はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

かつては権力者に独占されていた高層建築

2007年05月26日 | 関西を楽しもう♪
かつて権力の象徴であった… 

関西旅行はおいしい&楽しい(3)に関連して

【追記】
 5月26日付の日経プラス1紙の「都心の高層ビルの屋上活用」に関する記事の中で、興味深い記述があった。
 
 江戸時代までの民衆は、お城のような高い建物から周囲を見渡すことができなかった。高層建築に上れるのは権力者だけ。明治時代に入り、飲食店が屋根の上にやぐらのような物見台を造って客寄せし人気を集めたのは「上に行きたいという民衆の欲望にマッチしたから」と見る。(大阪市立大学都市研究プラザ教授の橋爪紳也氏)

 現代は1000円前後の観覧料を支払えば誰でも展望室などの高い場所から街を俯瞰できる。さらに近年はタワーマンションが各地に誕生し、高層階を買うとなればそれなりの分譲価格ではあるが、かつてほどの高値の花でもない。もはや塔や高層建築は、イコール権力の象徴ではなくなってしまったと言える。しかし人の欲望(特に他者よりも優位に立ちたいという思い)は際限がないから、現代の権力者(一国の王でなくても巨万の富を得た成功者は、ある意味権力を手中に収めたと言えるだろうか?)は宇宙を目指す。そうして庶民をまた突き放すのである。
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