は初体験。早口の関西弁が理解できずに、キョトンとした表情をしている。テレビで、関東進出の吉本の芸人は多く目にはしていても、新喜劇はまた独特の台詞回し、雰囲気で、馴染みの顔もいない。戸惑うのも無理はない。

 昨年の3月に母子二人でロンドンに行った時もそうだった。出発1カ月前に日本でTicketmasterというサイトを利用してウエストエンドで上演中のミュージカル『マンマ・ミーア』を予約したら、なんと前から二番目の真ん中に近い席が取れた。すぐ近くに指揮者がおり、舞台真下のオーケストラボックスの様子も見える位置だ。舞台上で歌い踊る出演者の汗や唾が飛んでくるような、そして時々出演者と目も合うような近接した位置。演目は私が高校時代に慣れ親しんだABBAのヒット曲のオンパレードなので私は歌詞の意味が理解できたが、英語を学び始めてまだ3年の、ABBAのAの字も知らない息子はやはり戸惑いぎみで、笑えるシーンにも笑えなかった。物語も佳境に入って舞台も客席も大盛り上がりのところでさすがに神妙な顔つきの息子は目立ったようで、舞台の出演俳優のひとりが、息子をマジマジと見つめていた。「ごめんなさい。英語のわからない息子を付き合わせたのは私なんです(__;)」息子には気の毒なことをしたと思う。しかし後日、言葉の分からない息子でも十分楽しめる「STOMP」で、この埋め合わせはしたつもりである(..;)。

 "STOMP"は"ドルビー"のCMでお馴染み 

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