英国のテレビドラマを見ていると、しばしば登場人物が新聞のクロスワードを熱心に解いているシーンがある。
ネットで検索しただけでも、英国人のクロスワード好きに言及するコラムは幾つもあって、それらによれば、英国では高級紙から大衆紙、果ては駅で配られるフリーペーパーに至るまで、毎日クロスワード・パズルが掲載されているそうだ。
掲載紙によってパズルの難易度にも差があり、中でも高級紙『タイムズ』のパズルは難解なことで有名で、それを解けたら周囲から一目を置かれるらしい。
斯くして英国人は日々クロスワード・パズルで、「教養と見識のバロメータ」である自身の「語彙力」を鍛えているという。確かに「語彙力」の有る無しは、話し手の知的レベルを測る世界共通の指標には違いない。
タイトル写真は『日本経済新聞』日曜版に毎週掲載されているクロスワード・パズル。
これがとんでもなく難しい😓(←私にとって?)当然ジャンルも多岐に渡り、頼みの綱(笑)のネット検索でも、なかなか見つけられない解もたまにある。例えば、こんな感じ。
「主として漢方の薬種を細粉にする器具」(3文字)
「ニワトリのレグホン種はこの付近が原産地である、イタリアの都市」(4文字)
「江戸時代、願人(がんにん)坊主が大道で演じた、「かっぽれ」の前身である踊り」(3文字)
これらのヒントで、全問、即答できる人、凄いと思う。私はネット検索を頼りに解く😅。
直ぐに解けるモノもあるにはあるけれど、全問易々と解けるとは言い難い。毎回、自分の無知・不勉強を突きつけられる難問パズルだ。
ただし、最近のテレビのクイズ番組(「東大王」等)を見て思うのは、オンライン上に百科事典が存在しているに等しい現代の情報化社会にあって、「知識を個人で蓄えることの価値」は相対的に下がっているのだろうなと。
今の世の中が求めているのは単なる物知りではなく(博覧強記レベルまで行けば話はまた別)、自身が持っている知識や情報を使って、社会にとって、いかに新しい価値ある何かを創造できるかが評価される時代になっている。と言うより、その評価値がより強化された時代か?
その“価値ある何かを創造すること”は、そう誰にでも簡単にできるものではない。それは今も昔も「天才たち」の「仕業(しわざ)」なのだ。
ところでパズル繋がりで話をもうひとつ。足を骨折して時間ができたので、夫にある程度、頭の体操になりそうな上級レベルの「数独」の本を買って来てと頼んだら、あろうことか「超難問」レベルを購入して来た。確かに暇潰しにはなりそうだ😅。
【祖母親バカのおまけ】
息子夫婦が結婚5年目にして漸く授かった初子。私達夫婦にとっては初孫☺️。生後100日を過ぎて、親とのコミュニケーションを楽しめるようになり、表情豊かに、笑顔も増えました☺️。
(了)