それほど広くない面積に多くの国々がひしめき合うヨーロッパで、相互協力を目的に誕生した欧州連合(EU、加盟国27か国、1993年設立、その前身として1967年7月1日設立の欧州共同体ECがあった)。
彼らがさまざまな場面で、グループとしての意思決定を内外に示すのを、羨望の眼差しで見て来た。
中小国が単独で大国に対峙するのは難しい。しかし、絵本の「スイミー」のように小さな魚🐟達が一致協力して集団を形成すれば、大国に対抗出来る可能性はある。それを実際に体現して見せたのがEUだ。
アフリカにもアフリカ大陸の55の国と地域が加盟する、世界最大級の地域連合アフリカ連合(AU)がある。
アジアにも2017年に設立50周年を迎えた東南アジア諸国連合(ASEAN、1967年8月8日設立)があるが、参加国はアジアの一部の地域に限られ、10か国にとどまっている。しかし、今後世界で最も経済成長が期待される地域の連合体である。
日本はそのASEANとは「40年間にわたりアジア地域の平和と安定、発展と繁栄のために協力関係を築いてきた。また、ビジネスパートナーとしても密接な関係を築いてきた。」(外務省HPより引用)それだけでなく「共同体の強化に向けたASEANの努力を全面的に支援している。」(同、外務省HP)
✳︎ASEAN加盟国:タイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、マレーシア(以上5か国が設立)、カンボジア、ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス
最近の中国の海洋進出を巡っての、日本を含めた周辺諸国との軋轢を見るにつけ、私は日本がイニシアチブを取って、もっと広い枠組みでアジア圏全体の共同体を作れば良いのにと思っている。
さもなくば、日本はいつまでも米国追従と言うか、隷属体制からは逃れられず、自律的な国家運営は望めない。しかも最近の大統領選を巡るゴタゴタを見ても分かるように、米国の大国としての弱体化は著しい(別に米国との関係を断ち切れとは言っていません。もっと身近な国との関係を深めようと言うことです)。
ただし、アジア諸国は華僑の進出が旧来から目覚ましく、彼らが各国の経済を牛耳っている事実も否めない一大中華圏でもある。
だから、中国とのあからさまな対立構図を作るのではなく、現在の中国の「有無を言わさぬ強引なやり方」を止める為に、対等な立場で交渉のテーブルに着けるような体制作りが必要なのだと思う。EUが米国や中国やロシアに対して行っているように。
確実に衰退しつつある日本が、今後アジアのリーダーとしての地位を得られることがないにしても(って、悲観的過ぎる?😅)「アジア連合」成立の立役者にはなれる余力、可能性は残っているのではないか?
日本と言う狭い枠組みの中で右往左往、一喜一憂せずに、もっと広い、アジアの一員としての立場・視座で、自国の維持、発展を考える政治家や官僚や実業家はいないのかな?
40年以上前にはASEANとの積極的な協力関係を訴える「ASEAN構想」をぶち上げた、鈴木善幸さんと言う政治家もいらしたんですけどね(一度、お目にかかったことがあります。私のような若輩者にも「ありがとう」と頭を下げられる謙虚な方でした)。
…と、布団に寝転がりながら考えてみた😅。
(了)
EUの前身のEC設立とASEAN設立は同じ1967年で、ECがASEANより約1か月早かったんですね。
まだ貧しかったはずのASEAN諸国で、地域連合の話が出たのが凄いなと思います。言い出しっぺは誰なんだろう?
自分達の弱さを自覚して徒党を組むのは賢い選択だと思います。
欧州は確かに老いた地域で、イタリアを筆頭に過去の遺産で生きながらえている国も少なくないのかもしれません。
国も人間と同じで年を取る。
サミットを開催している先進国だって殆どが衰退期に入っています。
主役交代は自然の摂理なのかも。
大国は国土面積が広く、天然資源にも恵まれ、人材にも事欠かない。十分恵まれているくせに、その覇権欲は尽きることを知らず、周辺国を侵略することを当然だと思っている。
嫌いですわ😠。
日本は最初からシステムを立ち上げるのは不得手だけど、ブラッシュアップするのは得意な国だと思うんですけどね。
アジア連合の音頭取りすれば良いのにと思います。
ところで、インドが中国並みに豊かになったら、世界的な食糧危機が本格化しそうですね😨。
足を怪我してから、殆どの家事から解放され😅、外出もできずに引きこもり状態なので、勉強がてら本や新聞やネットで調べながら、興味のある事柄についてブログ記事を書いています。
うろ覚えでサクサク書いて、改めて調べたら間違っていた箇所はこっそり訂正しています😅。
たまたま新聞広告で見つけて36歳で社会人入学した大学では美術史を専攻したので、それが専門と言えば専門ですが、子どもの頃から興味があったのは世界の地理や歴史や政治経済なので、そのあたりの本を普段はよく読んでいます。
美術の世界って、覗いてみたら有産階級の世界で、全ての人に開かれた世界ではないんだなと、少し幻滅しました。でも、美術館や作品自体は好きなので時々見に行きます。映画は子どもの頃から身近な存在で、今でも大好きです👍
鈴木善幸さんとは、鈴木さんが首相時代に仕事関係でお会いしました。
私も今日は久しぶりに寝転んでテレビです
鈴木善幸さん 総理だった御方ですよね
教養に富んでる直近ブログ連載に脱帽です
コメントする学がなくてすみません
出会えてよかったです
足🦵お大事にしてください