はるにわ日記

古民家再生の記録、薪ストーブ、子供との戯れ、大好きなバイクと英国旧車のこと、サッカー、カフェ。徒然なるままに・・・・。

大津壁修復

2011年09月11日 21時25分15秒 | 古民家再生
玄関土間の大津壁が・・・・!!

大変です、大津壁の表面の一部が剥がれ落ちてしまいました!!
(写真は小さい方の塊り)

大津壁は近江の商人屋敷に残っているのが有名で、ウチのはそんな立派なものではないと思うのですが、大工の棟梁が言うのだから、間違いはないと思います。
確かに光沢があるまではいきませんが、手触りはつるつるしていて、水拭きが可能です(但し、ひび割れの無いところ)。

大津壁の名のごとく滋賀県の土で作るのですが、手間がとてもかかるらしく、もう職人がいないので修理できない、と棟梁が言っていました

以前に剥がれたときは、水でぬらして張り付けたのですが、異常は無いのでこのやり方を踏襲します。
というか、他に治す術を知らない、というのが本当のところですですけどね・・・

ただ以前は、大掃除をしていて引っぺがしてしまった手のひらの半分くらいの部分の補修でした。
今回は、最大30cmくらいの大きさのものと、15cmのものが2つも・・・

でかい方の写真撮るの忘れました。
剥がれた部分の下地がむき出しの写真撮るの忘れました。

いきなり補修後です


下地によく霧吹きで水をかけます。
かなりかけても垂れたりはしませんねぇ・・・

次に剥がれ落ちた壁土の裏側によ~く霧吹きして手のひらに載せます

狙いを定めて、エイ!! っと、下地に押し当てて、ちょっとくっついたところで、微妙に位置を調整。
端の方はボロボロになっているので、あまり動かすと心配です
大体「これでいいや」という位置が決まったら、手のひらでギュッーッと押しつけます。
あとは親指で上から下までギュッギュッっと圧迫して、下地とよく密着させます。
くっついたら、後は乾くのを待つだけ

写真の左側が大きく濡れているのは、この辺りも表面が浮いてきていて、いつ落ちてもおかしくない状態なので、濡らして押しつけておきました

もう一か所、浮いているところがあったので、補修してみました。
こちらは穴から下地に水を注入しているので、成功の確率は大きいと思います


もう、いちかばちかの勝負です
もともと修復はできないものなので、ダメもとです。
ダメだったら、その状態で置いとくしかなくて、もうそうなったら、それも「味」と思いましょう。

乾きました


なんとかくっついてるようです。
隙間がだいぶ開いていますが、よしとしましょう
もう一つの補修個所も、どうやら見た感じOKそうです

あとは時間の経過とともにどうなるかですが。。。
このままの状態でなんとか・・・