Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

半減期

2006-03-07 | 想い・雑感
 高校か中学の授業で、放射性元素の半減期という言葉を習った。放射性元素は放射線を出しながら別の安定な元素になったいくと言うことだが、全体の半分がそうなるのにかかる時間が、半減期だったと記憶している。何となく聞いていたが、やたらと長いその時間に驚いたのを覚えている。

 「チェルノブイリ事故20年、放射線なお許容の90倍」というタイトルの新聞記事を見かけたが、半減期を考えたら、20年程度の年月はほとんど意味をなさないだろう。この事故で放出された放射性物質は、広島型原子爆弾の500発分といわれ、放射性物質の内、プルトニウムの半減期は、2万4000年にも及ぶという。

 というところで、テレビから、【四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)で予定されているプルサーマル計画の実施について、原子力安全委員会の原子炉安全専門審査会は、「安全性は確保できる」として了承した。】とのニュースが流れてきた。これはプルトニウムとウランとを元に行うもののようだ。

 プルトニウムは「地獄の神」(プルート)から命名されているようで、人類が作り出した最悪の物質の一つとも言われている。強い放射能を持ち、非常に毒性が強く、原爆の材料にもなるものである。

 それを利用する計画について、安全を確保できるという確信はどこから来るのだろうか。もしもの時、2万4千年以上にわたり害を及ぼし続ける可能性については、どう考えるのだろうか。