外国で認可になっているが日本ではなっておらず手に入りにくい抗癌剤などがあると、個人輸入までするひとがいる。藁にもすがるという気持ちは痛いほど分かるが、必ずしも効果があるとは限らない。また新薬と言われると飛びつく場合もあるが、ご同様。比較的最近、大腸癌に対する抗癌剤として日本でも認可になった薬があったが、当然効く人もいれば効かない人もいる。有効率はこれまでの治療と大差はなさそうである。この薬も認可前に私費で使用した人は少なくなかったらしい。しかし新しいものがいいとは限らないのは世の常である。
比較的新しい検査法としてPETがある。癌細胞が正常細胞より多くのブドウ糖をエネルギー源として取り込むことを利用して、癌細胞のある場所を見つけ出すというものである。一回の検査で全身が検査できるところがうりの一つである。
しかし実際の画像を見ると、これで本当に早期の癌が見つかるのか。胃癌や、大腸癌のうち、内視鏡だけで治療がすむような本当に早期の癌が見つかるのかという疑問を強く持っていた。
「PETを受けて異常が無かったから安心。」といっている人がいたが、そう思わせているとしたら、そのPET検診を行った施設は大きな責任があると思う。PETで分かる異常が無かっただけなのだということをきちっと説明する必要がある。
このたびがんセンターの調査で、PET検診をしても、がんの85%を見落としている可能性が指摘された。がんセンターなので他の検査での発見能力が高いため、PETにとっては通常より若干きついデータとなっている可能性はあるが、PETが得意とするといわれている、甲状腺癌なども含めてのデータであり、PETが決して完全な検査では無いことは明らかである。
私は、現時点でのPETは早期癌検診に利用するのではなく、1)ある程度の大きさの癌の有無を調べる、2)再発の有無を調べる、というあたりで利用するのが良いのではないかと思っている。
比較的新しい検査法としてPETがある。癌細胞が正常細胞より多くのブドウ糖をエネルギー源として取り込むことを利用して、癌細胞のある場所を見つけ出すというものである。一回の検査で全身が検査できるところがうりの一つである。
しかし実際の画像を見ると、これで本当に早期の癌が見つかるのか。胃癌や、大腸癌のうち、内視鏡だけで治療がすむような本当に早期の癌が見つかるのかという疑問を強く持っていた。
「PETを受けて異常が無かったから安心。」といっている人がいたが、そう思わせているとしたら、そのPET検診を行った施設は大きな責任があると思う。PETで分かる異常が無かっただけなのだということをきちっと説明する必要がある。
このたびがんセンターの調査で、PET検診をしても、がんの85%を見落としている可能性が指摘された。がんセンターなので他の検査での発見能力が高いため、PETにとっては通常より若干きついデータとなっている可能性はあるが、PETが得意とするといわれている、甲状腺癌なども含めてのデータであり、PETが決して完全な検査では無いことは明らかである。
私は、現時点でのPETは早期癌検診に利用するのではなく、1)ある程度の大きさの癌の有無を調べる、2)再発の有無を調べる、というあたりで利用するのが良いのではないかと思っている。